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美瑛岳(2,052m)〜十勝岳(2,077m)周回コース 平成20年6月30日 晴れ | ||||||||
まえがき・・・大雪山系巡りの2日目は美瑛岳から十勝岳までの長い稜線歩きを楽しんでみよう。 十勝岳は今も火山活動が活発なので、登山道は火山灰・火山礫の無機質な道が続くが、美瑛岳は雲ノ平から山頂までお花畑が広がっているので、2つの山をセットにすることで対比を楽しむ。 |
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【写真】望岳台 白金温泉から車で10分ほどのところに登山口の望岳台がある。 名前からも分かるように山の展望地ということだが、生憎のガスで何も見えない。 予報では午後から晴れてくるということなので、先に美瑛岳へ登り、美瑛から十勝岳への稜線歩きの頃にはガスが切れてくると予想する(大半の登山者は十勝岳ピストン) 6時スタート |
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火山活動のせいで望岳台には背の高い樹林はなく、登山口に一歩入ると辺り一面たくさんの高山植物を見ることができる。
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【写真】美瑛岳と十勝岳の分岐 望岳台から、ゆるやかな広い登山道を50分ほど歩くと美瑛岳と十勝岳の分岐に着く。 前を行く登山者は一様に十勝岳方面へ向かうが、私は美瑛岳へ向かう。 分岐からすぐ沢を渡って、気持ちのよい尾根に出る。 |
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【写真】雲ノ平のチングルマ 尾根を大きく右へ回りこむと雲ノ平。 辺り一面に高山植物が咲き乱れている。 チングルマ、エゾコザクラ、エゾイソツツジ、マルバシモツケ、エゾツガザクラなど覚えきれないほどだ。 |
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【写真】ポンピ沢を渡る ポンピ沢を渡渉すると、急坂が待っている。 本コース一番の急登で、息が切れる。 サンカヨウが咲いていたので、香りを嗅いで元気づける。 |
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【写真】昭和噴火口のある稜線 急坂の途中でガスが切れて稜線が見えた。 すぐに地図で確認すると十勝岳から派生している昭和噴火口のある稜線のようだ。 このままガスが切れてくれると嬉しいんだけど・・・ 急登が一段落すると、美瑛岳と美瑛富士の分岐に着く。 8時25分 20分休憩をとる。 |
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【写真】美瑛岳へ向かう 分岐から美瑛岳へ向かって少し登ったところで、美瑛富士避難小屋から下りてきた団体さん15名ほどと出合う。 ここまで誰とも出合わなかったので、歩き始めてからようやく山の賑わいというものを感じた。 高山植物は、次第にキバナシャクナゲ、ツガザクラ、イワウメに変わっていく。 |
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【写真】美瑛岳 9時40分 美瑛岳(二等三角点) 誰もいない山頂。 時々美瑛富士が姿を現そうとするが、またガスに隠れてしまう。 大展望を期待して40分待機するが一向にガスは切れる様子がない。 仕方がないので十勝岳へ向かう。 |
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【写真】十勝岳から美瑛岳へ向かう登山者たち 美瑛岳から下って十勝岳に繋がる稜線に出ると、何日もかけて縦走をしているという大きなザックを担いだ登山者と出合う。 十勝岳から周回してきたというご夫婦とも出合い、言葉を交わす。 |
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【写真】鋸岳のギザギザ 美瑛岳から十勝岳の稜線歩きは本当に気持ちがいい。 美瑛からの下りで少し岩場があったが、その後は広々とした道が延々と続くのだ。 ガスが切れれば大展望が広がるのだが、それでも周囲の山々は見えているので、それだけでも満足できる。 |
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【写真】十勝岳の頭 鋸岳を過ぎると十勝岳が頭を出した。 ピラミッド型で、キリリとしている。 火山灰の道に変わると、『一歩登って半歩ずり落ちる』の連続で遅々と進まない。 最後に岩場を登ると十勝岳に着く。 |
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【写真】十勝岳山頂から美瑛岳へ続く道を振り返る 12時20分 十勝岳(三角点なし) 三角点は手彫り感覚のものが置いてあるが正式のものではない。 山頂から、今歩いてきた方向を見ると、きれいな道がついている。 美瑛岳はガスの中だけど、道を眺めているだけで、その先にある美瑛岳の姿が目に浮かぶ。 山頂で40分ほど待ってみるが、きょうはもう大展望は期待できそうもない。 |
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【写真】昭和噴火口のある稜線を歩く登山者 十勝岳から火山灰・火山礫の無機質な道を下っていくと、昭和噴火口のあたりでキタキツネと出合った。 ふらふら私の前に出てきて、逃げる気配もみせず、どこかへ消えてしまった。 こんな場所でキタキツネに出合うとはびっくり。 エサになる小動物も見かけないし、一体彼?はどこへお出かけするんだろう・・・? |
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【写真】望岳台から十勝岳を望む 火山灰・火山礫の地質にタデ科の植物がパラパラ生えた場所に十勝岳避難小屋がある。 ここから振り返って仰ぎ見ると、十勝岳がその全貌を現した。 あ〜あ、もう少し待ってればよかったなぁ〜(とほほ) 振り返り、振り返り、望岳台まで下りた。 |
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(談) 道内の山岳ガイドさんに聞いたところ、美瑛岳から十勝岳へ向かうのが正解だそうです(笑)。 百名山の十勝岳を先に踏みたいという気持ちは分かるけど、あの火山灰の無機質な道は登りより下りでとったほうがいいと思いました。 |
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コース紹介マップ |
<参考コースタイム> ◆登山形式:周回
◆コース紹介マップ
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