登山日記
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蓼科山(2,530m) 平成20年5月4日 晴れ

蓼科山
まえがき・・・蓼科山は諏訪富士ともいわれ、円錐形の姿形は上品で、ことに南から仰ぐ蓼科山はとりわけ美しい。

蓼科山登山口の女神茶屋【写真】蓼科山登山口の女神茶屋

蓼科山はいくつかコースが設定されているが、この女神茶屋からのコースは蓼科山の大きさを存分に味わうことができる楽しいコースである。
前回同じコースを登ったのは2001年の同じ5月4日だったので実に7年ぶりということになる。
その際は北横岳を登ってから2座目ということもあり、へばってしまったことを今でもよく覚えている。

登山口は『女神茶屋』の前からはじまる。
8時スタート。


【写真】芽吹きのカラマツ林をゆく

標高1750mからのスタートは実に気持ちがいい。
高原の笹原の中を縫うように歩く。
カラマツ林は芽吹きの時で、ウグイスのさえずりが耳に心地よく響く。


【写真】大きな岩の直登がつづく

笹原のなだらかな道から大きな岩が転がる急登に変わる。
急登は3つあるが、これが最初の急登だ。
この地点で雪はまだ現れていないが、中間ポイントの2,120m地点に近づく頃から残雪が多くなる。
途中、八ヶ岳、南アルプス、中央アルプスが容赦なく目に飛び込んでくるので、足を休める。




【写真】残雪の中を歩く

2,120mポイントからしばらく平坦な道が続く。
ダケカンバの群生地があり、幹の色がオレンジ色に輝き美しい。
コメツガ、シラビソ林を歩いていると蓼科山の頭が見えてくる。
ここから先が、3つ目の一番厳しい急登となる。
登りはまだいいが、下りで足元が危ない人はアイゼンをつけたほうがいい。





【写真】岩肌が見える蓼科山上部

樹林帯を抜けたら一気に大岩を登っていく。
ところどころ残雪があり、踏み抜いて足を怪我することがあるので慎重に進みたいところだ。






大岩を踏み越えていくと、蓼科山頂ヒュッテの前に出る。

10時20分 到着。





【写真】蓼科山頂

ヒュッテ前の蓼科山頂表示はまだ雪に埋もれていた。




蓼科山頂ヒュッテから一等三角点のある山頂は目の前。
八ヶ岳、南・中央・北アルプス、御嶽山、北信越の山々・・・、眼下に白樺湖、女神湖が広がる。
「やっぱ、八ヶ岳はいいなあ・・・」久しぶりの蓼科山に心身が癒される。
広々とした蓼科山頂。
蓼科山は八ヶ岳連峰の一峰なので富士火山帯の火山活動でできた山である。
富士山と同じコニーデ火山だが、山体の上にトロイデがせり上がっている複合火山というのが面白い。



大好きな八ヶ岳とサントリープレミアムビール。『愛してるよー』


【写真】女神茶屋へ下山

山頂からの眺望を十分満喫したら、同じコースを下山する。
下りはゆるんだ残雪で滑りやすいため、慎重に足を運んだ。

13時40分 女神茶屋帰着。


(談)
最初の予定では八ヶ岳の赤岳に行こうと決めていましたが、体調その他もろもろを考慮して蓼科山に変更しました。でも八ヶ岳の山塊の中ならどこの山に登っても満足できるのが八ヶ岳です。山麓に広がる森の豊かさやそこで暮らす人々の屈託のない笑顔などに触れることでピークハントと同じくらいの活力がもらえます。
八ヶ岳、またいくわよ〜o(^-^)o

★白樺高原国際スキー場からのコース

<参考コースタイム>

◆歩行時間:約4時間

女神茶屋 2120m地点 蓼科山 山頂で休憩 蓼科山 2120m地点 女神茶屋
8時 9時17分 10時20分 1時間40分 12時 13時 13時40分


◆登山形式:往復登山
白樺高原国際スキー場からのコース

<見所>
・山頂からのパノラマ絶景。
・静かな森林帯の歩き

<注意点>
この時期は残雪があるので、アイゼン・ストックは携行してください。


<アプローチ>
ビーナスライン上の女神茶屋が登山口。簡易トイレあり

<立ち寄り温泉>
『鹿山の湯』 1200円
シャンプー、石鹸あり


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