登山日記
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■立山(3015m) 平成11年8月6日(金) 晴れ

 

一の越山荘への道【写真】一の越への道

朝6時10分発のケーブルカーに乗り、美女平でバスに乗り換える。
室堂は晴天、ターミナルを7時半に出発し、雄山に向かう。
遊歩道の両脇はお花畑が広がり、まさに百花繚乱であった。
室堂山荘を左手に見ながら回り込んで一の越山荘を目指す。
右手に浄土山、途中雪渓にもぶつかるが、よく踏み込まれていて危険はない。

 

一の越山荘

【写真】一の越山荘

一の越まではだらだらとセメントの道を味気なく歩く。
息も切れかけた頃、一の越山荘に着く。
山荘から雄山への道を眺めると、登山者の列が蟻の行進のように連なっている。


 

雄山【写真】信仰の山、雄山

雄山までは瓦礫の道が続くので、落石をおこさなぬよう慎重に歩く。
登山者が多く、待ちながら登ることも・・・
4の越で出発点の室堂を眺めると、みくりが池を取り囲んだ遊歩道が絵本の迷路みたいに見えた。
雄山に取り付くと社務所の前にザックを置き、社殿に向かうが、拝観料500円と書かれた札と数珠繋ぎの参拝者の列を見て、バカらしくなって引き返す。

立山に初めて立ちし遠つ祖も
涙拭はず祈りましけむ
(雄山の句)

立山【写真】立山最高峰の大汝山

雄山から、最高峰の大汝山までは20分。
順番に札をもって記念撮影をする。
山頂は狭いので、少し下って落ち着ける場所で一服をする。眼下には、黒部湖がコバルトブルーの水を湛えて美しく光り輝いている。
この立山一帯は、山の色が他の山塊に比べて緑が強く感じるのは私だけだろうか?
10年程前に訪れた時も、同じことを感じた。

ゆっくり眺望を楽しんでから富士の折立、真砂岳方面に向かう。

雷鳥

【写真】立山の雷鳥(別の日に撮影)

富士の折立を下るとのびやかな稜線に出る。
右手眼下には内蔵助カールの雪渓が広がっている。
稜線を歩いていると、急に雨が降ってきたので真砂岳の山腹をトラバースする大走りコースから下山することに急遽変更。
この大走りコースはエスケープルートとして知られている。稜線からは急なザレ場の下りが延々と続き、雷鳥平キャンプ場まで、一気に降りられる。
途中、雨が本格的になり、地獄谷を経由して室堂まで黙々と歩いた。

室堂ターミナルでは、あったかい山菜そばを食べて冷えた体を労い、帰路に着く。


ワンポイントアドバイス

<参考コースタイム>

室堂(50分)一の越山荘(50分)雄山(20分)大汝山(20分)大走りコース分岐点(60分)雷鳥平(1時間30分)室堂

登りの時間 2時間
下りの時間 2時間50分

◆登山形式:周回登山

<見所>

室堂平、別山乗越のお花畑もさることながら、立山の山の色は素晴らしい!
遊歩道を歩きながら、ゆっくり楽しみたい山である。

<注意点>

地獄谷を行く場合は、風向きなどによって有毒ガスが溜まることがあるので要注意。
また、立山三山では過去に大所帯の初心者パーティが全員凍死するという悲惨な事故があったので、秋山とガスには十分注意が必要である。事前にエスケープルートもよく確認しておこう!

<アプローチ>

マイカー利用なら、高山市を通過しR41号線を富山方面に。富山県内に入るとじきに、立山国定公園の案内板が出てくるので迷うことはない。立山駅の無料駐車場に車を留め置く。


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