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白山 南竜ケ馬場 平成24年6月24日 晴れ | |
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まえがき・・・白山の南竜ヶ馬場は標高約2100mの台地状の高原で、北アルプスの雲の平を思わせる風光明媚なところ。室堂の喧騒を避けて、静かな南竜でぼんやりするのも山の過ごし方のひとつだ。 |
![]() 【写真】登山口の別当出合 岐阜市の我が家を4時半に出発し、5時に関市で仲間と合流して別当出合に8時頃到着する。 すでに別当出合の駐車場は満車で、道路沿いの空いたスペースに車をとめる。 7月に入るとマイカー規制がかかり、別当出合まで車の乗り入れができなくなり、市ノ瀬ビジターセンターでシャトルバスに乗り換えて別当出合まで行くことになる。そのため規制前に登っておきたい人で賑わうようだ。 コースは展望の良い観光新道と砂防新道があるが、残雪のあるこの時期は砂防新道をいく。 鳥居の先に新しく架けられた橋から砂防新道ははじまる。 橋を渡る時、川からの爽快な風がとても気持ちいい。 |
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![]() 【写真】上りと下りは違う道 10分も歩くと分岐。 上り専用の道を通って中飯場へ向かう。 |
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![]() 【写真】サイハイラン、コケイラン(ササエビネ)、ベニバナイチヤクソウ 登山道には花が次から次へと現れる。 クルマバソウ、ハクサンチドリ、サイハイラン、コケイラン(ササエビネ)、ベニバナイチヤクソウ、ユキザサ、マイズルソウなど、カメラを出したり仕舞ったり忙しくなる。 |
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![]() 【写真】中飯場のトイレ 50分ほどで中飯場に到着。ここまでは工事用車輌が通れる道路がつけてあり、きれいなトイレもある。 小休憩して次の甚之助避難小屋へ向かう。 |
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![]() 【写真】ハクサンチドリ、ニリンソウ、ヤマオダマキ 中飯場からの登りでは花の種類がまた変化していく。 ハクサンチドリの色鮮やかなピンクが目に飛び込んできたと思うと、白のニリンソウやヤマオダマキが出迎えてくれるので登りも苦にならない。 |
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![]() 【写真】ニリンソウ群落、サンカヨウ群落 ニリンソウの群落が過ぎると、ムシカリの樹林下にサンカヨウの群落が広がる。 このサンカヨウの花の匂いをかぐと高貴な香りがする。 他にも花の種類が多く、中には同定がなかなか難しいのもある。 |
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![]() 【写真】ミゾホウズキ、ツルリンドウの赤い実、ミヤマカタバミ、イワナシ、アカヤシオ |
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![]() 【写真】木道、残雪、甚之助避難小屋 標高があがってくると、左手に観光新道の稜線が、右手にチブリ尾根の稜線が見えてくる。 木道を過ぎると大量の残雪があらわれる。 くさった雪に足をとられないよう注意をして甚之助小屋までたどり着く。 |
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![]() 【写真】甚之助避難小屋前のベンチから御舎利山・別山方面を見る 以前登った時と違い、甚之助小屋はすっかりきれいに建てかえられていた。 小屋前のベンチからは御舎利山がきれいに見える。 また室堂方面へ目をやると黒ボコ岩が確認できる。 今回は南竜ケ馬場が目的なので、室堂へは立ち寄らない。 ウグイスがベンチの近くまでやってきてしきりにさえずっていた。 下界の竹薮で繁殖しているウグイスが、標高2000mまでやってきて繁殖していることに感心してしまう。 |
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![]() 【写真】残雪、御舎利山と奥に別山、分岐 甚之助避難小屋から少し登ると室堂方面との分岐に出合う。 ここから南竜ケ馬場へ向かう。 |
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![]() 【写真】コイワカガミ、赤い屋根が印象の南竜ケ馬場 山腹につけられた道を進んでいくとコイワカガミの群生に出合う。 その先に赤い屋根が見えてくるともう南竜ケ馬場は近い。 高原のようななだらかな台地状のところに赤い屋根の小屋が何軒か建ち、少し高台になったところにキャンプ場もある。名前からして竜が駆けるような草原といった意味だろうか・・・ |
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![]() 【写真】迂回、南竜へ、セントラルロッジからの油坂 途中、残雪の量が多くて危険な箇所にぶつかり、大きく迂回してコースの軌道修正をし、12時頃に南竜ケ馬場に到着する。 南竜ケ馬場は、御前峰と別山の鞍部にあたる標高約2100mの平坦地で、 中央を柳谷が流れ、湿性の高山植物群落や、アオモリトドマツ等が見られ、白山で唯一キャンプ指定地がある。 周辺にはお花畑が広がり、御来光は白山の頂上に行かなくても、別山の油坂まで登っても見ることができるそうだ。 宿泊する際はセントラルロッジ、白峰村営南竜山荘などに予約をいれるかテント泊をする。炊事舎が整備され、貸テント、貸毛布なども用意されている。 |
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![]() 【写真】セントラルロッジ横で昼食 セントラルロッジの横でシートを広げ、持ち寄りの手料理を並べてランチを楽しむ。 登山者は一様に室堂へ行ってしまい、人のいない南竜は平和そのものだ。 あとからボランティア活動で登山道の整備をされている二人の男性が来られたが、やがて室堂へ行かれてしまったのでまた私たち5人だけの南竜になった。 |
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![]() 【写真】南竜をあとに、きた道をもどる 1時間ほど南竜でのんびり過ごしているとガスが下りてきて雲行きが怪しくなってきたので、腰を上げて往路をもどることに。 途中なんども立ち止まりながら、花や景色を堪能し、名残惜しみながら別当出合まで戻った。 |
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南竜ケ馬場からの戻りの様子![]() |
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【談】 南竜ケ馬場は高山植物、野鳥、昆虫などが豊富で、夏期は自然観察員が常駐していて、ゆったりとした高原情緒が満喫できます。時にはピークハントをしない山登りも楽しいですよー(^-^) ただし、白山はブヨが多く、登山口で靴を履き替えている間にもあちこち刺されるので虫除けスプレーが必要。 |
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☆コース紹介マップ ☆白山☆国土地理院地形図 |
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<参考コースタイム>
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