登山日記
登山日記のメニューへ

■乗鞍岳(3026m) 平成10年8月1日(土) 晴れ

 

富士見岳【写真】富士見岳頂上のケルン(後は剣ガ峰)

朝4時、乗鞍スカイラインのゲートが開くのを待って、とろとろと先着車に連なりながら畳平駐車場に着く。
畳平一帯は濃霧のため、しばらく車中で仮眠を取り、ガスの切れ始めた6時にスタートをする。
まず、剣ガ峰に登る前に、富士見岳に向かう。
暖冬で心配された鶴ガ池の涸れは、ここ最近の雨で水量が増え、コバルトブルーの水をたたえていた。
富士見岳への登山道はガラ場の連続で歩きにくいことこの上ない。3合目辺りまでくると、3000m級の山は初めてということもあり、頭ががんがんしてきた。耳も痛い。なんとか、頭と耳の痛みに堪えて、富士見岳頂上に着く。

 

 

肩の小屋からの登山道【写真】肩の小屋からの登山道

富士見岳を下山して肩の小屋までは30分ほど歩く。高山植物のコマクサ、チシマギキョウ、カンチコウゾリナ、イワツメクサなど次々と目を楽しませてくれる。
肩の小屋でcoffeeをいただいてから、小屋の裏手に広がるハイマツ帯の整備された登山道に入る。目の前の朝日岳の斜面を鞍部めざして登るのだが、はじめのうちはよく踏み込まれた道なので歩きやすかったが、次第に溶岩の上を歩くことになる。鞍部に出ると山頂火口の権現池が眼下に見える。権現池の周りには、剣ガ峰、大日岳、屏風岳、薬師岳、雪山(せつざん)岳、水分(みくまり)岳、朝日岳、蚕玉(こだま)岳がぐるっと取り囲んでいる。

乗鞍岳山頂

【写真】剣ガ峰

朝日岳と蚕玉(こだま)岳の鞍部から右に進めば朝日岳、左に進めば剣ガ峰である。
剣ガ峰への最後の登りはガレ場歩きになる。浮石に気をつけながらようやく山頂に到着!
残念ながらガスが出てきて、視界がきかない(>_<)
飛騨側乗鞍頂上本宮には夏場、神官が常駐し、お祓いを受けることができる。
頂上小屋の売店を覗くとストーブがつけられていた。
8月とはいえ、やはり標高3000mは寒いし、頭ががんがんして痛い(~_~;)

(談)
娘二人は富士見岳の途中で、頭がわれるように痛いと言い始めたので、剣が峰登頂は諦めて畳平駐車場のレストランで待っていた。山は二人には無理そうだ。


ワンポイントアドバイス

<参考コースタイム>

畳平駐車場(40分)富士見岳頂上(35分)肩の小屋(55分)剣ガ峰(30分)肩の小屋(30分)畳平駐車場

登りの時間 2時間10分
下りの時間 1時間

◆登山形式:往復登山

<見所>

乗鞍岳の良さは、なんといってもどの山にも負けない広がりだろう。火口池の周りをぐるっと囲んだ独立峰特有の大パノラマが見物。

<注意点>

乗鞍スカイラインの開門は5月、10月を除いて朝3時30分、夕方20時に閉門される。凍結時や積雪時は、通行止めになるので、事前に調べておく必要がある。

<アプローチ>

マイカー利用なら、高山市から丹生川村を通って1時間程度。 公共交通機関なら、 JR高山駅から濃飛乗合バスで畳平まで1時間20分。


登山日記のメニューへ