登山日記
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伊吹山(1,377m) 平成19年5月12日 晴れ

まえがき・・・2月中旬にスキー転倒による両膝靭帯切断でしばらく山から遠ざかっていたが、1週間前から始めた金華山トレーニングの成果を試してみたくて3ヶ月ぶりの登山に春日村からの「伊吹山」を選択した。この時期の伊吹山は百花繚乱なので万が一リタイアしてもそれなりに満足できると判断した。

伊吹山登山口【写真】登山口から伊吹山ドライブウェーが見える

「君が代」の歌詞で唄われている「さざれ石」のあるさざれ石公園からさらにその上の農道を走りどん詰まりまで行く。
さわやかな青空が広がり、記念すべきリハビリ登山にふさわしい。

8時20分 スタート(標高700mから)



登山道はブナの新緑の中をぬっていく。
伊吹山といえば「薬草」で有名。
足元には思わずカメラを向けたくなるほどのお花たちが咲き競っている。
どれが薬草になるのか、同定しながら歩くのも楽しい。

登山道で出合ったお花たちの一部



ニリンソウの群落【写真】ニリンソウの群落

見事なニリンソウの群落。
ニリンソウとイチリンソウの見分けは葉っぱのつき方を観察すればわかる。
ニリンソウの茎葉は3枚輪生し柄はない。
ニリンソウといっても花は1個または2個のときもある。
イチリンソウは根生葉が2回3出複葉で小葉は羽状に裂ける。
花は名前のとおり一輪だけ咲かせる。


【写真】山腹を歩きながら白山を遠望する


お花畑が広がる登山道が終わると、山腹に出る。
ここからの歩きが本当にすばらしい。大好きなコースだ。
北を眺めれば遠くに雪を抱いた白山と荒島岳が霞みながらもよく見える。

静間ケ原の合流点まで登山口から約1時間5分。
まずまずのタイムだ。


【写真】今年から車道は歩行者通行禁止

静間ケ原の合流点からは左手の車道へ上がる。
このポイントに車を駐車して北尾根へ歩いていく団体の登山者が多い。
今日も関西方面や三河ナンバーの車がたくさん見られる。
確かに国見峠まで往復するとかなりの距離と時間がかかるだろうから少しでもカットしたい気持ちもわからなくもない。



イヌワシ観察【写真】イヌワシ観察

車道を歩いていくとたくさんのイヌワシ観察をしている人たちと出合う。
イヌワシは石川県の県鳥になっていて、羽を広げると2mにもなる。
主にエサはノウサギやヘビ、狐や狸、動物の仔を食べる。
2mもの鳥が飛んできたらさぞかし畳1枚が天から落ちてくる感覚だろうか(舌を巻くほど恐〜い)
イヌワシの夫婦は一生添い遂げるそうな(苦笑)

観察者に聞いてみると、今年はまだその姿を見ていないそうだ。
残念である。恐いもの見たさに一度は見てみたい。


頂上へ徒歩15分【写真】頂上まで徒歩15分

車道を30分ほど歩くと頂上駐車場。
ここから中央コースを歩いていくと、途中サンカヨウを何株か見かける。
昨年も同じ場所に咲いていた。

15分ほどで伊吹山山頂に到着。


山頂からの眺めは天下泰平といった感じ。
とてものどかな気分になり、心も晴れ晴れとする。
3ヶ月ぶりの登山はなんといっても感無量。
「やっぱ、山はいいなあ〜」・・・思わず出た第一声だった。


(談)とにかくやった〜と思いました。岐阜市民の山「金華山」は標高が329m。ここでのトレーニングがどこまで通用するか心配でした。今日のリハビリ登山で往復3時間〜4時間まではいけるな、と確信しました。今後もさらに精進しますV(^-^)V
コース紹介マップ

昨年の伊吹山
花の北尾根
厳冬期の伊吹山
伊吹山スノーシュー登山
晩秋の伊吹山

<参考コースタイム>

◆8時20分登山口スタート→9時25分北尾根合流点→9時55分頂上駐車場→10時10分伊吹山
◆12時伊吹山スタート→12時40分北尾根合流点→13時20分登山口

・歩行時間 登り/1時間50分 下り/1時間20分
※ゆっくりと歩いて花と景色を楽しんでください。

◆登山形式:往復登山
コース紹介マップ

<アプローチ>
揖斐川町春日の「かすがもりもり村」からさらに西へ走ると、「さざれ石公園」の指導標が出てくるので左折。橋を渡って長谷川沿いに「さざれ石公園」まで一本道。最後のポイントで「さざれ石公園」の指導標を見て右折します。さざれ石公園に駐車場とトイレはありますが、さらに農道を上がったところに10台ほど止められる駐車場があります。この農道で30分はカットできますよ。


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