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西穂高岳(2,909m) 平成20年8月10日 晴れ | ||||
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まえがき・・・西穂高岳は穂高連峰の一つで、新穂高温泉からロープウェーを利用して西穂山荘から登れば、穂高の核心部を西から眺めることができる絶好の展望コースとなる。山荘は山岳写真家や、奥穂高までのスリリングな歩きを満喫したい上級者などで夏場は大変賑わう。 |
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![]() 西穂高岳は、5年前に奥穂高からジャンダルムを経て西穂高岳を通過して以来になるので「おひさしぶ〜り〜ねえ♪」といった感がある。 その後独標までは足を運んでいるが、いつも日帰りなので、今回は前日に山荘まで入り、翌早朝に西穂高へアタックし、午後から発生しやすい雷を避けることにする。 新穂高温泉からロープウェーで西穂高口まで上がり、樹林帯の中を西穂山荘まで1時間歩く。 途中雷雨にあい、傘をさしながらの登りとなった(稜線で傘はささないこと)。 8月ハイシーズン中の土曜とあって、山荘は登山者でごった返し、布団1枚に2人の宿泊となった。 西穂山荘は通年営業の山小屋で、売店がたいへん充実している。 行動食など何ももってこなくても、ここで全て調達できるほどだ。 生ビールやつまみはもちろんのこと、冷酒(熱燗+100円)も充実していて、越の寒梅まで置いてあった。 メニューでは西穂ラーメンが人気で、醤油ベース(とんこつもあり)を食べてみたら高山ラーメンの味に似ていておいしい。 |
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![]() 翌朝は5時に朝食を済ませ、西穂山荘に余分な荷物をデポしておいて、西穂高に出発する。 5時30分スタート。 登山道から振り返ると、焼岳が朝日を浴びて輝きだしていた。 |
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![]() 笠ケ岳〜抜戸岳に続く山並み、焼岳、乗鞍岳などの山岳パノラマを眺めながら丸山までゆるやかに登っていく。 丸山を超えてから独標までの登りで岩場が続くので、三点支持で独標まで登る。 独標直下にはクサリがつけてある。 |
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![]() 6時30分 西穂独標に着く。 たくさんの登山者で賑わっている。 山頂からの展望はバツグンなので、ここで満足して引き返す人が多い。 |
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![]() 独標から先は、岩場の険しい下り、登りを繰り返すピーク越えがいくつも続く。 この独標からの下りは、ここまでのコースとは打って変わる。 下りの岩場でもたつくようなら、勇気を持って引き返すことが大切だ。 |
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![]() 独標の岩場を下ったら、岩に塗られた白い丸印や矢印をはずさないようピーク越えをしていく。 途中、岩場でもたつく登山者がいたが、自分の番になってみると、これが案外やっかいな岩場であった。 |
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![]() 7時 ピラミッドピーク 狭い頂きだが、こちらも人でいっぱい。 通過して、西穂高岳へ。 |
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![]() 岩場で目を引くイワギキョウ。 稜線を彩る花だ。 ハイマツ帯では、イワヒバリを見かける。 野鳥の多くは、8月に入るとたいてい鳴かなくなるので姿かたちで同定するしかない。 ミヤマダイコンソウのお花畑では、高山蝶のコヒオドシがきれいなオレンジ色の羽を広げながら舞っていた。 舞っている姿は一見アゲハチョウに似ている。 |
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![]() 西穂高岳の直下までくると、岩壁が待っている。 先行者に続いて順番に、岩の境目の取っ掛かりを探しながら山頂まで一気に登る。 (この下りでは慎重に!前向きでも後ろ向きでも、自分が下りやすい方でゆっくり下ること) |
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![]() 7時30分 西穂高岳(三等三角点) 文句なしの大パノラマが広がる。 槍ヶ岳を中心に自分が登った山を順に同定していくのが楽しくなる。 |
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![]() 西穂高からは、ジャンダルムの頂きに立つ4人の登山者を見ることができる。 これからジャンダルムへ向かう人も、またここを最終地としつかの間の時間を過ごす人も、一様に引き締まった顔をしている。 『いつかジャンダルムへ続くこの稜線を歩く日がくるのだろうか』、そんな遠い目をした人たちでいっぱいだった。 |
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(談) 西穂高は、短時間でアルプスの厳しさと展望の素晴らしさを味わせてくれます。 まさに推薦の山ですね。 |
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