登山日記
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■唐松岳(2696m) 平成12年10月14日(土) 晴れ

眼下の山々は紅葉・黄葉まっさかり!【写真】 眼下の山々は紅葉・黄葉まっさかり!

ゴンドラアダムの始発8時を待ってスタート!
兎平駅(標高1400m)からアルペンクワッドとグラードクワットに乗り継いで八方池山荘へ。
山荘からは稜線越しのコースと湿原コースに分かれていて、現在湿原コースは修復中のため観光客と混ざって八方池まで登ることになる。革靴の輩と一緒じゃあ、高山を目指す気分も削がれてしまう。第二ケルン(標高1950m)までくると右手にはガスの切れ間に白馬三山がちらちらとその雄姿を見せ始める。左手の登山道は現在修復中だ。さらに進んでいくとまもなく八方池に出る。

白馬大池に映った白馬三山が息をのむように美しい!【写真】 白馬大池に映った白馬三山が息をのむように美しい!

何度もガイドブックで写真を見たが、池そのものはさほどでもないが池面に写った白馬三山の姿には息をのむ。
本当にすばらしい!少しガスがはれるのを待って白馬三山を撮影する。
八方池からなだらかな登山道を歩いていくとダケカンバ林に出て、さらに進むと万年雪の小雪渓にでる。
その一帯には紅葉の王様ともいえるナナカマドが群生しており、しばし足を止めて観賞する。朝のうちはガスってて寒かったが、時々太陽が照り付けて暑い。
この時期の紫外線ってたぶん強烈なんだろうなと日焼けを気にしながら、さらに峰越えすると右手には大きく聳えたつ白馬三山の姿がまたまた眼前にせまってくる。
丸山ケルンまできたところで一服し、しばしそのすばらしい光景に足を止める。三脚立てた素人カメラマンが何台もカメラ並べてシャッターチャンスを狙っていた。

唐松山荘から美しい姿の五竜岳を眺める【写真】 唐松岳の山荘から美しい姿の五竜岳を眺める

さあ、いよいよ最後のピークだ。
ハイマツ帯を過ぎて、切りだった岩稜をロープづたいに登っていくと先日来の初雪がそのまま残っている木道階段に出る。足場の緩みに気をつけながら階段を登り終えるとやっと唐松岳が姿を見せてくれた!
が、ガスっててピークが見えない(~~;)しょうがないので登頂を果たす前に唐松岳頂上山荘に向かい、そこでホットカルピスをいただきながら、ガスが晴れるのを待つ。

唐松岳

【写真】 唐松岳山頂

山荘の支配人の中川さんによれば2〜3日前の初雪の後、昨夜からは雨が降って暖かいそうだ。例年の今ごろはもう冬支度で今年は格別暖かいと言う。
30分もするとガスが晴れてきたのでいよいよピークハンティングにでかける。小屋から15分で唐松岳山頂。頂上からは剱岳、立山連峰、五竜岳、鹿島槍ケ岳、運がよければ富士山も見られるらしい。このパノラマ展望にはひさびさに酔った(^-^)
帰路は往路を引き返す。

五竜岳〜唐松岳縦走の紹介はこちら
コース紹介マップ

ワンポイントアドバイス

<参考コースタイム>

八方池山荘(60分)八方池(60分)丸山ケルン(60分)唐松岳頂上山荘(10分) 唐松岳頂上(1時間40分)八方池山荘
登りの時間 3時間10分
下りの時間 1時間40分

◆登山形式:往復登山

<見所>

コースの途中から眺める白馬三山、頂上から眺める後立山連峰、剱岳などとにかく文句なしに美しい!日帰り登山ができるので、ぜひたくさんの人にこのすばらしいコースに挑戦していただきたい!

<注意点>

往復5〜6時間コースなので体力に自信のない方は唐松山荘に一泊するとよい。

<アプローチ>

中央高速「豊科IC」で下り、新しくできたバイパスを大町方面へ走る(R147号線でもよい)
大町市からは指導標に従って、R148号線を白馬へ向かう。木崎湖、青木湖を過ぎたら、右に道の駅・白馬を見てまもなく左手のオリンピックジャンプ台の近くにゴンドラアダム乗り場がある。
この辺りはペンションやホテルが林立して迷路みたいになっているので分かりにくい。(車でぐるぐる回っているうちに着いた)
公共交通機関ならJR大糸線白馬駅から松本電鉄のバスが出ている。


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