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登山で起こりうる危険
登山は格別危険なスポーツではありませんが、
それでもここ数年は山の事故が増えてきています。
・・・山は自力下山が原則・・・
捜索や救助などで人に迷惑をかけないよう、
どんな危険があるのか知っておきましょう!

転落・滑落
ここ数年、中高年者の登山者が増えたこともあって、登山道からの転落・滑落事故が頻繁に起こっています。それも険しい登山道で起こっているとは限りません。
むしろ一見なんでもないような場所で起こっているのです。
転倒、転滑落のほとんどが下りで起こっているので、危険箇所では歩幅を小さくとり、登山道周辺の地形をしっかり観察して歩くことです。

天候急変による疲労凍死
山では突然、風雨やみぞれにたたかれることもめずらしくありません。ウェアが不十分だと体温が奪われ、あっという間に凍死してしまうこともあります。中級山岳以上の春山・秋山は特に注意が必要です。

捻挫・骨折
中高年の登山者は転倒しただけでも骨折したり、捻挫したりすることがあります。即、死には至りませんがヘリコプターによるヘルプが必要になってしまいます。最近はそういった救助を対象にした山岳保険もあるので入会しておいた方が無難です。

落雷
1967年の西穂高岳で高校生11名が落雷で死亡した事故が有名です。雷が発生しそうな気配があったら、すぐに山小屋に非難するか下山しましょう!

道に迷って遭難
初心者に一番多い事故です。気が付かないうちに山中を彷徨してますます道に迷い込むケースです。
迷ったかな?と思ったらすぐにもときた道を引き返すのが鉄則です。
間違っても谷や沢のほうへ下りていかないように!! 沢に下りるよりも稜線に上がった方が登山道を見つけやすい。また、登山届を出していれば捜索の際、迅速な対応ができるので、必ず登山届は出しておきましょう!

落石
長雨や台風の後に落石は起こりやすく、万が一岩が落ちてくるのを見つけたら 大声で「ラクッー!!」と叫んで周囲の人に知らせます。

クマ
日本に棲む野生のクマはヒグマとツキノワグマの2種類だけ。ヒグマは北海道、本州にはツキノワグマが棲息。登山中にクマと出合ったら、死んだふりをしたり、背中を見せて逃げたりすることは逆効果。慌てず、騒がず、クマの目を凝視したまま少しずつ後ずさりしてクマが立ち去るのを待つ
最悪の事態になった場合は、前屈にしゃがんで首の後を両手で組んで守る。
クマも人間と突然出合ったら恐いはず。人があまり歩かない山では熊よけ鈴をつけたり、携帯ラジオをつけたりして、人間の存在をクマに知らせるのも安全策の一つ。


スズメバチ
攻撃性が強く、毒性は日本のハチの中で最も強いので、人によっては刺されて死亡するケースもあります。刺されたら水でよく洗い、すぐに病院へ行きます。

まむし

かまれても決してあわてず、かまれた傷口の心臓に近い部分を縛り、すぐに下山して近くの病院にかかれば大丈夫です。

山ヒル
梅雨時から夏にかけ、雨後のじめじめした樹林帯を歩いていると山ヒルにやられることがあります。首筋や足、時にはお腹に喰いついているときがあります。そんな時は無理にひっぱるとヒルの口が皮膚に残って出血がひどくなったり、痒みが続いて汚い跡が残ったりするので、腹いっぱい血を吸わせて自然に落ちるまで待つか塩を持参して振りかけるかしましょう。ヒルが出そうな山は、塩を忘れずに!

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