登山日記
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 上高地スノーシューハイク 平成21年1月3日 晴れ

まえがき・・・県道上高地公園線「釜トンネル」の照明が今冬から消されている。
冬季に入山する人が近年増えて、入山者の安全や自然保護の観点から入山の規制をするために、環境省がトンネルの照明を最小限に絞るよう県に要望したことによる。
どれくらいの効果があるのかわからないが、少なくともこの日(正月の3日)の入山者数はいつもの年と変わっていないように見えた。

釜トンネルから出たところ
車道は圧雪されていて歩き易い
大正池の入口にさしかかる
西穂高の尾根上に青空がちらっとのぞく




大正池で撮影する
カメラマンたち
スノーシュー、かんじきを装着して
自然研究路へ入っていく




大正池の看板
流れ込む土砂により池が次第に小さく
なり、いずれは川になってしまうのか
雄大な雪原を歩く


河童橋を目指して・・・
コメツガなど針葉樹の森の中で
冬を越すカラ類の声が響き渡る

真っ白な雪原の向こうに
六百山の姿が現れる
足を止めて、梓川に浮かぶ
カモの夫婦を観察する

明神岳が間近に見えてきたら
河童橋はもう近い
冬季、動物たちにとって上高地はエサの
少ない厳しい世界になる。
川の藻を食べ、飢えをしのぐニホンザル



河童橋
夏の喧騒が嘘のように静かだ
(談)
4年ぶりの上高地。この幻想的な美しい世界をいつまでも後世に残したいものですね。そのためにも一人ひとりが環境に配慮する必要があると頭ではわかっていても、この魅力に負けてしまい、また足を踏み入れてしまいます。訪れる回数を減らすことが今の自分にできることなのかな、と思いました。
コース紹介マップはこちら


<参考コースタイム>

◆釜トンネル内は消灯されています。懐中電灯必携。

・釜トンネルの出口から自然研究路を歩いて約5時間で周回。

釜トンネル〜大正池〜田代橋〜河童橋(休憩)〜ウエストン碑〜田代橋〜大正池〜釜トンネル

◆必携品
ストック2本、スノーシュー又はかんじき、念のためアイゼン、テルモス(暖かい飲み物が飲みたくなる)、ホッカイロ(デジカメを温める)、サングラス、日焼け止め、目だし帽(又は顔を覆う大型マスクや三角マフラー)など

<見所>

焼岳、穂高連峰、六百山、霞沢岳が一望のもと。大正池の幻想的な写真が撮れる。カラマツやケショウヤナギの樹氷が美しい。

<注意点>

  • 1月、2月の天気の良い朝は放射冷却でかなり気温が下がるので低体温症に注意!顔、手足の指先が凍傷にならないよう目だし帽や二重手袋、靴下の重ねばきなどに配慮をすること!
  • 低温のためデジカメが作動しない場合があるので、ホッカイロで温めると回復します。念のため「デジカメ+銀塩カメラ+使い捨てカメラ」を持っていくといいですよ。


<アプローチ>

平湯温泉か沢渡でタクシーを拾います。帰りは時間を伝えておけば迎えにきてくれます。


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