登山日記
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早池峰(1,917m) 平成20年10月10日 晴れ
まえがき・・・早池峰という響きのいい名前で・・・と深田久弥の言葉にある。早池峰は超塩基性の蛇紋岩とカンラン岩からなり、特有の植物が多い。山頂部に咲くハヤチネウスユキソウはエーデルワイスに一番近い花としてよく知られるところでもある。


【写真】河原坊からみる早池峰


前泊した岩手山麓の網張温泉から車で1時間30分かけて河原坊登山口へ向かう。
ナビを「早池峰神社」に設定すると便利だ。

河原坊の駐車場に車をとめる。
登山口はこの河原坊か、さらにこの先の小田越のどちらかになるが、小田越まで車を乗り入れることができない。
きょうは早池峰の山頂部が見えるので、最終日を飾れるような山行にしたいと願う。


【写真】車道を歩いて小田越登山口へ

河原坊から車道を30分歩いて、小田越へ向かう。
やはり展望のよい変化に富んだコースを先に歩き、河原のゴロゴロ歩きは下りにして周回したいと思う。





【写真】小田越登山口

小田越登山口で登山届けを出す。
ここにはトイレもある。




【写真】視界が広がる

登山口からはミネカエデの真っ赤な落ち葉の絨毯を歩いていく。
20分も歩けば、一気に視界が広がる。
まるで別世界にでた〜、という感じだ。
大正解!
ほとんどの登山者が河原坊から登っていったけど、この感触を先に味わえないのはもったいない。
(車道歩きを先にしたくないからかな?)






【写真】ハイマツの実の残骸

ホシガラスが食べた跡。
きれいにハイマツの種だけ食べてある。




【写真】お金蔵

5合目のお金蔵。
奇怪な岩が屹立している。

辺り一面ガスが出てきて、視界が悪くなってきた。
途中、自然観察員の方に追いつく。
登山道の状態を調査して歩いているとか。
かなりの高齢の方だ。(70歳近い?)





【写真】鉄梯子を登る自然観察員


標高1700mほどにある最大の難所「天狗の滑り岩」には鉄梯子がかけてある。
ハイシーズン中の渋滞緩和のためか、2台かけてある。
先に登って自然観察員の方が上がってくるのを撮影すると、ほとんど垂直なのに驚く。





【写真】山頂部の木道

剣ケ峰への分岐をみやり、木道を歩いていよいよ山頂へ。







【写真】早池峰山頂

9時50分 早池峰神社奥宮。

誰もいない。
残念ながらガスで視界はきかない。
とうとう3日間の間一度たりとも展望のよい日はなかった。

これも天命か・・・



【写真】下りのクサリ場

30分ほど休憩したが誰もこないので、河原坊登山口を目指して下山開始。
下り始めは滑りやすい大岩が続く。
一枚岩にはクサリが2本かけてある。
やはり渋滞緩和なんだろう。







【写真】河原坊登山道

河原坊という名前どおり、河原によくあるゴーロ石がごろごろしている。
歩きにくいし、周りの展望も単調だ。
やはり、こちらを下山にしてよかった。

途中、河原坊から登ってくる4組ほどのグループとすれ違った。


【写真】河原坊登山口へ帰着

11時50分 河原坊帰着。
山頂部は全くみえないが、周りの紅葉はとても綺麗だった。
こうして天気にあまり恵まれなかった東北の山旅があっけなく終わった。
今度東北に来るときは、秋田駒ケ岳と岩手山をもう一度登ってみたい。
早くも次年度のことに頭が回転するのだった。





(談)天気には恵まれませんでしたが、紅葉は満喫することができました。ハヤチネウスユキソウの時期にもう一度訪れたいものです。
(写真は河原坊のブナ)

10月8日:八幡平へ
10月9日:岩手山へ

コース紹介マップ
 

<参考コースタイム>

◆行程時間:/周回約4時間

河原坊 小田越 5合目お金蔵 早池峰山頂 河原坊
7:50 8:20 9:20 9:50-10:15 11:50

コース紹介マップ

◆注意点
小田越登山道は植生保護のためロープが張ってあります。道からはみ出さないように。
梯子とクサリ場では慎重に。
また河原坊登山道はゴロゴロ石が続くので、落石を起こしたりしないよう丁寧に歩きましょう。

◆アクセス
ナビを「早池峰神社」に設定すると便利です。

◆最寄の温泉
近くに温泉場がなかったので、宮沢賢治記念館まで向かい、そこから10分ほど走った道の駅とうわにある温泉に入りました。


【立ち寄りスポット】
宮沢賢治記念館の敷地内にある「注文の多い料理店 山猫軒」
レストランとショップがあります。


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