登山日記
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金剛堂山(1650m) 平成21年10月18日 曇り後小雨
金剛堂山
まえがき・・・金剛堂山は富山と岐阜の県境にある山で、昔から山岳宗教と関わりの深い山として知られている。この山は前金剛、中金剛、奥金剛の3つのピークを総称して金剛堂山と呼ぶ。最高点は1650mの中金剛である。


【写真】栃谷登山口


金剛堂山は今日で4回目だという友人のお供で富山県の利賀村に入る。
五箇山ICを下りてから利賀村のスキー場「スノーバレー利賀」まで約45分ほど。利賀村は現代人が忘れていた原風景が今も広がり、その一角には温泉宿や文化施設などが建っている。
スキー場「スノーバレー利賀」に着くと、その先のダートな林道を少し南下すれば栃谷登山口に着く。
トイレや避難小屋がある。
先客のご夫婦が先に出発され、続いてこちらもスタートする。


【写真】赤い鉄の橋を渡る


まずは百瀬川に架かった赤い鉄の橋を渡る。
しばらく小沢沿いに進んでから、沢を渡り尾根に取り付く。



【写真】ブナ林

登山道はよく整備されていて歩きやすい。
道の両脇にはマンサク、ホウノキ、ブナなどの黄葉した落葉樹が広がる。



【写真】ブナの大木の下で

単調な登りから直角にカーブするポイントに大きなブナの木が立っていた。
立ち姿がアニメに出てくる木の精みたいで、目と口をつけたら今にも話しかけてくるように見える。
このブナの木から急な階段状の道を登っていく。




【写真】紅葉の中を歩く


一登りするとなだらかな尾根上につく。
ブナの原生林が広がり、黄色、橙色などの紅葉がすばらしい。
ここはゆっくり味わいながら歩きたいところだ。




【写真】山頂方面が見えてくる

1346mのピークに立つとようやく山頂方面が見えてくる。
この辺りから雨が降り出したので、傘をさしての登りとなる。
そのまま尾根をたどっていくと眼下にスキー場が見えてくる。




【写真】 4km地点


登山口から4kmを過ぎ笹の茂った道を歩いていると、スキー場上部の北尾根から前金剛のピークまで稜線歩きをしてきたと思われる各務原山岳会のグループとすれ違う。15名ほどの大所帯だ。
私たちより後に登山口に着き、私たちより先に前金剛のピークを踏んで下山している。
スキー場上部の竜口谷までマイクロバスで輸送してもらったのだろうか・・???


【写真】前金剛


最後の急登を終えると一等三角点と祠の立つ前金剛に到着。
ピークの周りは笹の草原ですばらしく見晴らしがよい。最高点の中金剛もよく見える。
雨が降っていてもこれだけの視界が得られれば嬉しくなる。
私たちより先にスタートされたご夫婦がこれから中金剛まで行かれてそこでUターンされるという。
続けて私たちも向かう。

左:前金剛(普通金剛堂山というと前金剛を指す)
中:最高点の中金剛を見る
右:祠のある前金剛



【写真】中金剛へ

最高点の中金剛へは遊歩道のような笹原の道を歩く。
遠くにそのピークが見えているので気持ちがいい。
15分ほどであっさりと中金剛に着いてしまう。


【写真】最高点の中金剛と右は奥金剛のピーク


中金剛の山頂は最高点のピークをもつにもかかわらず、山頂表示がブナの木にかけてあるだけで色気がない。
奥金剛への通過点になっているだけのようだ。
奥金剛がどのあたりか確認するために少し先まで歩いてみる。
雨が降っていなければ奥金剛まで足を伸ばしたかったが、この先まだ往復30分はかかりそうだ。
単眼鏡を出して奥金剛のピークを見てみると、往きに私たちを追い越していった岡崎の10人程のグループがこちらへ下ってくるのが見えた。


【写真】前金剛へ戻る


最高点の中金剛を踏んだことで満足し、元きた道を戻り前金剛で軽く昼食をとることにした。
傘を差しながらの食事は味気ない。
下りは傘をしまい、雨対策グッズで身を固めてから栃谷登山口まで下りた。
下山後はすぐ近くの「天竺温泉」に立ち寄ってから、五箇山インターへ向かい、途中「くろば温泉」の食堂で手打ち蕎麦をいただいて帰路についた。







3月の金剛堂山(友人撮影)
前金剛の祠の屋根だけが雪上に出ている。




(談)
前金剛〜中金剛〜奥金剛はなだらかな笹原の高原になっているので、天気のよい日に再訪したいと思いました。また友人曰く、残雪期も素晴らしいそうですよ(^o^)

コース紹介マップ
金剛堂山☆国土地理院地形図

<参考コースタイム>

◆ 登山形式:往復登山
歩行時間 約6時間(行程時間6時間30分)

登山口 4Km地点 前金剛 中金剛 前金剛 4Km地点 登山口
8:30 11:20 11:50 12:15 12:40-13:00 13:25 15:00


<見所>

  • ブナの原生林
  • 山頂部の草原歩き


<注意点>

山頂周辺は広い草原状になっているのでガスが出ると迷いやすいので注意が必要です。

<アプローチ>

五箇山インターからR156号に入り、世界遺産の菅沼合掌集落を通過して利賀村のスキー場「スノーバレー利賀」へ向かう。「スノーバレー利賀」をナビに入れると便利です。スキー場から先はダートな林道を少し南下すれば栃谷登山口。トイレと避難小屋あり。

<下山後の入浴>
天竺温泉600円(水曜休み)
補足:石鹸、シャンプーあり。タオル持参のこと。


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