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乗鞍岳(3,026m) 平成15年9月22日 晴れ | |
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まえがき・・・乗鞍岳は、登山を始めてみようと決めた時に選んだ最初の山である。畳平からの登山はインチキ登山だと師匠さんから言われ、それならと子の原高原から単独で9時間もかけて登った思い出深い山でもある。 |
![]() 乗鞍岳は今年からマイカー規制がはじまり、お手軽に行ける雲上のドライブコースではなくなった。植生を守る為に規制は当たり前といえば当たり前だが、むしろ遅すぎた位かもしれなかった。 岐阜市方面から来る人は、ほおのき平スキー場でシャトルバスに乗り換える。 バスの本数は30分毎に1本で、乗車時間45分で畳平に着く。 |
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![]() バスターミナルの案内所で、遊歩道のガイドマップをいただき、忘れてしまった記憶を呼び起こす。 富士見岳と剣ケ峰の位置を確認してから、遊歩道を下っていく。 不消ケ池を右手に眺めながら、ゆるやかに登りかえして車道に出る。 クサモミジやウラシマツツジなど秋を告げる植生がないせいか、周辺はハイマツ帯の青さが際立って季節が特定できない。 歩行者が長袖シャツを着ていなければ、夏と見間違うほどだ。 |
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![]() 遊歩道から一旦車道に出て、肩ノ小屋を目指す。 前方に剣ケ峰の際立ったピークが見えてくる。 途中、富士見岳への分岐をやり過ごす。 富士見岳山頂まで10分とあるが、初めて登った時にはもっと時間がかかったような気がする。 |
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![]() 車道を10分も歩くと肩ノ小屋に到着。 食堂はもちろんのこと、宿泊施設もある。 肩ノ小屋からはガレガレの登りが始まるが、前方に剣ケ峰が見えているので初めて登った時には、これがどんなに勇気づけられたことか・・・ |
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![]() 乗鞍岳は今でこそ休火山になっているが、1765年に西麓の一部が爆発したとの記録がある。 道は稜線に出るまでハイマツ帯の中、ガレガレの岩屑道を歩いていく。 初めて登った時は、この登山道で頭がガンガン、耳鳴りまでしてきたことを思い出す。 明らかに高山病の兆候だったのだが、きょうは3回目ということもあり、楽しみながら歩くことができる。 |
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![]() ひと頑張りで、朝日岳と蚕玉(こだま)岳の鞍部に出る。 展望が素晴らしく、周りを眺めながらゆっくり歩くことができる。 やや盛り上がった蚕玉岳のピークを通って剣ケ峰へ向かう。 |
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![]() いよいよ最後のゆるやかな登り。 剣ケ峰の頂上部にある乗鞍神社のお社も視界に入ってきた。 右手、眼下には権現池がコバルトブルーの水を満面に湛えている。 池を中心にグルッと周囲を取り囲んだ剣が峰〜大日岳(奥の院)〜朝日岳と一見周回できそうにみえるのだが、砂状で滑りやすいせいか登山禁止となっている。 途中、乗鞍神社へ直接上がる道と頂上小屋へ出る道とに分かれる。 |
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![]() 2年ぶりの剣ケ峰。 天気に恵まれ、最高の登山日和となった。 雲上に頭を出した常念、穂高〜槍〜鷲羽〜黒部〜薬師、その手前に笠が岳。 そして八ケ岳、南アの甲斐駒と仙丈、中央ア、御嶽山、白山・・・と山は尽きない。 頂上小屋でビールを買って乾杯!・・・といきたかったが、生憎小屋は営業終了。仕方なくお茶とおむすびで我慢、我慢。 ひとしきり、穂高の吊尾根とジャンダルムを目に焼き付けてから肩ノ小屋まで下りる。 小屋前のベンチでやっとビールで乾杯! 小屋人さんが「富士山がみえるよ〜」と盛んに望遠鏡を覗き込みながら、登山者に呼びかけている。 肉眼で見えないので、イマイチ感動がこない(~~; |
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富士見岳へ | |
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![]() 肩ノ小屋からは往きに歩いた同じ車道を戻って畳平バスターミナルへ向かう。 途中、富士見岳への分岐で「10分」とかかれた指導標を見て、せっかくだから登ってみることにする。 |
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![]() 道は整備されていて歩きやすい。 6分であっけなく富士見岳山頂。 |
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![]() 山頂からの眺望は素晴らしく、剣ケ峰からよりも穂高がさらに近づいて見える。 雲上のパノラマとはまさにこのこと・・・目が点になる瞬間だ。 富士見岳からバスターミナルまで戻り、16時30分のバスに乗りほおのき平に17時15分に帰着。 ほおのき平には80万本のコスモスが植えてあり、今がちょうど満開時でまさに百花繚乱だった。 |
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(談) 9月に入ってから台風に泣かされ続け、偶然めぐってきた晴れ間に飛びついてやってきたのですが、これが最高の展望に恵まれる結果になったと二人でほくそえんでしまいました(^-^)v 乗鞍岳は私にとっては思い出深い山。それだけに、きょうの「棚からぼたもち」のプレゼントに感謝をしなくては・・・合掌(-_-) |
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子ノ原高原からのコース紹介 コース紹介マップ |
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乗鞍岳は今から約3億年前にできた秩父古生層の上に噴火物が堆積してできた山岳だそうです。 初めて噴火したのは約100万年前の洪積世の初期といわれています。 また現在の乗鞍岳ができたのは、約100万年前からの火山活動によるもので北から、十石岳、四ツ岳、烏帽子岳、大丹生岳が噴火し、次に現在の亀ケ池を噴火口に恵比須岳ができ、不消ケ池を火山口として摩利支天岳ができ、最後に権現池を火山口として噴火し、主峰剣ケ峰などが外輪山としてできあがったそうです。 |
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<参考コースタイム> <見所>
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