登山日記
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■伊吹山(1377m) 平成13年11月17日(土) 曇り

コース紹介MAP
登山口【写真】 上野登山口

伊吹山といえば、昔から美濃地方では馴染みが深く、岐阜市内のどの位置から眺めてもその勇姿を見失うことはない。
冬になれば冠雪の伊吹山が濃尾平野の北西部に一際高く聳え立ち、伊吹おろしと云われる強風で美濃の民を震え上がらせる。

伊吹山の登山口は、伊吹山スキー場のある滋賀県伊吹町の上野集落にある。
伊吹山ドライブウェイを利用して山頂直下の駐車場から登るお手軽コースもあるが、それでは山の味わいもないので、裾野から登ることにする。
リフト乗り場の隣が三ノ宮神社で、そこに登山口がある。

二合目【写真】 二合目から振り返る

杉林の中をジグザグに登っていくとすぐに1合目に出る。林道が走っており、食堂もある。
自販機もベンチ近くに置いてあった。
ここからは牧草地のような草地を歩いていくので木陰もなく、直射日光がまともにあたる。
中継のリフト乗り場を右手に見ながら、リフトと平行して歩いて行く。
広い草地の斜面ではパラグライダー教室が開講されており、インストラクターのマイク音が周りに響いて少々耳障りであった。

 

3合目【写真】 三合目のゲレンデから伊吹山を仰ぐ

やがて2合目から3合目に出ると、リフトやゴンドラの終点駅でもある伊吹高原ホテルが左に見えてくる。
夏はキャンプ場、冬はスキー場で賑わうが今は人影すらない。
ここまでは林道を走って車で乗り入れることができるが、今回は見て見ぬ振りをする(~_~;)
4合目まではゲレンデの広い草地を登っていくので楽である。
最長リフトの終点から大きく右へ左へと迂回していくと5合目に到着!
トイレとベンチがいくつか置いてあった。

五合目【写真】 五合目のベンチ

見上げれば伊吹山の山頂が大きく迫り、登山者の姿も中腹に数名見える。
登山道もやっと山道らしくなってきた。
このあたりから空模様が怪しくなり、出発時の青空はいつしか見えなくなってきた。
7合目辺りから降り出した小雨に足元が滑りやすくなり、慌ててレインコートを着る。
8合目にある小さな祠に軽く合掌をして、ジグザグの急登を繰り返すとやっと9合目に出た。
あとは遊歩道を進み、日本七高山霊場(伊吹山寺)を左に見ながら山頂に出る。

伊吹山頂【写真】 伊吹山頂(後は日本武尊象)

山頂付近には5軒の山小屋、売店があるが、まだ営業をしていた1軒の小屋に駆け込み、まず暖を取る。
雪こそ降ってはいないが、ガスと強風に煽られるとやはり寒さは厳しいものがある。

小屋に入ると、四方縦横の壁には山頂一帯で見られるお花の写真が飾られており、その名前を一つずつ読み上げていくもまた楽しい(^。^)
ほかほかの焼き芋とカレーうどんで体が温まってから、記念撮影をして往路を戻る。

3合目から下る際琵琶湖に浮かぶ竹生(ちくぶ)島が大きく見えた。

友人より写真提供
九合目(夏) 九合目(冬) お花畑
九合目から(7月の風景) 九合目から(2月の風景) お花畑(ニッコウキスゲ、ギボウシ)


ワンポイントアドバイス

<参考コースタイム>

◆三ノ宮コース
上野登山口(30分)1合目(1時間)5合目(1時間30分)山頂(1時間)5合目(1時間)登山口

歩行時間 5時間
行程時間 6時間

◆登山形式:往復登山
コース紹介MAP

<見所>

伊吹山の山頂は、夏はお花の宝庫でとくに山頂一帯は次々とお花が咲き競い、その変化を楽しめる。
冬はスキー場のゲレンデを利用してスノーシューを楽しむのも良い。

<注意点>

五合目から岩場が多くなり、雨など降ると滑りやすいので注意が必要!

<アプローチ>

岐阜市からは、R21号線を関ケ原に向かう。伊吹山ドライブウエーの信号の次の信号を右折する。
後は伊吹山スキー場の案内看板に従って進めばよい。
スキー宿の集まる上野集落には駐車場もいたるところにあり、車を留め置くには便利。
三之宮神社辺りの駐車料金は1000円。少し離れると500円になる。


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