登山日記
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 霊仙山(1084m) 平成21年3月15日 快晴
霊仙山
 まえがき・・・鈴鹿山系の北端に位置する霊仙山は山頂からの展望がすばらしく、近景に琵琶湖や伊吹山を望み、春には西南尾根にフクジュソウが咲き乱れ、多くの登山者が四季を通して通い詰める人気の山である。


【榑ケ畑登山口】


昨日下界は雨だったが、山は雪が降ったとみえ鈴鹿山系の山々は真っ白に雪化粧をしていた。
この日、登山仲間で鈴鹿の釈迦ケ岳を目指していたが、釈迦の庵座谷は急傾斜で足場が悪いと判断し、急遽霊仙山に変更をした。
霊仙山は5年ぶり。
前回は西南尾根コースをとり、フクジュソウの群落に会いにぐるっと周回してきた。




【山小屋かなや】


登山口から10分も歩くと「山小屋かなや」に着く。
グリーンの派手な建物は大阪府立今宮工高山岳部の「山の家」。
かなやは、その先にひっそりと建つ。
ここでトイレを借りることもできる。(100円)



【小屋の無人販売】


小屋の脇には沢水を引いて冷やした飲物が販売されている。
暑い日など助かる人も多いことだろう。




【汗拭峠】

山小屋から10分も登ると汗拭峠。
ここで西南尾根へフクジュソウを見に行く人は今畑方面へ下っていく。
私たちは、左へコースを取り見晴台へ向かう。






【にわか樹氷の中】


昨日降ったばかりの雪がにわか樹氷をつくりあげている。
きょうの晴天でまもなく消えてしまうかもしれないが、この美しさに誰もが歓声を上げ、足がちっとも前に進まない。




【見晴台】


ブナの木に看板がかけられた見晴台。
二股の「夫婦ブナ」だ。
ここから琵琶湖が見える。







【5合目で】


5合目の展望台からは、さらに琵琶湖が近くに見える。

雪をまとったホワイトツリーの下で、美女が二人しきりに携帯で樹氷を撮影している。
きょう一番のシャッターチャンスだった(笑)




【新道をゆく】


5合目から先に新しい道がつけられたらしく、「眺めが良くて近道です」とかかれた指導標が立ててあった。
確かに歩きやすく、お猿岩まで展望が開けていた。



【お猿岩】


お猿岩に着くと、経塚山(前霊仙)へ続く道が見える。


【お虎が池】


お猿岩から笹原の雪原を下り、お虎が池へ向かう。
氷が張った池の前に霊仙神社と書かれた鳥居が立つ。
登山の安全を祈願しておこう。






【エビの尻尾】


経塚山へ向かう登山道は周りに樹林帯などさえぎるものがないので単独の樹木やカヤトにエビの尻尾ができている。




【経塚山から分かれる】


岩場の道が続く中、子どものニホンジカの死体が道を塞ぐように横たわっていた。
お腹の周りだけ雪が融けていたのでまだ息が絶えてからそんなに経っていないようだ。
子ジカの眼を見ない様にしてそっと通り過ぎる。
自然の厳しさを知る一面だった。





【最後の登り】


経塚山(前霊仙)を右に折れ、一旦鞍部まで下り、今度は霊仙山に向かって登りかえす。
足を止めて振り返ってみると歩いてきた軌跡がきれいに見える。

11時10分 霊仙山到着。

霊仙山頂
←伊吹山を見る


【下山】

山頂でたっぷりダベリングを満喫したら下山。
きた道を戻る。

行きはよいよい、帰りはなんとか・・で道はぐちゃぐちゃ。
数時間前に感動した「にわか樹氷」はすでにどこにもなく、幻を見たような一日だった。



汗拭峠近くに咲いていたミスミソウ。
葉の形が三角なのでミスミソウという。



(談)
狙ってもこんなすばらしい風景にはなかなかめぐりあえません。きょうは思いがけないプレゼントをいただいた雪山登山でした。 ちなみにフクジュソウを見に西南尾根に向かった方々は雪が多いため見られなかったそうです。
コース紹介マップ

<参考情報>

全行程時間:約6時間(60分の休憩含む)

榑ガ畑登山口 汗拭峠 見晴らし台 5合目 お猿石 お虎ガ池 経塚山 霊仙山
8:15 8:35 9:25 9:40 10:10 10:20 10:50 11:10(1時間休憩)

◆登山形式:往復登山

コース紹介MAP

<見所>
  1. 見晴らし台とお猿石からは琵琶湖が一望でき、まずここで感激!
  2. 経塚山(北霊仙)からは伊吹山が対峙し、その先に白山、乗鞍岳、御嶽山が一望。さらに霊仙山からは中央・南アルプス、養老山脈、鈴鹿山脈が広がり、眺望は素晴らしい。

<注意点>

  • ガスが出ると方向を見失いやすいので要注意。
<アプローチ>

岐阜市からはR21号線を米原方面へ。醒井駅の交差点を左折し、すぐその先の四叉路を右折し醒井養鱒場へ向かいます。醒井養鱒場バス停から左に分岐する林道(榑ガ畑)を宗谷川沿いに走れば、榑ガ畑(廃村)登山口に着きます。駐車スペースは10台位、道沿いに縦列駐車をすることも可能です。

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