登山日記
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富良野岳(1,912m) 平成20年7月1日 晴れ

まえがき・・・大雪山系巡りの3日目は花の百名山の富良野岳を楽しんでみよう。
富良野岳は大雪山系の最も南に位置する一等三角点のある山だ。きょうは、その南にある富良野岳から北に向かって大雪山系の展望を存分に味わってみたい。


【写真】登山口の十勝岳温泉P

白金温泉から車で20分ほどのところに登山口の十勝岳温泉がある。
大きな駐車場できれいなトイレもついているし、そばには宿泊施設もある。

さっそく準備を整えて、6時スタート

上から見ると、今回借りた黄色のレンタカーがよく目立つ。




【写真】かわいい登山届のBOX

登山道入口に登山届のBOXがあるので、届けを出しておこう。

はじめは舗装されていない車道のような道を歩いていく。
右手に富良野岳が見えるので、歩いていても気持ちがいい。

途中、三段山との分岐を左に見やり、さらに進む。






【写真】分岐

突然きれいな道がとぎれ、沢へ下って対岸へ渡る。
安政火口と富良野岳との分岐になっていて、ここから本格的な登山道がはじまる。

このポイントでぼやっとしていたのか、案内板も見ずに東よりの安政火口のほうへふらふらいってしまった。




【写真】安政火口

安政火口への道は、木の棒しか立ててなく、温泉スロープの中は次第に熱くなってきて、木の棒もいつの間にかなくなってしまったので、これはやばいと思い写真だけ撮ってすぐに引き返した。

さっきの分岐へ戻ると、「なんだこんな目立つ案内板があるじゃん」と反省しきり(苦笑)
少し先で旭川からきたという元気なおじいさんに出合った。
なんども富良野岳へは足を運んでいるという。




【写真】上ホロカメトック山分岐

15分ほど潅木帯の中を登ると、上ホロカメットク山との分岐に出合う。
ここで、宿で拵えてもらった朝ごはんのおむすびを食べ、栄養をつけておく。






【写真】ウラジロナナカマドの花が咲く登山道

さらに上ホロの分岐からは、ゴロゴロ岩の登りからまた一旦下って沢を渡り、ウラジロナナカマドと笹原のなだらかな登山道をゆくが、じきに階段の道がでてくる。
数えてみたら最初の階段が120くらいで、次の階段が30位あった。



【写真】150階段を登りおえると

つらい階段の登りを終えると初めての残雪が現れる。
右手へ横切って左へカーブする。






【写真】サンカヨウ

途中、サンカヨウの群落に出合う。
香りがいい花だ。





【写真】富良野岳

登山口からずっと富良野岳を見ながら歩いていくので、どれだけ近づいてきたのか距離感がよく分かる。

振り返れば、昨日歩いた美瑛岳〜十勝岳が見える。




【写真】稜線上の分岐

一気に登ったところで、十勝岳直下の鞍部。
ここで、上ホロカメットク山と富良野岳と分かれる。

体が重い人はここにザックをデポしていく。




【写真】山頂へ登る階段

この鞍部からは、また階段状の道を登っていく。

この階段状の登りからお花畑が両サイドに展開していくのでびっくりする。
正直、ここまでくる間にたいしたお花に出合っていないので、どこが花の百名山だろう?と思っていた。
しかし、ここからが『花の百名山』の見せ所なのだ。





トカチフウロ 十勝岳 エゾヒメクワガタ ハクサンチドリ

チシマノキンバイソウ
シナノキンバイの母種
富良野岳
ハクサンイチゲ
エゾゴゼンタチバナ
葉は輪生しない
左の拡大
 
他にもエゾコザクラ、エゾツガザクラ、キバナシャクナゲなど数え切れないほどあり。
 8時45分 富良野岳山頂に到着。

 
□■富良野岳山頂から■□
<・・・富良野岳山頂
旅のたった1枚の記念写真・・・>
<・・・一等三角点
<・・・山頂で憩う人たち
遠くに夕張山地・・・>
 

山頂で360度の大展望を満喫する。
1時間ほど頂きで次から次へとやってくる登山者たちと四方山話に花を咲かせたが、あまりの展望の良さになんとも立ち去り難い。 
この後、層雲峡へ移動することがなければずっと佇んでいたいほどだった。

 左から今回歩いた大雪山旭岳、美瑛岳(中央のおっぱい型)、十勝岳(中央やや右のピラミッド)


(談)
富良野岳からの展望には脱帽でした。
何度でも足を運びたくなる山ですね。実際、旭川から天気がよい日は何度も通ってきているというおじいちゃんがいました(すっごい人でしたよ〜)
時間に余裕があれば、富良野岳から上ホロカメットク山まで縦走したかったです。残念(--;)

コース紹介マップ

<参考コースタイム>

◆行程時間:/約5時間40分(80分休憩含む)

◆登山形式:ピストン
十勝岳温泉 安政火口分岐 上ホロ分岐 三峰山分岐 富良野岳 三峰山分岐 上ホロ分岐 十勝岳温泉
6時 6時30分 7時 8時10分 8時45分
(60分休憩)
10時10分 11時 11時40分

コース紹介マップ

<見所>
・富良野岳周辺の高山植物
・登山口からずっと富良野岳が見えるので距離感覚が楽しめます。
・登山道からの展望

<注意点>
・安政火口まで行かれる方ははっきりとした目印がないので要注意!


<アプローチ>
白金温泉から十勝岳温泉まで車で20分。
白金温泉で連泊してもいいかも。


<日帰り温泉>
十勝岳温泉には入っていないので分かりませんが、白金温泉へ戻るまでに吹上温泉もあります。
層雲峡へ行く際は、富良野の町に出るよりも白金温泉に出た方が早いです。


白金温泉「ペンション・ほしの灯家」

ご主人の手作りによる露天風呂がおすすめ!
白金温泉には他にも日帰り温泉はたくさんありますが、ここは湯がいいです。
500円 源泉かけ流し
シャンプー、石鹸あり。


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