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三ノ峰(2,128m)〜別山(2399.4m)〜御舎利山 平成15年6月7日 曇り | |
1日目 | |
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まえがき・・・上小池からのコースは福井県側としては唯一の白山登山道で、避難小屋のある三ノ峰までは比較的よく登られている。今回は、避難小屋を起点にして三ノ峰〜別山〜御舎利山(土曜)とニノ峰〜一ノ峰〜銚子ガ峰(日曜)を2日間に渡ってたっぷり楽しもうという計画である。 |
![]() 岐阜市を3時に出発し、白鳥西ICから九頭竜湖を過ぎ、勝原スキー場を左に見てまもなく右手に「鳩が湯」の指導標が現れたらヘアピンのように右折をする。 あとは舗装された車道を上小池駐車場までくねくねと走る。 岐阜から2時間半で上小池駐車場に到着。 すでに福井県のTさんは先着されており、私たちを笑顔で迎えてくれた(^-^) この駐車場には、きれいなトイレも完備されており、水場もあるので利用するとよい。5時50分スタート。 |
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![]() 駐車場から三ノ峰登山口までは、刈込池への遊歩道を下っていく。 水場を過ぎたら、大きな栗の木があり立て札には「幹回り5.7m、樹高19m、樹齢320年」とある。 う〜ん、老木ながら風格があり、なかなかのものである。 |
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![]() 刈込池へ行く自然探勝路の橋を右に見て、打波川にかかる橋を2度渡ると「三ノ峰登山口」。 丸木の階段を登り、しばらくは杉林と雑木の中を登りつめていく。 沢のせせらぎの音をききながら20分も歩くと「山越跡」。 昭和の中ごろまであった山越家の屋敷跡には、ベンチが置かれ休憩ポイントになっている。 |
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![]() 山越跡からしばらくはなだらかな杉林の中を歩くが、途中「ニリンソウの群生地」と出合い、その見事さに足をとめる。 サンカヨウも咲いていた。 杉林をすぎ、ブナ林に変わると急登になり、そろそろ飽きがきた頃、杉峠からの道と合流している「六本桧」に着く。 ようやく、ここで一息入れる。 |
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![]() 六本桧からは尾根歩きになる。 豪雪のせいか、ところどころ登山道が崩壊していて慎重を要する。 ダケカンバ林の静かな道をアップダウンして、前方に三ノ峰が見えてきたらその手前に鋭く尖った「剣ガ岩」を確認することができる。 この「剣ガ岩」には、泰澄が刈込池に蛇を封じ込んだ時に立てた岩があるという。 |
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![]() 剣ガ岩のビューポイントには「白山南山稜線解説版」が設置され、山名が克明に記されている。 解説版のまん前に、明日登る予定の「銚子ガ峰」がで〜んと構えているはずだが、あいにくガスで見えない。 解説版からは樹木のないきつい登りが始まる。 |
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![]() 剣ガ岩を過ぎた頃から、高山植物が多くなってきて、ハクサンチドリ、イワカガミ、ハクサンイチゲ、ツバメオモトなどが見られる。 三ノ峰を眺めながら標高をぐんぐん上げていくと、「三ノ峰避難小屋」に到着。標高2095mにある無人の小屋である。 「ふ〜っ!やれやれ(^^A;」 一泊用の荷物に+シュラフ、飲料水と予備水で2.5L、すき焼き用肉・・・などでザックが重かったぁ〜(;o;) 友人に言わせると一番軽い荷物が私のだそうな(^^A; 水場は東側の雪渓の下。雪は汚くて使い物にならなかったので、下から水を運び上げておいてよかった。 |
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![]() 荷揚げした物は小屋にデポしておいて、雨具と行動食それに飲料水をリュックに詰め込み、別山にむかう。 小屋から仰ぐ別山はスタイリッシュで堂々としている。 |
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![]() 三ノ峰山頂は小屋から北側の稜線を上がったところにある。 頂上からの眺望は非常によい。 上小池の登山口から上がってきた登山者は、日帰りならば大抵ここでUターンすることになる。 |
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![]() 三ノ峰からは一旦下る。 登山道が荒れていて、道がなくなってしまっている箇所もあった。 雪渓を横切り、また稜線歩きに戻ると広々とした別山平に着く。 ハクサンコザクラがちらほら咲き始めていた。 御手洗池に逆さ別山が映らないかと期待したが、叶わなかった。 この御手洗池の周辺では、ハクサンコザクラとニッコウキスゲの乱舞が楽しめるという。時期的には少し早かったようだ。 |
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![]() 初夏を告げる花〜ハクサンイチゲ |
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![]() 別山にむかって、ところどころ雪渓の残るやせ尾根を登って行く。 眺望は東西南北すこぶるよいが、周りからガスが湧いてきて遠望がきかないのが残念だ。 |
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![]() 最後の登りをこなすと別山。 別山神社の小さなお社が山頂直下にあり、その上に二等三角点がある。 暖かくて昼寝がしたくなるほどだった。 |
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![]() 別山から御舎利山へは往復でも20分足らずなので、視界が利くうちに向かう。 避難用の岩室の前を通過し、ほどなく御舎利山へ。 |
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![]() 【写真】御舎利山 チブリ尾根からの道と合流する御舎利山頂。 ここから南竜ガ馬場へつながる北の稜線が走っている。 その先の白山御前峰も見える筈だが、ガスが上がってきたのでよく見えない(~~; 雷がゴロゴロ、稲光りまでしてきた。 |
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![]() 別山に戻ったところで、さらに雷の音が近くに聞こえだし、しかも雲行きが怪しくなってきたので、全員が走るように避難小屋に戻った。 小屋に着いて、しばらくすると雷雨となり、激しく屋根を打つ雨音が数時間続く。どうもひょうが混じっていたらしかった。 この夜の宿泊者は、3グループ/16名。外でテントを張っている方もいたが、この雨で小屋に避難していたようだ。 ロウソクの灯明の中、私たち4人はすき焼きパーティで楽しい一夜を過ごし、静かに夜は更けていった。 |
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2日目(二ノ峰〜一ノ峰〜・銚子ガ峰)の紹介はこちら |
避難小屋までのコース上で出合ったお花たち | |||||
![]() サンカヨウ |
![]() ハクサンチドリ |
![]() ツバメオモト |
ニリンソウ、ユキザサ、ウワズミザクラ、ツマトリソウ、アマドコロ、マイズルソウ、ルイヨウボタン、ギンリョウソウ、チゴユリ、バイケイソウ、ハクサンイチゲ | ||
三ノ峰〜別山の稜線で出合ったお花たち | |||||
![]() イワカガミ(コイワカガミもあり) |
![]() キヌガサソウ |
![]() ハクサンコザクラ |
ショウジョウバカマ、ヒメイチゲ、ハクサンイチゲ、ミヤマキンポウゲ、コイワカガミの群生、オオバキスミレ |
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