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那須岳(1,917m) 平成24年10月9日 晴れ | |
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まえがき・・・那須岳は那須五岳の総称で、一般には主峰茶臼岳(1915m)を指す。五岳とは茶臼岳の他に、三本槍岳(1917m)、朝日岳(1896m)、南月山、黒尾谷岳をいう。茶臼岳は現在噴煙を上げている県内唯一の活火山である。今回は茶臼岳から朝日岳と三本槍岳の頂きを踏んで那須岳の紅葉を満喫してみたい。 |
![]() 【写真】那須ロープウェー山麓駅、朝日岳方面 前日の夕方、東北新幹線・那須塩原駅で在来線に乗り換え、黒磯駅に一人で降り立つ。 駅近くのホテルトップスに宿泊し、朝一番の那須ロープウェー行きバス(東野バス/7:30発-8:30着)に乗車する。 那須塩原駅からだと始発が8:30なので、黒磯駅からのほうが1時間早く乗車できる。 ロープウェー山麓駅に着いたときにはすでに長蛇の列で、とても平日とは思えない賑わいだった。(マイカーが多く駐車場はいっぱい) 8:30のロープウェー始発には乗れず、次の臨時便を待つ間、すぐ前に田部井順子さんが並んでいることにドッキリする。どうやらテレビ番組の収録中のようで、カメラが回っていた。 ロープウェーに乗り込むと朝日岳方面が見えてきて期待に胸が膨らむのだった。 |
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![]() 【写真】標高1690mのロープウェー山頂駅 およそ4分程度で標高1690mの山頂駅に着く。まずは主峰の茶臼岳へ向かう。 活火山らしいイオウをまじえた火山灰とガレガレの岩場の中を歩いていく。 |
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![]() 【写真】今も噴煙を上げる茶臼岳へ およそ30分程度の登りで茶臼岳の山頂だ。 鳥居をくぐると那須岳神社が祀ってある。 |
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![]() 【写真】那須岳神社と火口部 頂上から那須連峰や磐梯吾妻連峰の雄大な眺めが満喫できる筈だが、残念ながらガスで遠望がきかない。火口を覗き込むと今も噴煙を上げているのがよく見える。 |
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![]() 【写真】峰の茶屋へ 茶臼岳からは火口の周回路はとらずに峰の茶屋へ向かう。 |
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![]() 【写真】朝日岳方面、尾根に立つ茶屋 茶臼岳からガレた道を下っていくと尖ったピークの朝日岳が現れる。 稜線上に見える赤い屋根は「峰の茶屋」があった跡で、今は避難小屋になっている。 この茶屋のある稜線は「風の名所」と言われ、過去に登頂している我が家のパートナーによるとコンタクトレンズが吹っ飛んだというほど物凄いのだ。当然ロープウェーは止まっていたので山麓駅から歩いて登ったところ、あまりの風の強さで前に進めず茶臼岳に登るだけで精一杯だったという。 それにしても片方だけコンタクトをしてよく登山を続けられたものだ(^_^); |
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![]() 【写真】朝日岳へ、朝日の肩(奥の▲が朝日岳) 茶屋跡では軽く行動食だけをとり、次の朝日岳へ向かう。 どうしても単独だと急ぎ足になる。 朝日岳への道は険しく、ところどころ鎖が架けてあった。 朝日の肩に着いたところでザックをデポし、軽身でピークを目指す。 |
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![]() 【写真】朝日岳 肩から7分程度で朝日岳の山頂。 ガスがかかり展望が良くないので近くの人に記念写真だけお願いして肩まで戻る。 |
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![]() 【写真】朝日岳周辺の紅葉 朝日岳から三本槍岳へ向かう稜線上は紅葉の絨毯だった。 写真ではうまく色がでないが、肉眼では旬だったと一人ご満悦(^。^)y-.。o○ |
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![]() 【写真】清水平 熊見曽根分岐(三斗小屋温泉方面)を過ぎたら、清水平へ下る道は急で滑りやすいので注意が必要だ。 清水平には長い木道が敷かれていて、ハイマツとドウダンツツジの海原といった雰囲気。 途中赤面山との分岐を過ぎ、なだらかな登りをこなして三本槍に到着する。 |
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![]() 【写真】三本槍岳、山頂の紅葉、沼原池 三本槍はその名からして鋭い岩峰をもった山を想像するが、実際はなだらかな山だ。 名前の由来は、封建時代に三国境となる3つの藩が5月5日の節句にそれぞれ槍を携行して登頂し、山頂で三本の槍を立てて所領を確認しあったという行事からきたそうだ。 狭い山頂は登山者で賑わい、ガスの切れ間から周辺が紅葉しているのが確認できる。 遠望はきかないがそれでも遠くの沼原湿原の調整池を望むことができた。 昼食を終えたら、来た道をまた戻る。 |
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![]() 【写真】下りは歩いて山麓駅へ 清水平、朝日岳を過ぎて、峰の茶屋まで戻ったところで、小屋の軒下で暖かいコーヒーを淹れて一服する。 風もなく穏やかな一日であったことに喜び、感謝し、下山道を大丸方面へ向けて出発する。 |
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![]() 【写真】山麓登山口へ 下山道からは斜面に広がる紅葉と眼下の町並みを眺めながら歩く。 下の温泉でもう一泊すれば時間を気にせずにのんびり下れるのだがそうもいかない。 バスの時間が気になってついつい急ぎ足になる。山麓登山口に14時15分、ロープウェー山麓駅に14時30分に着き、14時55分の那須塩原駅行きのバスに間に合った。利用者が多く、臨時便がすぐその後に続いた。 那須塩原駅からは東北新幹線、東海道新幹線、東海道本線、岐阜バスと乗り継ぎ、身体は鉛のように重かったが心は軽やかだった。 |
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(談) この一週間ずっと天気と風速情報とのにらめっこでしたが、その甲斐があり最良の一日となりました(^-^)/ |
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☆那須岳☆国土地理院地形図 |
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<参考コースタイム>
<見所> <公共交通機関でのアプローチ> |
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