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聖岳(3,013m) 平成19年8月25・26日 晴れ |
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一日目(便ケ島〜聖平小屋) | |
まえがき・・・2年前の秋、赤石岳の山頂に立った際すぐ南に立ちはだかる大きな山塊の聖岳を眺めながら、南アルプスの3000m級最南端の山なんだなぁ・・・と感慨深く思った。前回の北岳〜農鳥岳縦走に続き今回も南アルプスの山を選定したのは、聖岳が日本の3000m級の山・21座のうち最後の山でもあったからだ。 |
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【写真】聖光小屋(2007年度は休業) 飯田インターを出てから上村に着くまでは40分足らずだったのに、そこから便ケ島(たよりがしま)までガタガタの林道を走るのに1時間30分もかかってしまった。 こんな時決まって思うことは「早く4WDにすべきだった〜」。 やっとたどりついた便ケ島の駐車場はほぼ満杯(50台)。聖光(せいこう)小屋は事情により2007年度は休業していた。トイレはキャンプ場のほうにある。 予定を大幅に遅れて8時40分のスタート。 |
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【写真】トンネルをくぐって西沢渡へ 聖光小屋のすぐ横から登山道ははじまる。 すぐに林道に出てトンネルの中を歩く。 これは飯田営林署(今は営林署とはいわない)の仕事用に作られたトンネルだろうか?? |
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【写真】滝の沢橋 トンネルを抜けてしばらく林道を歩いていくと、滝の沢橋を渡る。橋から見る5段滝(6段かな?)は壮観だ。 続いて「かつら沢橋」も渡る。 |
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【写真】自分たちで動かす渡し篭 35分ほどで西沢渡に出る。 沢の水かさが多いと渡渉できないため、渡し篭がかけてある。本来これは荷物用らしいが、増水時は人の利用も可らしい。迷わずロープを手繰り寄せて渡し篭に自ら乗る。 向こう岸に着く寸前が一番パワーがいる。 自分たちの体重を向こう岸まで持ち上げなければいけないからだ。 わたし一人だったら到底渡れなさそう。 今回は二人だったことに胸を撫で下ろす。 |
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【写真】シラビソ林の休憩地 西沢渡からすぐのところに飯田営林署の廃屋がある。 朽ちて薄気味悪い。 小屋を回りこんで、樹林帯の尾根道を登りつめていく。 苔むしたシラビソ・オオシラビソの原生林に変わると、所々に休憩地があるので、一息つくのによい。 樹林の切れ間には兎岳も見えてくる。 |
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【写真】薊畑分岐で聖岳が前方に 13時 薊畑分岐。 小聖岳、聖岳が見える。 辺り一面、トリカブトの群生地。 一息いれてから、今宵の宿・聖平小屋へ下る。 |
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【写真】木道を歩いて聖平小屋へ 聖平までお花畑の中を下っていく。 ニホンジカの食害がひどいらしく、お花畑を柵で囲ってあったりする。 昔はオオカミがシカの天敵だったが、今は絶滅してしまってシカの天下になっている。結局個体数管理をするのは人間の手で、ということになるのだ。 聖平から小屋まで木道がかけられていた。 |
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【写真】県営聖平小屋 13時20分 聖平小屋。 建替えられたばかりできれいな小屋だ。 布団はなく、希望者にシュラフを貸し出している。 トイレも洋式タイプがあり、とても清潔で好感がもてる。 土曜とあってテン場は花盛り。満天の星を眺めながらあすは晴れるといいなぁ・・・とつぶやく。 |
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二日目(聖平小屋〜聖岳〜便ケ島) | |
【写真】夜明けとともに小聖岳へ 前夜小屋でこしらえてもらったおむすびをザックに詰め込み、5時にスタート。 聖平を過ぎた頃から、しだいに夜が明けてくる。 薊畑分岐で小型のナップサックに詰め替え、身軽にして小聖岳へ向かう。 |
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【写真】小聖岳から聖岳を仰ぐ 薊畑のトリカブト群生地を抜けて、小聖岳に到着。 前方に聖岳が大きく立ちはだかる。 いよいよ核心の聖岳へ向かうのだ。 |
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【写真】聖岳山頂と赤石岳 ハイマツ帯からざれた道をジグザグに登りきって、 7時 聖岳(前聖)到着。 空は晴れ渡り、360度の大パノラマが広がる。 2年前に赤石岳からみた聖岳から、今度は逆に赤石岳を見返す。 |
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【写真】奥聖岳のバックに富士山がぼんやりと・・・ 奥聖岳までは往復30分ほどで行ってこられるので、踏んでおかないと後日後ろ髪が引かれる。 奥聖からの展望も聖岳と同じくらい素晴らしかった! 眺める角度が微妙に違うだけで見えてくる山も変わってくる。 |
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【写真】小聖岳に下る 一通り山の同定も一段落ついたところで腰を上げる。 小聖岳に下る際は、聖岳を何度も振り向きながらの下山になった。 すごい傾斜を登ったんだなー。 「忘れ物したら取りに戻るぅ?」答えずともわかる"おなじみの質問"が飛び出してくる(^o^) 下りはヒザとの格闘で、12時35分 便ケ島に帰着。 |
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(談) 日本には3000m級の山が21座あります。聖岳がその21座目の山となりました。天候にめぐまれたせいもあり、聖岳は記念に残る山行となりました。南アルプスは登山者が少ないといいますが、この日の聖岳は人気もあり俄然輝いて見えました。9月も後半になれば小屋も閉まり、また静かな山域に戻ることでしょう(^-^) |
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コース紹介MAP |
<参考コースタイム>
<注意点>
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