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御嶽山飛騨頂上〜摩利支天山(2,959m) 平成20年9月10日 晴れ | |||||||
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![]() 登山口の入口に御嶽山から滲み出す水場がある。 下山時に顔や手を洗うとさっぱりして気持ちがいい。 |
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![]() 里宮からすぐに登山道がはじまる。 石碑の並ぶ石垣の下に真っ白なキノコが群生していた。 「オシロイシメジ」かもしれない。食用になるが、有毒との報告もあるので食べない方が無難。 木道を進んでいくと「仙人滝」への分岐に出合う。 滝には向かわず、そのまま歩いていくとやがて落差30mの見事な仙人滝が落ちている様(さま)を左にみることができる。 |
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![]() 滝を過ぎるとまもなく鉄の吊り橋「仙人橋」を右岸に渡る。 下りはここで最後の休憩をとると疲れが癒される。 |
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![]() 仙人橋を渡ったら苔むした樹林帯の中へ入っていく。 野鳥のさえずりが遠くから聞こえる。 コガラかヒガラのようだ。 姿を見ないとさえずりだけではなかなか見当がつかない。 登山口から45分ほどで「湯の花峠」に着く。 どこからともなく硫黄のにおいがしてくる。 |
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![]() 湯の花峠からコメツガ、オオシラビソの樹林帯の中を登りつめていくと、「胡桃島キャンプ場」への道と出合う。 登山道には赤い実をつけたミズキ科のゴザンタチバナが目を引く。 たくさん実がなっているのに食べられないのが残念だ。 ここから5分程で「のぞき岩」に着く。 せっかくだからきょう登る摩利支天山を覗いておこう。 |
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![]() のぞき岩から20分ほど登ると「お助け水」に着く。 そう書いてあっても小さな祠があるだけでお助けの水場はない。 お助け水からほどなく森林限界を超えるので視界が一気に開ける。 乗鞍岳や北アルプスの笠ガ岳がよく見えるし、振り返れば白山も遠望できる。 |
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![]() 森林限界を過ぎると登山道はハイマツ帯に変わる。 石の上に食べ散らかしたハイマツの実の残骸を見つけた。 ホシガラスの仕業だ。 そういえば、さっき飛び立った黒っぽい鳥の尻尾に白いラインがくっきり入っていたのを思い出す。 ホシガラスは留鳥なので、この辺りを縄張りにしているのだろう。 |
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![]() 残り一息で五ノ池小屋。 小屋の背後には飛騨頂上の社も建っている。 この五ノ池小屋は、御嶽山の中では一番早く、そして一番遅くまで営業している町営の小屋である。 ここで働く小屋人さんは、コマクサの保護を積極的におこなっている。 今夏の岐阜新聞にコマクサ群生地が復活したという記事が掲載された。 帰りに立ち寄ってコマクサを見ていこう。 |
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![]() 小屋前の五ノ池は干しあがっていたが、三ノ池は満々とコバルトブルーの水を湛えている。 いつ眺めても神秘的な池だ。 これが火口湖だとは信じられない。 五ノ池小屋で出合った女性と一緒に摩利支天山へ向かう。 3000m級の山は今日が初めてだという。 心細いので一緒に登ってほしいと頼まれ、話し相手ができて嬉しくなる。 |
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![]() 摩利支天山へは三ノ池から登りはじめる。 火山礫の道をジグザグに登っていく途中で、黄色い翅をした高山蝶を見かけた。 ベニヒカゲかコヒオドシだろうか? 一瞬だったのでよく分からなかった。 |
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![]() サイノ河原が見える分岐点に出ると、御嶽山最高峰の剣ケ峰の全容が現れびっくりする。周囲の継母岳や継子岳はもちろんのこと、北・中央・南アルプス、富士山、八ヶ岳など360度の展望が広がる。 また眼下にはサイノ河原が剣ケ峰までの間に大きく広がる。 ガス発生時は迷いそうだ。 |
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![]() 分岐点には御嶽神社の小社が建っていて、ここで最高峰の剣ケ峰と摩利支天山へ行く道が分岐している。 遅咲きのイワギキョウや夏の高山植物の残骸の中を20分ほど歩くと摩利支天山に着く。 瓦礫の上に三等三角点がある。 岩場をひと登りしてお連れさんが三角点にタッチ! 山頂はかなり狭い。 立てば、北島選手じゃないけど「気持ちいい〜!」って叫びたくなる。ひととおり展望を楽しんだら後続者に場所を譲り、元きた道を戻る。 |
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![]() 登山道脇にコケモモの赤い実が鈴なり。 コケモモは生食ができ、果実酒やジャムにもできる。 一粒、二粒試食しても、たくさん採取しないでね(笑)。 |
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![]() 分岐点まで戻り、五ノ池小屋で待つ女性の母親のもとへひとくだり。 小屋の後ろに聳える継子岳と北アルプスの広がりを眺めながらの下山は大変満足のいくもの。 このとてつもなくでかい御嶽山の山塊を余すところなく眺められるのは摩利支天山だけである。 |
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(談) 御嶽山の飛騨頂上までは過去に7回登っていて、今回は2年ぶり8回目となりました。 濁河温泉から入るこの小坂口コースは、静かな山歩きが楽しめ、高山植物も豊富(6〜8月上旬)で、女性におすすめのコースです。 |
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★コース紹介マップはこちら ★全体の概念図はこちら |
濁河温泉コース上で出合ったお花たち |
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<参考コースタイム> ◆登山形式:ピストン
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