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天女山(1,528m) 平成15年1月元旦 晴れ | ||||||
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まえがき・・・小淵沢のペンション「ウォッチング」さんとは相互リンクが縁で、ホームページの紹介記事を読んでいるうちに、大好きな八ヶ岳が見える麓で元旦をぜひ迎えたいという思いが強くなり、とうとう年末年始に娘とともにお世話になることとなりました。。。。。![]() 大晦日は、ペンションのオーナー・吉村さんご夫妻の振舞い酒(ワイン)で同泊の武藤さんご夫妻と「山談義」に花を咲かせ、2002年の夜は静かに更けていった。 ♪。。。。。。朝まで快眠。。。。。。。。。。。 元旦の輝かしい朝を迎え、8時に和食の朝食をいただくと、ペンションの全景が撮りたくて庭に廻ってみた。すると、隣接している森の中で美しい雉(キジ)に出合った。後で吉村さんに聞いたら、ケンタ君というのだそうだ(吉村さんが名付け親)。自分の縄張りなのだろう、雛が生まれるとカモの親子のように並んで道を横切っていく姿も見かけるという。 想像しただけで微笑ましい光景だ。
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![]() ゲートから車道を50mも歩くと、左に登山口の案内板が立っている。 木製の階段は凍り付いて滑り易くなっていたため、娘が「こわ〜い!」とギャ−ギャ−わめいて、ちちと進まない。 足を横に置いて、カニ歩きのように一段ずつ詰めて、なんとか登りきったが、この先どうなることやら、道中が思いやられる(~~A; |
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![]() 道は総じてなだらか。きつい傾斜はどこにもない。 これなら、文句も言わず登るだろうと一安心する。 積雪は20〜30センチだろうか? 踏み固められていて、歩きやすい。 やれやれ、スノーシューを担いでくるんじゃなかったと後悔する。 なにせ、重い荷物は全部こちらが背負っているんだから。 |
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![]() 赤松林を抜けて、上を仰ぐと樹林帯の先に青空が広がっている。 あと一登りで天女山頂だ。 拍子抜けするような手軽さだ。 山頂が近くなると、俄然元気が出てくるのは母も娘も一緒らしい(^-^)一目散に山頂へ! |
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![]() まず、あずま屋が目に飛び込んできた。 あずま屋の中に入ってみると、丸い石の方位盤があって天女山から見える山の名前が360度の展望図で刻み込まれてあった。 視線をその方角に向ければ、なるほど瑞牆山、金峰山、富士山、農鳥、間ノ岳、北岳、アサヨ、甲斐駒のラインが見える(ガスでボヤ〜としているのもある)。 元旦登山としては最高だ、何も言うことはない! |
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足跡からの動物当てっこでまたたく間に1時間が過ぎていく。 そこへ、男性陣3人が反対方向から現れ、今年最初に山で出合った縁起のいい人達なので、またまた話が弾んでついつい長居をしてしまう。 娘の冷たい視線に我に返り、男性陣から「天の河原」まで足のばしたほうがいいよ〜と教えられ、やっと腰を上げることにした。 |
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![]() 天女山から三ツ頭&権現岳方面へ進むと、5分足らずで天女山頂駐車場に着く。無雪期ならここまで車で入ってこられる。 しかし、ゲートがいつ閉まるのか知らないが、この山は絶対下から登ってくるべきだ! お手軽に雪原の楽しさと眺望の2つを味わえる山は、そうそうたくさんはないのだ。 案内板の裏から天の河原へ向かう。 |
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![]() 登山道を登っていくと右手に奥秩父の山並が見えてくる。 御座山、三国山、瑞牆山、金峰山のようだ。 よしっ、今年は絶対いこう!と心に決める。 |
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![]() 静かな樹林帯歩きも退屈しない。 樹木の間からは、時々赤岳、権現岳が顔を見せてくれるからだ。 やがて、前方に樹林が消えると、天の河原の頂上部が見えてくる。 木の階段を歩くより、雪原の中央を一直線に登りきったほうが気持ちがいい。 |
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![]() 標高1620mの天の河原展望台は、周りを遮るものがなく、権現岳への通過点にしては最高の眺望ポイントといえる。 ベンチも何組かあって、お弁当を広げるには最高だ! ガスの先には編笠山が隠れている。 権現岳の険しい姿もちらっと見える。 広々とした雪原に立っていると「い〜ぬはよろこび、庭駆け回る〜ぅ〜」とやたらと楽しくなってきて、大人気なくも犬のように駆けずり回ってしまった♪o(^0^o)♪o(^-^)o♪(o^0^)o ♪(もちろん娘が見ていないところで(;^_^A |
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![]() 娘の提案で、復路は山頂駐車場から車道を歩くことにした。 どうも、往きの階段が滑りやすかったのが頭に引っ掛かっているようだ。 当然車道歩きなので、道のりは長い。 カラマツ林に西日が透けてきれいだ。 美し森への遊歩道分岐を過ぎ、やがて見慣れたサーブが視界に入り、娘とガッチリ握手をする。 この後、小淵沢IC近くで、ほうとうを食べ長〜い帰路につく。 |
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(談) ペンションで同泊だった武藤ご夫妻もきょう天女山でお会いした男性陣も出身は神奈川。 でも、八ヶ岳の自然に魅せられて、こちらに住まいを移されたとか或いは建築中だとか聞くと「なるほどなあ〜、うん、わかるわかる」と頷けてしまう。 本当に八ヶ岳の懐は深くて、遠方からでは何回足を運んでいても運び足らないし、季節にも追いつけない。許されるならば私も八ヶ岳山麓に住まいと仕事を持って、季節を変え、コースを変えてじっくり楽しんでみたいものだと元旦にしみじみと考えてしまったのでした。 |
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コース紹介MAP | ||||||
車山スノーシュー体験はこちら |
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天女山の由来 昔、諸国の神々が瑞穂の国の中程にあたる斎の杜(現在の美し森)を盤座の山と定めて、八百万の神々が天下り、年に一度集まり、その歳の国を治める掟を話し合うならわしがあった。 この杜が斎庭として使われていた。 これが終わると天女山に住む仕女を招いて、舞を奉仕させた。 仕女は斎の杜にはべる時は天の河原で身を浄め、舞衣は羽衣の池で洗い浄めて用いた。 天女はこの地を好んで住むようになり、天女山と名付けられた。 (大泉村案内板より) |
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<参考コースタイム> 天女山からは、権現岳、赤岳、金峰山、瑞牆山、富士山、南アルプスが、天の河原からは遮るものがなく、編笠山をはじめ南アルプス、奥秩父の山々がハッキリと見える。 <注意点>
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