登山日記
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 伊吹北尾根(国見岳〜大禿山〜御座峰) 平成22年5月8日 晴れ

まえがき・・・伊吹山から北へ延びる長大な稜線を「伊吹北尾根」と呼んでいる。花の宝庫でもあり、女性に絶大なる人気を誇っているので地元はもちろんのこと関西方面からも団体さんがたくさん押し寄せる銀座の山である。

【写真】登山口は国見峠

5年前にさざれ石公園から北尾根を御座峰まで歩いたことがあるが、その先の国見岳までは未踏だったので今回は逆から歩いてつないでみようと思う。
午前中に登った貝月山の登山口「長者の里」から車で国見平スキー場へ向かう途中で国見岳を撮影し、スキー場からさらに先の国見峠まで標高をかせぐ。



【写真】滋賀と岐阜の県境


国見峠の駐車場は満車で1台分のスペースすらなかった。
来た道を少し岐阜県側に戻った広っぱに車を止めてスタートをする。


【写真】人工林につけられた道

ヒノキの人工林の中につけられた道を登っていくと、イワウチワやトウゴクミツバツツジがちょうど見頃を迎えていた。



【写真】合流点

15分も登ると金岩の清水からの登山道と合流する。
右に曲がって人工林の中を登っていく。


【写真】国見岳への道

ヒノキの根っこだらけの道を登り、次第に岩がごろごろした荒れた道に変わって、辺りが潅木に移り変わるころに足元にヒトリシズカが咲いているのを見つけて大いに喜ぶ。



【写真】国見岳の山頂部

15人ほどの団体さんが先を歩いているのに追いつき、国見岳の山頂部で一緒になる。
この広い草原には確か巨大アンテナがあると聞いていたが、今はその姿かたちもない。
どうも撤去されたらしい。
伐採跡地のヘリまでゆくと、さっき登ってきたばかりの貝月山や周りの池田山、槍が先などが見渡せる。

【写真】国見岳のピーク


国見岳のピークはまだその先だ。
原っぱから7分ほど歩いたところに剥げて読めない「国見岳」の標識が立ててあった。
狭い山頂部は先客でいっぱいだったのでその先にある大禿山へ向かう。




道中ずっとイブキハタザオの群生地が続く。ピンク色と白色がある。
他にイブキキンポウゲやラショウモンカズラ、ニリンソウなども見られる。




ヤマシャクのつぼみ、徳川家の家紋・アオイの葉っぱをつけたフタバアオイの花、ルイヨウボタン




【写真】大禿山

潅木の中、稜線を下って鞍部についたら、また登りかえして長大な尾根の大禿山に着く。
ここからの展望は開けていて気持ちが良い。


【写真】御座峰へ向かう


大禿山からは南の丸い穏やかな御座峰へと延びる長大な尾根を歩く。
途中、ムシカリや遅咲きのカタクリの花が数株みられた。



【写真】御座峰

御座峰に着いて、やっとこれで伊吹北尾根をつないだという安堵感で胸がいっぱいになった。
伊吹山が近くに迫っているが、潅木の中で視界は開けない。
大垣山岳協会がこの伊吹北尾根の縦走路を3年がかりで開いたということが書かれた案内板が立てられていた。5年前にはまだなかったものだ。
先客が昼寝をされていたので、お弁当を広げる気にもならずまた大禿山へ戻ることにした。


【写真】大禿山へ戻る

大禿山へもどる長大な尾根歩きは本当に気持ちが良い。
稜線上にはタテツボスミレなどの花の群生地が続き、見ていて飽きることがない。
大禿山のピークでやっとこの日の昼食をとり、展望をこころゆくまで楽しんでから国見峠へ戻った。


(談)

伊吹北尾根は、私たちをいつも無条件に受け入れてくれるすばらしい花の楽園地です。
でもさすがに貝月山から2座目の山歩きだったので疲れました。へとへと・・・

☆コース紹介マップ
☆国見峠〜伊吹北尾根☆国土地理院1/25000地形図

<参考コースタイム>

◆行程時間:/往路:1時間25分 復路:2時間(休憩含む)  

駐車場 国見岳 大禿山 御座峰 大禿山 国見岳 駐車場
12:00 12:40 13:00 13:25 13:50 14:40 15:25


<見所>
・国見岳、大禿山、稜線上からの展望
・コース上のお花たち

<注意点>
・岩がゴロゴロしている箇所があるので捻挫に気をつけてください。


<アプローチ>
春日村への県道32号線へ入ったら粕川に沿って谷をつめ、途中国見平スキー場の標識が出てくるのでスキー場へ向かいます。スキー場からはその先にある国見峠まで車でいけます。


<日帰り温泉>
かすがモリモリ村リフレッシュ館の薬草風呂 400円
・ボディシャンプー、シャンプー&リンスなし
TEL/0585-58-0001


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