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女性なら誰もが一度は経験したことがある予定外の生理。
単独登山なら、生理になったら延期すればいい。
でも、男女混合パーティーのときはどうすればいいの?
いろいろな角度からまとめてみました。
Q.生理中の山登りで注意したいことは?
A.高地では気圧の低下、酸素濃度の低下などにより頭痛、めまい、倦怠感、息切れ、嘔吐などが見られますが、生理中でもこのような症状がある人はさらにそれが強くなると思ってください。また、急激な気温の変化によりお腹や腰が冷えると血流が悪くなるため、ますます腰痛、下腹痛が強くなる場合もあります。


Q.生理痛を和らげる方法はあるの?
A.生理痛のある人でも、登山中は痛みを感じない人もいます。全身運動が血液の循環を良くしてむくみをとったり、自律神経のバランスをとって下腹痛を和らげたりする効果があるからです。それでもやっぱり生理痛に耐えられない人は、腰やお腹にホッカイロをあてて体を冷やさないようにしましょう。夏でも高度3000mともなると、かなり温度が下がるので要注意です。


Q.生理中、衛生面で気をつけたいことは?
A.登山中はトイレの問題もあって生理用品の交換を怠りがちになりますが、汗を大量にかくのでどうしても不潔になりがちです。出血量にかかわらず、2時間おきには交換したいもの。その際、ウエットティッシュや洗浄綿をうまく活用して外性器周辺を清潔に保ち、タンポンを使用される方は、手をきれいに洗ってから交換しましょう!


Q.使用済み用品は下界に持ち帰りましょう!
A.最近の山小屋事情ではトイレに生理用品の汚物入れを用意しているところもありますが、 焼却する際ダイオキシンが発生する材質も中にはあるので、環境保全のためにも使用済み生理用品はティッシュに包んでビニール袋に入れ、自宅まで持ち帰ります。


Q.最低限のエチケットは守るべき!
A.山を歩行中に使用済み生理用品を見かけることがありますが、同じ女性から見てもこれはもう言語道断!「これだから女は・・・」などと男性に言われないように最低限のエチケットは守りましょう!


Q.パートナーに伝えるべきかどうか?
A.パートナーが男性であろうが女性であろうが伝えておくべきです。それによって、ペースダウンをする、荷物の軽減を図る、休憩を増やすなどの対処ができます。また、テント山行のときなども早めに知らせておけば気が楽になります。


Q.どうしても生理を早めたい場合は?
A.予定の生理日の1〜2ヶ月前の生理開始3〜5日目よりピルを飲み始めます。14〜20日間飲んで、服用を中止すると数日で生理が始まります。 生理をずらす場合のピルは中用量ピルといって、避妊用の低用量ピルよりホルモン量がやや多いものです。


Q.どうしても生理を遅らせたい場合は?
A.予定の生理の開始日の5日前よりピルを飲み始めて、遅らせたい日まで飲みつづけます。ただし、ピルは必ず毎日同時刻に忘れずに飲むように!ピルを入手するには医師の処方箋が必要になりますので必ず産婦人科医に相談してください。


Q.無理のない登山が一番!
A.生理中の登山は、人によっては精神的にも肉体的にもストレスが強いものです。普段から睡眠を十分に取ったり体調を整えておくことが重要で、薬にたよるのは二の次にしたいものです。また、体調がすぐれない時は思い切って中止したり、時期をずらしたりすることをお勧めします。生理学的にも1週間続く女性は、4日目までは自粛すべきです。