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越百山(2,613m)〜仙涯嶺〜南駒ケ岳(2,841m) 平成17年8月27〜28日 晴れ | ||||||||||||||
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まえがき・・・南駒ケ岳は、空木岳の南に堂々と聳える重鎮の山である。深田久弥氏が百名山選定の際、空木にしようか南駒にしようかと迷ったくらい横綱級の品格をそなえている。今回は白い砂礫の頂をもつ越百(コスモ)山に立ち、仙涯嶺〜南駒ケ岳〜空木岳の美しい稜線を心ゆくまで眺めてみよう!と思い立つ。 |
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![]() 単独の縦走はひさびさ。はやる気持ちを抑えて明け方5時に岐阜市を出発。 高速は一切使用せず、3時間で伊那川ダムの先にある駐車場に到着する。 8時なので、すでに上の駐車場は満車。下の駐車場に若干のスペースを見つけて止める。 トイレはないので、道の駅「おおくわ」で済ませておく。 8時15分 スタート! |
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![]() 駐車場からすぐ先にゲートがある。 橋を渡るとすぐ分岐点。 左へ行けば空木岳、右へ行けば越百(コスモ)山・南駒ケ岳。 |
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![]() 林道を40分ほど歩き、福栃橋を渡ると分岐点。 ここで南駒ケ岳直登コース(北沢尾根)と越百山に分かれる。 南駒ケ岳まで5時間50分とある。 一瞬、心の迷いが出たが、日帰りは自信がなかったので今夜は越百小屋で一泊して、明朝越百山から日の出を拝もうと思う(^^;A 9時 スタート! |
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![]() 樹林帯の中を尾根伝いに登りつづける。 30分ほどで「下のコル」に着く。 ベンチがあったのでザックを下ろし、プチトマトを口に放り込む。 次の「上のコル」はそのまま通過。 標高2135mの水場に差し掛かると、仙涯嶺が近くに見えてきた。鋸のようにギザギザしている。 南駒ケ岳も左にど〜〜んと続いている。振り返れば御嶽山もよ〜〜くみえるぅ〜〜 しばし腰を下ろして、展望を楽しむことに・・・(^-^) 水場はここしかないので、越百小屋に宿泊しない人は、沢まで下って汲まなければならない(水が必要な人) |
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☆☆ 登山道で出合った動植物たち ☆☆
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![]() 水場から少し下り、また登り返しが始まる。 この登りがなかなかきつい。 九十九折れにひたすら登りつづけると平らなところに出る。 小屋が近そうな雰囲気だ。 しばらく下りるとやはり、「越百小屋」の赤い屋根が見えてきた。 やれやれ、駐車場から4時間ほどの歩行とはいえ、きょうはウォーミングアップだけでもう十分だ・・・と、重いザックを下ろす。 12時7分 小屋で受付すます。 今夜は超満員で、電話予約はすべてお断りしているそうだ。 たまたま予約もせず女性が単独で飛び込んできたので「断れないわね〜」といわれ、地獄で仏の気分だった(^^;A 私がきょう最初に受付を済ませた宿泊者らしい・・・ |
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早く着きすぎて何もすることがない。 おしゃべりしたくても、誰もいない。 ご主人の伊藤さんは、夕食の準備に忙しそうだが、それでも何やかんやと世話を焼いてくれる(^-^)(^o^) 夕食は、越百小屋ご自慢の茶碗蒸し・野菜天ぷらのメニューだ。 山の中で茶碗蒸しだなんて贅沢なごちそうだ。 食後は、関東からきたというグループ登山のガイドさんと小屋馴染みの人と少し山談義を楽しんでから、8時に床に入る。 |
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2日目![]() |
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![]() 明朝は、4時に起床。 ご主人の伊藤さんと握手をして、5時少し前に出発する。 辺りはまだ暗いのでヘッドランプで足元を照らす。 朝日があたって、御嶽山が次第に赤く染まってくる。 |
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小屋から40分ほどで、越百山頂。5時30分 ちょうど日の出が始まって、感動のシーンが目の前に広がる! 南アルプスの塩見岳の横っちょから「富士山」が特有の姿を現している! そして、乗鞍岳、穂高、八ヶ岳、恵那山・・・が次から次へと・・・ |
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![]() 花崗岩の大岩から、雲海に浮かぶ越百山頂を撮影。 |
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![]() 越百山からは、仙涯嶺〜南駒を眺めながら稜線歩きを楽しむ。 秋の風を少し感じながら・・・ 1時間ほどで仙涯嶺に到着! 6時50分 仙涯嶺 気持ちのよい山頂だ! 単なる通過点に過ぎないかもしれないが、このまま通過するには惜しかったので、小屋でこしらえてもらったおむすびを食べる。らっきょうが入っていておいしい〜〜!!(o^0^o) 15分ほど休んで、いよいよ核心の南駒ケ岳へ! 仙涯嶺からは鎖場の通過がある。 2箇所ほど鎖がかけてあったが、鎖にたよらず基本の3点支持で下る。 |
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![]() 歩いてきた仙涯嶺〜越百山を振り返ると、ゆるやかな吊り尾根が南に延びている。 もうこんなに歩いてきた! 8時8分 南駒ケ岳 パノラマ展望が広がる。 中央アルプスを南端から眺めたのは南木曽岳以来だ。 |
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![]() 山頂で、風の当たらない場所を見つけ、1時間半もぼ〜〜としていた。 山をやっていてよかったなあ〜〜と思える瞬間だ。 ・・・今頃、山の仲間たちは視線の先の山々「乗鞍岳・穂高・錫杖etc」のどこかを黙々と歩いているんだろうなあ〜と、思いをめぐらせながら・・・目はうつろになる。 重い腰を上げ、そろそろ下りの準備に。 下りは、北沢尾根をとる。 9時25分 スタート! 出始めは岩場ばかりの歩きにくいコースだ。大岩をまたいで、またいで、又またぐ。 標高を下げたあたりで、緩やかな樹林帯に変わる。 |
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![]() しかしながらこのコースは本当に誰も上がってこない。 途中で出会ったのは、男性の単独者二人。 いかにもツワモノそうだ。 南駒の日帰りは、相当健脚じゃないと辛いだろうなあ〜〜 何しろ、最後にあの林道歩きが残っている。 |
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![]() さんご礁のようなキノコ 綺麗だったから思わずシャッターを押す。 |
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![]() 下り一辺倒で膝はガクガク。 いい加減嫌になったころ、登山口に到着。 鉄階段が取り付けられている。 北沢尾根の登山口が分かりにくいという声があったけど、その後目印になるようにこの階段が設置されたのかな・・・ 最後は、また林道歩きを1時間ほどこなして駐車場に戻る。 午後1時の日差しは、まだまだ夏だ! |
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(談) 越百山〜南駒ケ岳までの稜線歩きは本当におすすめです! 計画するまでは、日帰りで南駒ケ岳まで何とかいけないものかと思ったりもしましたが、やはり2日間をかけてじっくり歩いたほうが、中央アルプスの重鎮たる南駒の良さがわかります。越百小屋の伊藤さん、本当にお世話になりました!今度は手土産もっておじゃまいたしま〜すo(^-^)o |
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コース紹介マップはこちら |
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<参考コースタイム>
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