登山日記
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■御嶽飛騨頂上(2810m) 平成12年10月8日(日) 曇り

コース紹介MAP

 

(左)登山口 (右)岩場の続く登山道【上の写真】 (左)登山口 (右)岩場の続く登山道
【下の写真】 (左)お助け水[水はない] (右)麻利支天山の山容

濁河温泉(1800m)の町営駐車場に前夜,車中泊をして6時40分に里宮口を出発。御岳登山はこれで3回目。前回は8月末と初冠雪直後の10月末だったが、登山道の状態や針葉樹の色など前・前々回とはまた違っていて、味わいのある登山だった。
草木谷の流れに沿って軽快に歩いていくと渓流にかかる橋にでる。
それを渡り終わると御岳登山道と自然探勝路に分かれる。右手登山道をとり、横木ばかりを並べた道を1時間ばかり登っ(左)お助け水[水はない] (右)麻利支天山の山容ていくと湯の花峠(標高2100m)に着く。ここから紅葉まっさかりの麻利支天山を覗くことができる。
いつもながらどこから臭ってくるのか、イオウの臭いが鼻をつく。
さらに30分程登るとのぞき岩、そこから30分でお助け水(8合目・2450m)に出るがあいかわらず水は涸れている。
そこで20キロはあろうかと思われるザックを担いだツワモノと出会う。
昨夜は御岳頂上でテント泊をしたそうだがさすが夜半は0℃近くまで気温が下がり明け方は霜も降りていたそうだ。

 

 

ハイ松帯から一面の紅・黄葉を楽しむ【写真】 ハイ松帯から一面の紅・黄葉を楽しむ

山頂の状況を一通り聞いてから、いよいよ飛騨頂上を目指す。
しばらく歩くと森林限界に出る。そこから40分ほど岩場を登っていくと五の池のある飛騨頂上だ。新しく立て直しされた御岳小屋には若い小屋の世話人が二人いて、布団の整理や下足棚の掃除をしていた。
おととしまではこの小屋は古くて無人の避難所になっていたが、去年新しく立て直しされ、10月の中旬まで営業をしているそうだ。
トイレもできて便利になった(^-^ )
お社のある山道には岩場があるので、風除けのためにそこにマットを広げ昼食を取る。山仲間が背負ってくれていたガソリンバーナーで熱い湯を沸かし、あったかい「鮭&若菜ごはん」と「赤だし」をいただく。山頂の寒風のなかでは、コンビニのおむすびよりあったかい料理の方が数十倍もおいしい。

 

 

(左)御岳最大の三の池 (右)飛騨頂上のお社【写真】 (左)御嶽山最大の三の池 (右)飛騨頂上のお社

腹ごしらえの後は三の池の周りをゆっくり散歩する。三回目にして初めて池の散歩をしたというのもおかしなものだ。いかにいままでの山行がゆとりのないものだったかよくわかる。
散歩の途中で拾った黒い溶岩硫の塊を拾っておみやげにする。
登山道でみかけたお花は赤い実をつけたゴゼンタチバナ、ママハハコ、コケモモ、枯れたヨツバシオガマ等で、盛りはすでに終わっていた。

 


ワンポイントアドバイス

<参考コースタイム>

里宮(60分)湯の花峠(30分)のぞき岩(30分)お助け水(60分)飛騨御嶽頂上 三の池一周40分
登りの時間 3時間
下りの時間 2時間

◆登山形式:往復登山

<見所>

ハイマツ帯にでてから眺望が一気に開けるので、別世界に来たような気分になる。 夏場はクロユリ、イワギキョウ、コマクサなどが楽しめる。

<注意点>

御嶽山は剣ケ峰を主峰とし、麻利支天山、継子岳、継母岳が外輪をなしているが、 濁河温泉コースからの日帰りの場合、剣が峰まで行って帰ってくるのは余程の健脚でなければ無謀である。山頂直下もしくは二ノ池方面の山小屋泊まりで登ろう!

<アプローチ>

マイカー利用なら、国道41号線小坂町より湯屋経由で鈴蘭スカイラインに入る。鈴蘭高原分岐を右折して終点の濁河温泉へ。 公共交通機関なら、JR高山線小坂から濃飛バス、濁河温泉下車。


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