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白山(2,702m)平瀬道 平成19年7月19日 晴れ | ||||||||||
まえがき・・・白山は、富士山、立山とともに日本の三霊山といわれ、古来から山岳信仰が栄えた山であるが、白山をはずして木曽御嶽山を加えるという説もある。今回のコースは岐阜県側の大白川登山道で、登山口の標高が約1,240m、最高峰・御前峰(2,702m)とは実に1,500mもの標高差がある。標高が上がるにつれ、森林の垂直分布はブナ林からダケカンバ林、ハイマツ帯へと変化し、登山道のお花も山地帯のニッコウキスゲから亜高山帯のアオノツガザクラ、ハクサンコザクラへと変化していく。 |
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【写真】大白川登山口にある白水湖 大白川登山口から白山に登るのは4年ぶり3回目。 前回登った時期が8月の初めだったので、同じ場所で同じ花にまたご対面できるか楽しみにして、7時30分にスタートする。 登山口からしばらくはブナ帯を歩く。 ときどき左眼下に現れる白水湖を俯瞰し、標高が上がっていくのを高度計で確認する。足元には、オオバミゾホウズキ、カラマツソウ、ママハハコなどが咲く。 |
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【写真】最高峰の御前峰と剣ガ峰(右) 尾根に出ると、ブナからダケカンバに変わる。 白山の冬の厳しさが樹形に現れている。 ガスの切れ間から白山最高峰の御前峰と剣ガ峰が姿を現す。 大白川登山道の魅力の一つだ。 |
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【写真】大倉山のダケカンバ 9時30分、標高2,038m地点で大倉山山頂。 登山道を少し下ったところに大倉山避難小屋がある。 平日なので誰もいない。 小屋の前にポツンと1本だけ「クルマユリ」が4年前と同じ場所に咲いている。また会ったね!(^-^) 大倉山避難小屋→ |
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【写真】満開のニッコウキスゲ 小屋で15分ほど休憩をとり、さらに登りにかかる。 30分ほど登ったところにニッコウキスゲの群生地があった。辺り一面「山吹色」で、ところどころハクサンフウロのピンクが彩りを添える。 さらに登っていくと、カンクラ雪渓のすぐ手前に残雪があり、慎重に横切る。 10時35分 カンクラ雪渓。小屋から50分の登りだ。 |
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【写真】雪渓とハクサンコザクラ カンクラ雪渓を右手に見ながら、階段状の登山道を登っていくと、あるわ、あるわ、ハクサンコザクラの群生地が! 今年は残雪がたくさん残っているので、ひときわハクサンコザクラが美しく映える。 ※ハクサンコザクラは、母種のエゾコザクラより全体に大きく、花茎に1〜10個の花をつけ、紅紫色の絨毯を敷き詰めたように群生して咲く。 |
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【写真】クロユリ さらに 室堂平にでて、南竜ガ馬場への分岐を過ぎると、一面に「クロユリ」と「ハクサンコザクラ」の群生地が広がる。 思わずかがみこんでカメラのシャッターを押し続ける。 やはり、4年前と同じ光景だ! 年月が過ぎても自然は変わらない。 「また きたよ!」とクロユリに囁くo(^-^)o |
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【写真】室堂ビジターセンター(御前峰の下りで撮影) 11時30分 やっと室堂に到着! さすがに夏の白山人気はすごい!平日でも休憩用ベンチは人でいっぱいだ。 石川県側からの登山者の方が圧倒的に多い。 30分ほど休憩を取ってから、御前峰に向かう。 |
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【写真】最高峰の御前峰 室堂から30分ほどで御前峰の山頂。 北アルプスなどの遠望はきかないが、白山周辺の主要な山は十分堪能できる。 |
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【写真】大汝峰 大汝峰の残雪とコバルトブルーのお池が美しい。 4年前、お池巡りをしたことが懐かしく思い出されてきた。 室堂に下りてから、ゆっくりランチを食べる。ベンチに居合わせた登山者(石川県)との語らいも楽しい時間だ。やっぱ、山って何ものにも代えがたいなぁー。 ひさびさに単独登山を満喫して、5時に登山口に無事帰着した。 |
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(談) 白山は何度足を運んでも感動する山です。花よし!景色よし!山のふところ度よし!の3拍子が揃っている山です。 女性の単独でも、登山道がしっかり整備されているので安心して歩くことができます。大白川登山口は、東海北陸自動車道の荘川ICから約1時間のところにあるのでアプローチが比較的楽です!また登山口にある白水小屋はこじんまりとしたいい小屋で、天然温泉の露天風呂もあります。下山後に立ち寄って、ソフトクリームなどを食べながら白水湖を眺めるのもおつなものですよ〜(^-^) |
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コース紹介マップ |
<参考コースタイム> <お花の見所> <注意点>
清掃協力金(トイレ):\200 |
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