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山の三大重要用具は靴・ザック・雨具です。
その選び方やメンテナンスの方法を紹介します。
【靴編】
靴の選び方
登山靴には色々なタイプのものがありますが、初心者向けには機能的で軽快なゴアテックスの軽登山靴がおすすめです(夏山専用)。オールシーズンで登山を楽しみたい方は革製がおすすめです。
革製の軽登山靴であっても内部構造にゴアテックスが使用してあるかどうかで快適さが違ってきます。
選び方のコツとしては、足首をすっぽり覆って固定するハイカットタイプのものを選びます。
買う際には実際に履いてみて重くも軽くもない適当な重さのものを選ぶようにします。
サイズを合わせる時は厚手の靴下を1枚履いてしばらく店内を歩き、痛いところがないか、違和感がないか確認します。

選び方のワンポイントアドバイス

  1. 靴幅が足に合っているかどうか
  2. 紐を締めてはいたときに、つま先に少し余裕があるかどうか
  3. 靴底にクッション性があるか
  4. 靴全体に適度な硬さがあるか

これらのポイントに注意しながら、お店の人にもアドバイスを受けるといいですね!

靴の手入れ方法
防水性が高いかどうかも靴の大切な要素。山に出かける前に、靴に防水スプレーをかけておくと、汚れがつきにくくなり、またついてしまった汚れも落ちやすくなります。

靴を長持ちさせるためのワンポイントアドバイス

  1. 山から帰ったら、すぐに汚れを落とす(泥が乾いてからブラシで落とす。ひどい汚れは洗い流す)
  2. 風通しのよい日陰で自然乾燥
  3. 乾いてから防水スプレーをしておく
  4. 革製の靴は専用クリームやワックスを手ですり込んでおく
  5. 靴紐はD環に通す時、上から下に通す(紐がゆるみにくくなる)

【ザック編】
ザックの選び方
ザックは靴と同様に、色や形ではなく、ザックが背中に吸いつくようなサイズの合ったもの、そして目的に合わせた大きさのザックを選ぶことが大切です。

日帰りハイキング

・・・・・18〜30リットルのデイバッグ

山小屋1泊どまり ・・・・・30〜40リットルのザック

選び方のワンポイントアドバイス

  1. 背中とザックの背面の長さがぴったりと合っているかどうか
  2. ヒップベルトの位置が正しいかどうか
  3. ショルダーハーネスと肩幅が合っているかどうか
  4. ショルダーハーネスで脇が締めつけられていないか
  5. サブバックとしてウエストポーチが便利!

ザックは軽くて使いやすいシンプルなものがお勧めです。アウトポケットがいっぱいついていると便利そうに見えますが、必ずしもそうではありません。

ザックの手入れ方法
ザックは汚れても決して丸洗いしない!
ドライクリーニングも厳禁です!

ワンポイントアドバイス

  1. 泥がついたら、よく乾いてからブラシで汚れを落とす
  2. ひどい汚れは、汚れた部分だけ中性洗剤を使ってブラシ洗いをする
  3. 洗った後は陰干し、乾いたら防水スプレー
  4. ザックカバーを活用して、ザックに雨や泥をつけないようにしましょう!


【雨具編】
山の天候は急変するので、どんな低山であっても雨具、レインウエアの携行を忘れてはいけません!
低山だから大丈夫と思っていても、突然雨に降られて体調を崩すことや、
時には道迷いになって死に至ることもあります。
レインウエアの選び方
ゴアテックスは高価ですが、一度使ってみるとその良さが体でわかります。 雨を完全にシャットアウトしてるのに、内部の水蒸気を外に逃がしてくれるので、蒸れを防ぎさらに防寒着としても利用できます。

選び方のワンポイントアドバイス

  1. ゴアテックス素材をまず選ぶ(価格は2〜3万円)
  2. フードの前面につばがあって、フードが襟に収納できるもの
  3. いざというときのために目立つ色を選ぶ(遭難時の発見が容易)
  4. 軽くてコンパクトにたためるもの(岩登りや雪山用には厚手のものがよい)
  5. 縫い目の少ないもの(立体裁断)
  6. ファスナーを覆うフラップが二重のもの(雨の浸入を防ぐ)
  7. 襟の立てまでファスナーが上がるもの

手入れ方法のワンポイントアドバイス

  1. GORE-TEXのレインウェアは家庭用の洗濯機で洗濯しても何ら差し支えありません。むしろどんどん洗濯してください。
    洗濯の耐久性こそがGORE-TEXの最大の特徴です。どんどん洗濯し、たまには防水スプレーや当て布アイロンをかけてあげることで、長く使えます。
    撥水性を損なう主要因は、雨・泥の汚れです。汚れによって撥水性が低下したウェア表面に水分が付着し、それによって透湿性が妨げられるとその部分が自分の汗で結露します。これが外部からの漏水と間違えやすい原因で、洗濯によるものではないそうです。
    GORE-TEXの3層ラミネート製品は、20回の洗濯で、ウェアの耐水圧(目止め部分も含む)にまったく変化が無いことは、JIS規格(L-1092高水圧法)でも証明されているそうです。(生地にもよりますが・・・)
    撥水性が落ちることを心配される方が多いのですが、20回洗濯でも90%、50回洗濯で75%程度の低下です(JIS L-1092スプレー試験)。もっとも、市販の防水スプレー(スプレーが乾いてから低温・当て布でアイロンすれば尚良し)によって復活し、もとどおりになります。

    上記説明は、GORE-TEX社の社員の方からアドバイスをいただきました(^-^)
  2. GORE-TEX以外のレインウェアについては、ショップで取り扱い説明をよく読んでから購入しましょう。

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