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斜里岳(1547m) 平成21年9月20日 曇り時々雨 | |
まえがき・・・斜里岳は千島火山帯に属し美しくのびた裾野をもつコニーデ火山だ。斜里岳という名前の由来はアイヌ語のシャリ(葦の生えている所)を流れる源頭の山という意味だそうだが、アイヌの人は斜里岳を「オンネプリ」と呼んで崇拝してきた。山の響きとしては「オンネプリ」という呼び方を残して欲しかった。 |
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【写真】北麓の川上から望む斜里岳 前日の雌阿寒岳の帰り道、斜里町の川上という地から眺めた斜里岳の写真。 北麓から見ているので摩周湖から眺めた斜里岳と姿かたちが違う。 |
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【写真】清岳荘が登山口 斜里岳へのルートには2つあるが、今回は一の沢ルートをとり旧道(沢登り)を登って新道(尾根コース)から下りてこよう。 登山口は清岳荘からで、大きな駐車場(50台位)が完備されている。 清里町観光協会が管理しているので山小屋というよりりっぱな施設といった感じ。 きょうは水量がかなり多いので気をつけて!と山荘関係者に注意される。 登山ノートに記入し、山荘横からスタートする。 |
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【写真】本格的な登山道に入る(標高670m) しばらくは静かな樹林帯の中を歩くと、林道に出る。 清岳荘から15分ほどで本格的な登山口に着く。 登りはじめたらすぐに一の沢川に沿って歩く。 |
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【写真】渡渉すること13回 一の沢の渡渉は、数えていたら13回ほど。 山荘で注意されたとおり水量が多く、置石との歩幅が合わず靴がじゃぶじゃぶと濡れてしまうが、濡れることを気にすることのほうが危ない。 慌てず慎重に渡る。 |
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【写真】下二股 登山口(標高670m地点)から40分ほどで下二股に着く。 ここから旧道(沢コース)、新道(尾根コース)に分かれる。 旧道は沢沿いを登っていくので、下りにつかうと非常にキケンだ。 登り専用と考えたほうがよい。 |
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【写真】水蓮の滝〜羽衣の滝 水蓮の滝からはじまり、羽衣の滝の標識の下をくぐりぬける。水量が多いので豪快な流れだった。 羽衣の滝のすぐ先で左から右へ渡る矢印『→』が大岩に書かれていた。 右岸に出た人用の渡渉ポイントだ。 私たちは左岸に出たので渡渉する必要がない。 ここの流れはかなり急なので、沢コース一番の難所だといってもよい。 できればここは避けたい。 もし右岸に出てしまって渡渉が心配なら羽衣の滝の標識まで戻った方がよい。 このポイントから先にはフィックスロープがかけられている。 滑りやすい岩場を慎重に登る。 |
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【写真】方丈の滝〜見晴の滝 ガスで衣服が湿ってきたのでザックカバーをつける。 次の方丈の滝をやりすごし右岸に渡って見晴の滝を迎える。 |
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【写真】七重の滝〜竜神の滝 七重の滝沿いに右岸を登り、竜神の滝では左岸から右岸に渡り、8合目の標識の下をくぐって沢沿いに登りつめ上の二股に着く。下二股から上二股まで1時間40分かかった。団体だったらもっとかかるだろう。 |
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【写真】上二股 上二股では下山してきたばかりの団体さんが休んでいた。 ガスがひどいのでここで時間稼ぎをしてガスが切れるのを待ってみる。 20分ほど様子を見たが一向にガスが晴れてくる様子がないので諦めて出発する。 |
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【写真】馬の背の鞍部〜ハイマツの登り〜山頂の途中にある祠 上二股からは一の沢の源頭部の登りになる。 途中で沢の水がなくなり、9合目の胸突八丁をすぎて馬の背の鞍部に立つが、突風で吹き飛ばされそうになる。 上二股から馬の背まで30分、ここから山頂まで30分である。 |
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斜里岳山頂 |
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斜里岳山頂にはピラミッドの表示があり1545mと表記されている。 ガイドブックや地図などには1547mとあるので疑問に思った。 あとで調べたら、二等三角点のある場所が1545mでそれがそのまま表記されているということ。つまり測定点が標高になっているのだ。現在では公式に標高1547mに修正されている。 突風で視界不良、ガスが切れるのを待ったが結局諦めて下山することにした。 |
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【写真】上二股から尾根コースを歩く 山頂から上二股まで下り、尾根コースへと入る。 黄葉のダケカンバ帯を過ぎるとハイマツ帯の尾根に出て展望が開ける。 雨の中をホシガラスが何羽か飛んでいた。熊見峠から下二股まではひたすら下り、膝ががくがくしてくる。 雨の中で秋を見つけると思わず立ち止まってカメラを向ける。 |
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【写真】秋を見つけた 左:ヒロハツリバナ 中:ウラジロナナカマド 右:ミネカエデの紅葉 下の二股からは往路を戻り、15時35分清岳荘に着いた。 |
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【談】斜里岳の沢コースは登山道というより沢の中をじゃぶじゃぶ歩いていくという感じでした。この日水量が多かったので渡渉時は靴が濡れてしまいましたが、水量次第では靴が濡れない日もあるとか。いずれにせよ、沢コースは慎重に足を運んでください。 |
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★1山目の雌阿寒岳〜阿寒富士 ★3山目の羅臼岳 |
<参考コースタイム> ◆登山形式:ピストン(一部周回)
☆コース紹介マップ
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