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大日ケ岳(だいにちがたけ 1709m)ひるがの高原コース 平成23年9月24日 晴れ | |
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まえがき・・・大日ケ岳は白山展望の山の一つで日本二百名山である。717年(養老元年)に、泰澄上人が大日如来を山頂に祀り開山したと伝えられている。もともと、美濃、飛騨、越前の3国の国境の山だったが石徹白(いとしろ)村が1958年(昭和33年)の大合併の際、当時の岐阜県郡上郡白鳥町(現郡上市)に越境合併したため、山体すべてが岐阜県に属するようになった。 |
![]() 【写真】ひるがの高原SAから 右足薬指の骨折が治り、医者から登山OKが出たので足慣らしに大日ケ岳へ一人でいくことに。 関ICから東海北陸自動車道に乗り、ひるがの高原SAにあるコンビニで昼食を調達し、展望台から朝の大日ケ岳と白山を撮影する。気温は6度で、じっとしていると上着を着ていても肌寒い。 ここからスマートインターチェンジを利用して、ひるがの高原へ向かう。 |
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![]() 【写真】スタンドを左に入る R156に出たらT字路を右折し、ひるがの湿原植物園の先にある出光のガソリンスタンドを左に入り、「大日ケ岳登山道」の標識に従い別荘地内を通り抜けて、簡易水道貯水タンク脇にある駐車場に車をとめる。 先着車は2台。 5週間ぶりの本格登山なので、ゆっくり登ろうと心に決めスタートをする。 |
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![]() 【写真】登山口 登山口に「熊が出没。要注意!」の張り紙があったので、ザックから鈴を出して取り付ける。 一人の時は静かなので熊に遭遇することもありえなくはない。 |
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![]() 【写真】林の中を歩く しばらくはコナラ、ホウノキ、栗などの落葉広葉樹林の中を歩く。 ホウバが道にたくさん落ちていた。葉の裏が白いので山を見上げた時に白く見える木はたいていこのホウノキのことが多い。 栗のイガイガもたくさん落ちていて動物の食痕があったので拾ってみると、きれいに2つに割って中身をくり抜いてあった。アライグマかな?まるで人がスプーンを使ったようにきれいに食べてある。最近アライグマが増えて農作物を荒らすから困るという話を方々で聞く。アニメのラスカルのように、かわいいね〜だけでは済まなくなっているようだ。 |
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![]() 【写真】鉄塔の下に出る すぐに送電線の鉄塔の下に出て一旦見晴らしがよくなる。 この周辺にだけヨツバヒヨドリが見られ、下りにアサギマダラが飛んでいるのを見た。 道沿いにはママコナのかわいい花とガマズミの赤い実が色を添える。 |
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![]() 【写真】ブナの道 やがてブナが優先する道に変わり、やや傾斜がきつくなる。この登りが胸突き八丁らしい。 途中平らなところを抜けてから又一登りすると、登山口から1時間30分ほどで一ぷく平に到着する。 |
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![]() 【写真】広々とした一ぷく平、ブナの実 一ぷく平はブナが見事で、休憩するにはちょうどいい場所。 腰を下ろしておむすびを食べていると、しきりに野鳥の声がするので双眼鏡で見てみるとヒガラ、ヤマガラ、ゴジュウガラ(声)、エナガが飛び交っていた。そろそろ冬に向けて混群の準備をしているのかも・・・ 足元にブナの実がたくさん落ちていたので拾って食べてみると癖がなくておいしい。 コース上ではブナの実は豊作で、コナラやミズナラのドングリは不作のように感じた。 最近のニュースによると、どんぐりは岐阜県全体では例年並みだが、21の地域は不作で熊の出没に注意が必要だと話していた。 |
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![]() 【写真】笹原の道 一ぷく平からやや湿り気のある道に変わり、ヤナギタデの群生しているところで葉っぱを少しかじって見たらこれが辛いのなんの、舌がピリピリしてしばらくの間痺れたままだった。 「たでくう虫も好き好き」とはこの草のことを指し、こんな辛い葉っぱでも食草にしている昆虫(タデハムシ)がいるのだから、本当に物好きだと思う。 ![]() ヤナギタデは、葉っぱの汁をタデ酢にして塩焼きした鮎を食べる時につけていただく。 料理屋さんでは栽培されているものを使用していることがほとんどで、辛さは野生のものより弱い。 |
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![]() 【写真】展望台 やっとの思いで展望台に到着したら、周りは360度のパノラマ展望。 白山が間近に聳え、槍ヶ岳をはじめとする北アルプス方面が広がる。 ここが山頂でもいいくらいだ。 |
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![]() 【写真】最後の登り 展望台からまた笹原の登りを歩いていく。ナナカマドの紅葉が目に付くようになる。 オヤマリンドウの花を1本、2本と数えながら歩いていると、ひょっこりと山頂についた。 笹原で山頂が見えなかったので本当に「山頂にひょっこり出た〜」という感じだった。 |
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![]() 【写真】山頂 山頂からは大展望が広がる。 同定盤を見ながら一つ一つ山の同定をしていると、次から次へと登山者が到着する。 ダイナランドスキー場からと檜峠コースからだ。 ファミリーが多く、歩く距離も適度で人気が高いとみえる。 |
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![]() 記憶をたどってみると、10年前の4月8日にスキー場から登った時は、まだ大日如来様は雪に埋もれていた。 こうして帰宅してから写真を比べてみると、4月でもまだ1.5mほどの残雪があったということだ。 季節を変えて登ると山の姿がまた違って見えるから面白い。 1時間ほど山頂でのんびり遊んでから、足の指を気にしながらゆっくりと来た道を戻った。 送電線の鉄塔まできたら若者がコクワガタを捕っていた。ま昼間でも捕れるんだな〜と見せてもらう。 駐車場まで戻ると広々とした駐車場はほぼ満車状態。 途中でこれから登る人と何人もすれ違ったことを思い出す。 幸い、足に痛みもなく無事帰ってこられたことに満足し、温泉で足をいたわり、足慣らしの日を締めくくった。 |
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【談】 ひるがの高原からのコースはブナの道を歩くので春の新緑、秋の黄葉を楽しみたい方にお勧めです。 展望を楽しみたい方は尾根を歩く檜峠からのコースが良いそうです。 まだ未踏のコースなので次回歩いてみたいですね。 |
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☆大日ケ岳☆国土地理院地形図 |
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☆コース紹介マップ | |
☆登山口までの道案内 |
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<参考コースタイム>
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