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奥大日岳(2,605m)〜大日岳(2,501m)平成21年8月22・23日 晴れ | |
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まえがき・・・立山からみる奥大日岳〜大日岳はとてつもなくでかい。最高峰は奥大日岳だが、登山客で賑わう立山や剱岳と比べたら人気がない。お花畑・庭園・池塘ありで変化に富んでいる本コースは、前述の山に決して引けをとらない。ぜひ一度は足をはこんで欲しいお勧めのコースである。 |
![]() 【写真】室堂からみる大日岳連峰 7時40分の立山ケーブルカーに乗り、美女平からバスに乗り換え室堂へ向かう。 弥陀ヶ原を走るバスの車窓から見る大日連峰はとてつもなくでかい。 鋭い岩峰は一つもないが、なだらかな稜線が『おいで、おいで』と山やを呼んでいる。 右手の頂上の大きな峰が奥大日岳、左手のやや三角形をなした峰が大日岳だ。 室堂に着いたら軽く腹ごしらえをして、9時20分にスタートする。 |
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![]() 【写真】奥大日岳とワレモコウ/シロバナタテヤマリンドウ/みくりが池&立山 室堂からみくりが池を通って雷鳥平へ下る。 室堂平のお花畑は、過ぎ行く夏とこれから迎える秋の花が混在し、初秋の気配を感じさせる。 |
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![]() 【写真】雷鳥平の橋を渡る 雷鳥平まで一気に下ったら、橋を渡りいよいよ本格的な登山道に入る。 |
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![]() 【写真】分岐/ウサギギク 橋を渡った先で、大日方面と剱御前に分かれる。 かわいらしいウサギギクがたくさん咲いていた。 |
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![]() 【写真】なだらかな登り しばらくは散策路のようななだらかな道をゆく。 お花畑を愛でながら歩くと、約30分で新室堂乗越に着く。 この分岐からも剱御前へ向かうことができる。 |
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![]() 【写真】奥大日岳/ミヤマリンドウ 大日連峰の稜線に立つと奥大日岳の頭が見えてくるが、まだ2つ先の尖がりだ。 道の脇の草原にはミヤマリンドウがたくさん咲いていた。 |
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![]() 【写真】剱岳/ハクサンフウロ 尾根上のどの位置からも剱岳が見える。 きょう初めて出あうハクサンフウロのピンクが山に色を添える。 |
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![]() 【写真】槍が見えるお花畑/ハクサンイチゲ きつい登りもなくお花畑の道をるんるんと歩いていく。 ハクサンイチゲ、チングルマ、クルマユリ、エゾシオガマ、トリカブト、アザミ等ほかにもたくさんの花が咲いていて名前を挙げたらきりがない。 南方面を眺めれば、槍ヶ岳〜キレット〜穂高方面がハッキリと見える。 手前は水晶岳か鷲羽岳だろうか…まさに大展望のコースだ。 |
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![]() 【写真】稜線上の池塘 池塘が現れたらもう奥大日岳の山頂はすぐそこ。 稜線上に池塘があると、植生に変化があって楽しめる。 |
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![]() 【写真】奥大日岳から大日岳を指す 奥大日岳の山頂は、縦走路から北に20mほど離れた三等三角点があるピークだ。 頂上からは、剱岳、毛勝山、立山、薬師岳、槍、白山とまさにパノラマ展望。 眼下には弥陀ヶ原が広がり、蛇行した道を走るバスや地獄谷の煙が見える。 この奥大日岳まで来て展望を楽しんだら室堂に戻っても十分楽しめるコースだ。 |
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![]() 【写真】急峻な下り/池塘 奥大日岳から大日小屋へは、きた道を少し戻り、分岐から急峻な下りをゆく。 石を落とさないよう慎重に下ると、その先にまた池塘が現れる。 脇を通って、今度は鉄の階段を下りコルに立つ。 |
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![]() 【写真】七福園へ/七福園の巨岩 コルから40分ほどで七福園。巨岩が重なる自然の大庭園だ。 この庭園の方丈窟から灯明皿や高麗青磁のかけらが見つかっているという。 大日岳連峰が信仰の聖地だった証だ。 |
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![]() 【写真】木道を歩いて大日小屋へ 七福園から緩やかに登って中大日岳の山頂を越え、ハイマツの中を急下降するとランプの宿「大日小屋」に着く。 今宵は定員オーバーらしく、小屋前に増設されたプレハブ小屋で窮屈な一夜を過ごすことになりそうだ。 |
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![]() 【写真】大日岳 小屋でチェックインしてから軽身で二等三角点のある大日岳へ向かう。 小屋から往復30分程度なので、すぐに着いてしまう。 山頂で、3人揃った写真を団体さんに撮ってもらう。 この大日岳山頂でも錫杖頭部が発見されているらしく、剱岳で見つかったのと同じ平安時代の作だという。 |
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![]() 【写真】ランプとギターの宿/小屋前からの剱岳 夕食後は、ランプだけの明かりの下、スタッフのギター演奏が披露された。 赤ワイン片手に聞くギターの音色は極上のものだった。 |
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![]() 2日目 ![]() |
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![]() 【写真】夜明けの毛勝山/剱岳 朝は5時20分に日の出。 残念ながらガスでご来光を拝むことはできなかったが、赤く染まる毛勝山が静謐でジーンとくるものがあった。 |
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![]() 【写真】大日平へ下山 小屋から大日岳へ向かう鞍部に下り立ったところが大日平との分岐である。 大日平山荘まで約2時間ほどの大下り。 途中潤沢な沢に出たのでそこで小休止する。 コーヒーを淹れて広々とした大日平を俯瞰すると、心が癒されてくる。 |
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![]() 【写真】大日平のベニヒカゲ 大日平に出てしまうと長い木道が続く。 辺りには高山蝶のベニヒカゲがたくさん飛び交っていて、人間の服やザックにも止まりにくる。このベニヒカゲはカヤツリグサ科のホンモンジスゲ等のスゲを食草としていて、幼虫で越冬する。 羽のオレンジ色の模様がかわいい蝶である。 |
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![]() 【写真】大日平山荘から不動滝を見てくる 大日平山荘に着いたところで、近くの不動滝を見てくる。およそ3分。 この滝の水が流れて、さらに下流の称名滝へ流れ込んでいるのだ。 |
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![]() 【写真】薬師岳/鍬崎山 山荘からまた木道に戻ると、この大日平を散策することを目的としたハイカーたちと出あう。 広々とした大日平は散策するだけでも、非日常的な体験ができて癒されると思う。 木道からは薬師岳や埋蔵金伝説の鍬崎山を眺めることができる。 |
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![]() 【写真】牛の首 「牛の首」と呼ばれる細い尾根に出ると、その先は急な下り、急がずゆっくりと進む。 牛の首を過ぎたら猿ヶ馬場で一服して、称名滝へ下る。 |
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![]() 【写真】大日平登山口 猿ケ馬場から40分ほど下ると登山口に出る。 車道に下りた途端、観光客がたくさんいるので現実に引き戻された。 |
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![]() 【写真】称名滝 車道を少し歩けば称名滝。 日本の滝100選に選ばれ、落差では日本一を誇る。 この夏に放映された映画「剱岳」のワンシーンで称名滝をバックに称名川を渡っていく光景が思い出された。 滝から車道に戻り、称名滝バス停まで20分ほど歩く。 まもなくして来た12時5分のバスに乗り、立山駅まで戻った。 |
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【談】奥大日岳〜大日岳は、登山者で賑わう立山や剱岳と違い、すぐお隣さんにあるにもかかわらず訪れる人が少なく夏のオアシスとして最高の別天地です。室堂から入れば急な登りもなく、幅広い年齢層の方に楽しんでいただけるコースです。急な下りが心配な方は、大日平へは下らずに室堂へ戻るのも手でしょう。 | |
☆コース紹介マップ ☆大日岳☆国土地理院地形図 |
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<参考コースタイム> ◆登山形式:周回 ●1日目(室堂〜大日小屋)
1日の行程時間 約6時間 ●2日目(大日小屋〜称名滝)
1日の歩行時間 約4時間 <注意点> |
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