登山日記
登山日記のメニューへ

西台山(949m) 平成20年4月12日 晴れ

まえがき・・・揖斐川町谷汲の最高峰『西台山(せいだいさん)』は、平成5年にのりこし峠が開通するまでは藪山の一つに数えられていた。

【写真】西台山登山口の『のりこし峠』

西台山(せいだいさん)は揖斐川町谷汲の最高峰で、妙法ケ岳の北西に聳える山だ。
藪山の嫌いな人は避けてきた山の一つだが、平成5年にのりこし峠が開通し、一挙に人気が出た。

登山口は『のりこし峠』の標石のある左サイドから始まる。

6時30分スタート

【写真】コナラ、リョウブなどの自然林が広がる

登山口からやや下り気味に進んでいくが、じきに二股に分かれるので、まっすぐ進まずに右上へ上がっている道を行く。(赤いテープを見落とさないように!カタクリが群生しているので下ばかり見ていると見落とす)

そこから先は、藪っぽい道を両手で分け入りながら進んでいく。かなりの藪山とみえ、どこかしこにも赤、青、白などのビニールテープがつけてある。
ユズリハの群生地(シャクナゲに似た木)があるところで大きく左折する。ここのポイントをよく覚えておくこと。
この先で二頭のニホンジカが私たちの前を横切っていった。



【写真】人工林と自然林の間をいく

コブに登ったら今度は下りて、また登りにかかる。
きれいな尾根道に入ると、左はヒノキの植林地、右は自然林にハッキリ分かれた道を行く。自然林の中に満開のタムシバの木が2〜3本あるので迷った時は目印にするとよい。

【タムシバとコブシの見分け方】
コブシの花の下に1枚の新葉がつくが、タムシバには葉はつかない。
深山で見られるのは、たいていタムシバ。


【写真】なだらかな山頂周辺部

最後は石灰岩でできた岩場を登っていく。
両サイドにクサギ(コクサギ?)が群生していて、相当臭かったが、夏の花の時期にはさぞかしきれいだろう。

山頂部についたら、あとはなだらかな道を進んでいくと西台山。のりこし峠から1時間の道のりだ。



【写真】西台山

標高949mの西台山の標
辺りは落葉樹林帯で眺めはよくない。

軽く朝食をとってから下山開始。
道がはっきりせず、いきなり道迷い。
4人で手分けして下山道をさがす。

やがてリーダーが道をみつけて、無事にのりこし峠へ戻ることができた。


【写真】登山口近くのニシキゴロモ

キランソウに似ているけど、直立していて茎は地表を這わない。
葉の様子から錦衣と名づけられた。


【写真】のりこし峠の東屋

午前9時に登山口ののりこし峠に到着。
駐車場にはたくさんの団体さんが、入れ替わりに西台山へ入山していった。
 
いつのまにか、藪山が人気の山に変わったようだ。

(談)この日私たち4人は午前9時にのりこし峠へ下山しましたが、その1時間後の9時55分頃、西台山山頂付近で男性の死体が発見されました。山頂部の登山路から約10mほど離れた斜面だったそうですが、私たち4人も山頂部で下山する登山道を見失って10分ほどうろうろ彷徨っていました。ひとつ間違えば私たちが発見していたかもしれないのです。藪山の恐さを目の当たりにした思いでした。

マップ

<参考コースタイム>

◆6時30分登山口スタート、山頂7時30分着
◆8時山頂スタート 登山口9時帰着

・歩行時間 登り/1時間 下り/1時間

◆登山形式:往復登山
◆アクセス/岐阜市から:揖斐川町谷汲の横蔵寺大駐車場を過ぎて、『横蔵寺まで300m』という標識がある三叉路で左折し、水鳥横蔵林道に入ると登山口の『のりこし峠』まで行けます。ただし、相当落石が多いので注意してください。のりこし峠は標高750mで、西台山まで標高差約200mです。


登山日記のメニューへ