登山日記
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蔵王(1,841m) 平成18年9月20日 晴れ

まえがき・・・樹氷の美しさで世界中に知られる蔵王。山形と宮城にまたがる蔵王火山群をひとまとめにして蔵王連峰という。北蔵王、中央蔵王、南蔵王に分かれるが、中央蔵王には最高峰の熊野岳(1841m)をはじめ、刈田岳(1758m)、地蔵山(1736m)がそびえ、エメラルドグリーンのお釜が観光客を集めている。

【写真】県営レストハウス

蔵王の樹氷が有名になったのは、ドイツの山岳映画監督のアーノルド・ファンクが蔵王の樹氷群を一流のスキーヤー(ハンス・シュナイダー)が滑降してくるスキー映画を撮影して、世界中に放映されてからである。

蔵王の主峰である熊野岳への最短アプローチは、蔵王エコーラインからハイラインを通り、県営レストハウスに車をとめて周回するコースである。

13時10分 スタート


【写真】山上湖のお釜を眺める観光客たち


県営レストハウスから少し下ると、直径360mをもつ「お釜」を俯瞰できるビューポイントに立つ。
鉄さび色をもち、何ともいえない美しさである。
時折、ガスが切れると観光客から歓声がわく。


【写真】熊野岳へ

主峰・熊野岳へは整備された道をゆく。広くて平坦な道は、ガスで視界がきかなくなると道に迷う危険性が高まるので、背の高い棒が道の両脇に打ち込んである。



【写真】避難小屋

途中、熊野岳へ直登するコースと避難小屋経由熊野岳へいくコースに分かれる。

避難小屋経由をとることにする。


13時40分 避難小屋
それほど天気が悪いわけでもないのに、人っ気がない。
そもそもお釜から先を行く登山者の姿がほとんど見られなかったのだ。


【写真】主峰・熊野岳へ

避難小屋から熊野神社まで、歩くこと10分。



【写真】熊野岳

13時50分 蔵王・熊野岳に立つ。

熊野岳には、斉藤茂吉の歌碑が建ててある。
陸奥をふたわけざまに聳えたまふ 蔵王の山の雲の中にたつ



【写真】お釜へ

熊野岳からはお釜まで下りて、刈田岳へ向かう。


【写真】刈田岳山頂からお釜を俯瞰する


お釜のガスが切れてきて、刈田岳からもすばらしい眺めを目にすることができた。



蔵王エコーラインの途中にある大黒天から眺める蔵王群。


(談)蔵王はお釜周辺だけが観光客で賑わい、熊野岳まで足を伸ばす人はほとんどいませんでした。有名な蔵王のモンスターが見られるのはどの辺りだろうかとそればかりが気になる山行でした(^-^)
コース紹介マップ

<参考コースタイム>

◆13時10分県営レストハウス→13時40分避難小屋→13時50分熊野岳→14時40分刈田岳→14時50分県営レストハウス

・歩行時間 登り/40分 下り/60分(休憩含む)

◆登山形式:ピストン登山
コース紹介マップ

◆登山後の日帰り温泉
遠刈田温泉
帰りは仙台空港へ向けて蔵王エコーラインを下り、遠刈田温泉の観光案内所のすぐ隣にある日帰り温泉で汗を流しました。
◆立ち寄りスポット
【山寺】立石寺(りっしゃくじ)

松尾芭蕉が「閑かさや 岩にしみいる 蝉の声
と詠んだことで知られる天台宗の「立石寺」。
一般に山寺と呼ばれています。
登山口から奥の院まで1015段の石段が続く中に、松尾芭蕉が詠んだ「閑かさや・・・」の句をしたためた短冊を埋めたという蝉塚が立っています。


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