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伊勢山上(380m) 平成22年4月24日 晴れ | |
まえがき・・・伊勢山上は役行者(本名は役小角(えんのおづぬ))によって開かれた修験者の行場で、表行場と裏行場がある。 標高は380mほどで精神肉体二方面の鍛錬の霊場として最適の勝地である。 妙義山と戸隠山で味をしめたので、伊勢山上はどんな修行場なのか、5人全員が期待に胸を膨らます。 |
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表行場 | |
【写真】りっぱな山門と飯福田寺(いぶたじ)の受付所 伊勢自動車道の松阪ICで下りて信号を右折し、1Kmほど走ると「伊勢山上」の標識がある信号をまた右折する(森林公園の看板もある)。 森林公園、堀坂山登山口を通り越して山道をクネクネ走っていくと、やがてT字路にぶつかり左折するとりっぱな山門が見えてくる。 山門の前後に駐車場があるので、ここからは飯福田寺(いぶたじ)まで歩いていく。 飯福田寺(いぶたじ)で入山料200円を払い、300円で地図をもらう。 |
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【写真】薬師堂と表行場入口 赤い橋がある薬師堂の階段を上がって安全祈願をしておく。 表行場の入り口は左手にある鳥居からはじまる。 |
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【写真】油こぼし 最初の修行場は「油こぼし」。 いきなり長いクサリ場が現れ期待感にますます胸が膨らんでくる。 |
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【写真】行者尊 クサリを登り切ると見晴らしの良い場所に出る。 「行者尊」とかかれた札が立っていたので「役行者小角(えんのぎょうじゃおづぬ)」の像らしい。 日本の山岳宗教である修験道(しゅげんどう)の開祖として崇拝されてきた人物である。 |
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【写真】岩屋本堂と東覗き 次は本日のハイライト「岩屋本堂」の鐘掛である。 本堂横の岩場から下を覗き込むと、その高度感にびびる。これを東覗きという。 たかだか380mほどの山とは到底思えない。 |
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【写真】岩屋本堂から上はフリークライミング 岩屋本堂から上を見上げると、自然の造形(岩の出っ張りやポケット)などを利用して登るフリークライミングになっている。地図で見ると「鐘掛」と書いてある。 偵察隊が先に様子を見に登り、その先がどうなっているのか探りを入れてくる。 続いて勇敢な女性陣が後に続く。 手と足がかりを間違えると後戻りはおろか、先に進みにくくなるので注意が必要! 一番先に登った人が手がかり、足がかりを指示するのが基本だ。 |
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【写真】本堂から天井へ 登った岩場の上から岩屋本堂を見下ろすとさらにビビる。 このポイントは高所恐怖症の人にはきついかもしれない。 引き続き、笠のような岩「御笠岩」に垂れ下がったクサリをつかんで上へよじ登る。 ここはクサリが動いて思うように登れないのできつい! |
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【写真】御笠岩 ←左がよじのぼった「岩屋本堂」の天井部だ。 |
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【写真】抱付岩 次は「抱付岩」。 ちょっと遊んで岩に抱きついてみたところ。 |
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【写真】最高峰の大天井 抱付岩から先はたらたらと樹林帯の尾根をすすんでいく。 「小天上」を過ぎて、しばらく歩くと最高峰の「大天井」に着く。 大天井は最高峰といえど展望がよくないのですぐに通り過ぎ、「亀岩」を通過して「鞍掛岩」へ向かう。 |
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【写真】鞍掛岩 鞍掛岩の上からの展望がいいので手を広げたくなる。 |
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【写真】蟻の戸渡 「蟻の戸渡」と聞くと戸隠山を思い出すが、ここは蟻というより像の戸渡だ。 でも眺めは素晴らしいのでここで全員が腰を下ろしてランチタイムにする。 絶景かな、絶景かな、これぞまさに至福の時間だ(^o^)/~ 30分でランチタイムを終えると蟻の戸渡から下って「小尻返し」へ向かう。 |
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【写真】小尻返し 小尻返しの大岩の上は気持ちがいい。ただ岩を下りる時に足が届きにくいので慎重に! 小尻返しの下は岩がくり抜かれて輪になっているので「知恵の輪」というらしい。 ここからの下りは3段のクサリ場がある。ここも慌てずゆっくり下りよう。 |
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【写真】飛石 「飛石」は四つん這いになって登る。 飛石からの下りは最後のクサリ場となるので、味わって下りよう。 |
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【写真】苔むした階段を下って終わり 「平等岩」を通過して苔むした下向道(石の階段)を下る。 石の隙間からイワタバコが生えていたりする。 たっぷりと楽しんだ3時間の表行場はここで終了。 すっごくおもしろかった〜〜(大満足)! |
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【写真】飯福田寺で午後から二胡のコンサート きょうは午後1時から二胡のコンサートがあると教えてもらったので、これはラッキー!と思い、山間に響く二胡の演奏を聴いてから裏行場へ行こうということで全員の意見が一致。 |
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裏行場 | |
【写真】裏行場入口 二胡の演奏を一通り聴いてから車を裏行場のほうへ回す。 川を渡ったところに「裏行場入口」と書いた標識があるので、右折して川沿いを歩く。 行場入口(油こぼし)にはやはり鳥居があり、クサリがかけてあった。 |
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【写真】獅子ケ鼻へ 裏行場のハイライト「獅子ケ鼻」へはあっけなく到着。 獅子ケ鼻から周回しようよ、ということで下りの道を探すが道らしきものはないので、適当な足がかりを見つけて岩場から下りる。 |
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【写真】獅子ケ鼻から下る ←足がかりを見つけて下りているところ |
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【写真】樹林帯の中を下る 獅子ケ鼻から周回して下っていく道がつけられていた。 根っこがむき出した斜面を下りていくと沢に出て終点。1周約20分である。 表と裏の行場を満喫した一日であった。 |
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(談) なが〜いクサリ場あり〜の、フリークライミングあり〜の、岩歩きあり〜のでめちゃくちゃ楽しかったです!! 岐阜から近い超お勧めの低山でした!でも高所恐怖症の方には恐ろし〜〜〜いかも ♪ムフフ♪また行きた〜い |
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☆コース紹介マップ ☆伊勢山上☆国土地理院地形図 |
<参考コースタイム>
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