登山日記
登山日記のメニューへ

 九重山1,791m 平成18年3月20日 快晴

まえがき・・・九重山は、小さな成層火山が寄り集まった火山群を総称して言う。この山の名前をめぐっては300年も前から九重山か久住山かで、もめているそうだ。今では、火山群を総称して九重山、山群中の盟主を久住山と呼ぶことで落ち着いているとか・・・

【写真】牧ノ戸峠登山口

牧ノ峠には茶屋が2件あり、トイレはもちろんのこと、大駐車場が完備されている。
この茶屋では、軽アイゼンも販売している。
昨日の祖母山の山頂部の凍結のことがあったので、軽アイゼンを持つべきかどうか迷ったが、茶店の人に相談したら「必要ない」と言われてしまったので持たずに出発することにした。

9時20分 スタート

【写真】猫耳の「由布岳」

沓掛山直下の展望台から、
NHKドラマの「風のハルカ」の舞台になっている「由布岳」がきれいに見える。
猫の耳みたいだ(^-^)




阿蘇山(左が根子岳、右が高岳・中岳)

【写真】沓掛山1503m

9:40 沓掛山
ここから、岩場を下って西千里浜へ向かう。

道は伸びやかで、左手に「星生山(ほっしょうざん)」が聳え、九重山の懐にぐんぐん入っていく。









扇ケ鼻界隈には、コケモモの群落があり6月〜7月にかけて花が咲く。九重山群が分布の南限で阿蘇山や祖母山にはない。




【写真】久住山を見ながら歩く

西千里浜を歩いていくと、これから登る久住山が見えてくる。


11:00 久住分かれ避難小屋に着くと、ここで中岳を先に登るか久住山から登るか決めることになる。

まずは盟主の「久住山」から。

【写真】久住山1786m

11:20 久住山
山頂は広く、お弁当を広げている登山者でいっぱいである。

遠くに雲仙・普賢岳も見える。


【写真】稲星山1774m

久住山を後にして、稲星山へ向かう。
こちらへ足を向ける登山者はいない・・・

稲星山から一旦下って、中岳へまた登り返す。

【写真】九州最高峰の中岳1791m

13:04 中岳

九州最高峰の山である。

6月ともなれば、ミヤマキリシマが一面に咲きほこり、山全体が赤く染まるんだろうなぁ・・・




眼下の御池



薄氷のはった御池をぐるっと回って、久住分かれ避難小屋へ戻る。


【写真】西千里浜一帯

戻りの西千里浜の登山道は泥との格闘である。
ストックがなければ、一度や二度は滑って泥まみれになったことだろう。

15:10 牧ノ戸峠帰着
トイレで泥だらけの靴とストックを洗う。



(談)
登り始めは凍結が心配でしたが、それは余計な危惧でした。それよりもぬかるみの登山道に何度も足をすくわれそうになり冷や汗たらたら(^^;A バランス感覚のいい方でもストックは必携だなぁ〜と思いました。
しかしながら、九重山の素晴らしさは何度も耳にしていましたが、実際に自分の足で歩いてみて、この豊かな山塊に脱帽せざるを得ませんでした。今回はピストンになってしまいましたが、余裕のある方は長者原まで足を延ばされるともっと味わい深い山行になりますよ。

祖母山はこちら
阿蘇山はこちら

<参考情報>

9:20牧ノ戸峠登山口スタート→9:40沓掛山→10:30扇ケ鼻分岐→11:00久住分かれ避難小屋→11:20久住山(40分休憩)→12:00久住山スタート→12:35稲星山→13:04中岳→(12分休憩)→13:50久住分かれ避難小屋→14:10扇ケ鼻分岐→15:13牧ノ戸峠帰着

全行程:6時間(約1時間の休憩含む)
登山形式:ピストン

<おすすめ温泉>

黒川温泉 新明館(日本秘湯を守る会) 

今では黒川温泉を知らぬ人はいない程、有名になってしまった「黒川温泉」。
28件の宿が点在する中でも日本秘湯を守る会の温泉宿はこの「新明館」と「山河旅館」だけ。
お部屋の担当をしてくださった仲居さん(本庄加奈子さん)は、上高地、尾瀬の山旅館を渡り歩いてきて、この冬黒川温泉にたどり着いたとか・・・
とても笑顔の素敵なお嬢さんでした(^-^)大変お世話になりましたm(__)m


登山日記のメニューへ