御嶽山(黒沢口登山道/飯森駅~剣ケ峰) 令和2年8月10日 晴れ | ||||
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まえがき・・・御嶽山登山が今シーズンから解禁になりました。王滝口コースは王滝山頂まで(八丁ダルミは今も入山規制中)しかいけませんが、黒沢口コースからは剣ケ峰まで行けます。 コロナ対策の為、車の中で密にならないよう単独で出掛けることにしました。 |
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2012年10月三ノ池を訪問して以来、8年ぶりの御嶽山です。 マイカーで自宅を6時に出発し、9時に御岳ロープウェー乗り場に到着。 入館の際は自動検温があり、連絡先も記入しました。 混雑を心配しましたが、ゴンドラは次から次へと入ってくるのでその心配はなく、また1グループのみの乗車で、見知らぬ人と一緒になることはありませんでした。 下車後はスタッフの方がゴンドラ内の消毒をされていたので一安心です。 |
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ロープウェーを下りたら、左方面に5分程歩くと登山道に入ります。 オオシラビソの針葉樹林帯の中を歩いていくと、メボソムシクイの「ゼニトリ、ゼニトリ」の特徴ある囀りやルリビタキの美しい歌声が聞こえてきました♪(^^♪ 定番のメボソムシクイとルリビタキの声でやっと高山帯に来たなあ~という気分になります(笑) |
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10分も歩くと行場山荘です。建物の右横を通過して、横木が敷かれた登山道を一時間ほど登ると八合目の女人堂に着きます。 |
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女人堂からの展望は素晴らしく、剣ケ峰の山頂部が見渡せました。 ここで腹ごしらえをしてから山頂を目指します。 8年前の尋常でない頭痛が思いだされ、あの時に先を急がず体調を十分に整えてから高度順応していくことが肝心と学習しました。 |
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八合目女人堂からは剣ケ峰方面と三ノ池方面に分かれますが、現在三ノ池への道は封鎖されていました。 岩場にはイワギキョウやアキノキリンソウ、ヤマハハコが咲いています。 |
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九合目への道は石や岩がゴロゴロしていて、スコリヤ(黒色の軽石のこと)がたくさん見られました。 6年前の噴火の産物なのか、1979年の噴火のものなのかわかりません。 この山が1979年10月28日に突然噴火したときには大変な驚きで受け止められ、有史以後の活動が確認できない死火山とされていたのが突然噴火したのですから専門家もさぞかしビックリしたことでしょう。さらにその35年後の2014年9月27日にまた噴火したのですから、「なぜ予知できなかったのだろう・・・」といまだに不思議です。 |
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九合目の山荘石室からさらに登っていくと鳥居が見え、山小屋の覚明堂もその並びに建っています。 鳥居から先は周囲に何もない尾根道です。こんな場所で噴火に出合ったら身を隠す大岩や低木帯もないので、噴石が頭に当たったらひとたまりもないと鳥肌がたちました。 |
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尾根道から二ノ池へ降りていく分岐があります。通過してその先へ進むと、山頂へ上る階段が見えました。 その直下には新しく建設された避難用シェルターもできています。 |
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石段を登り終えると社務所のある山頂に到着です。 噴石の被害が大きかった山頂部ですが、今はその痕跡がわかりません。 11時52分のお昼時の噴火でしたから戦後最大の被害となってしまいました。 これが夕方だったら結果は大きく違ったのに・・・と残念でなりません。 現在もまだ5人の方の行方がわかりません。 一日も早く見つかりますようお祈りして、山頂を後にしました。 |
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山頂直下にあった山小屋はまだ再建途上でした。 新しく設置された鋼製の防災シェルターは、凹凸状(波型)に成型した鋼板をアーチ状に曲げて山間部の傾斜に設置できる形状、収容人数に合わせたサイズ等の自由設計ができ、ヘリコプターでも輸送できるように部材の重量を1トン以下にすることができるそうです。このシェルターの設置で、今年から剣ケ峰への登山が可能になりました。 |
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八合目の女人堂に到着するまで周囲に身を隠す場所はないので、噴石などが飛んでくると非常に危ないです。 周囲の岩場にはオンタデが白やピンクの花を咲かせていました。 君たちは、過去も、今も、そしてこれからも変わらずそこで花を咲かせて種子をこさえ、命を繋いでいくんだねえ~、とつくづく自然の凄さを思いめぐらしながら下山したのです。 |
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☆御嶽山(飯森駅~三の池)コース紹介マップ |
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<参考コースタイム>
ロープウェー乗車料金 往復2600円(モンベルカード提示で2340円) <見所> 八合目女人堂からの展望は最高! ロープウェーを降りてたった一時間登るだけでこんな素晴らしい展望に出あえるなんて、とても贅沢です! ![]() 帰りに時間の余裕があれば立ち寄りたいスポットです。 <アプローチ> |