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富士山(3,776m)須走口 平成16年7月25日 晴れ | ||||||||||||||
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![]() 【写真は須走コースから眺めた富士山】 山をやっている以上一度は登らないと話にならない「富士山」。 登った人によると異口同音に「一度も登らぬバカ、二度登るバカっていうけれど、やっぱり富士山は遠くから眺めるに限る」という。 それなら「絶対に後悔しないコース」を選ぶべき。 ガイドブックやサイトを調べた結果「須走口」に決める。 この須走コースは登山口の標高が2000mなので標高差が1780mもある。 メジャーな河口湖口や富士宮口より3〜400mほど下からのスタートになるため、シーズン中でも他のコースより人が少ない。 また、静かな樹林帯歩きや高山植物も楽しめる上、東に派生する尾根歩きなのでご来光がどの位置にいても拝めるという。 |
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![]() 標高2700mを越えたら高山病の症状がでる私にとって富士山の日帰りは、冒険のようなものだ。 土曜の夜8時に岐阜市を出発し、東名高速「御殿場IC」でおり、須走登山口に午前1時に着く。 出掛けに慌てていたのでデジカメを忘れ、コンビニで使い捨てカメラを買う(^^;A 夜中だというのに須走登山口の駐車場には誘導員がいて、次から次へとやってくる登山者の誘導にあたっている。 第3駐車場まで車は満杯で路駐も相当数あった。 登山者が少ないと期待していたのに、それは幻想に終わりそうだった。 富士山を見上げると6〜8合目辺りにある山小屋のライトがオレンジ色に点々と灯っている。 点滅しながら動いているライトは、登山者のヘッドランプのようだ。 空を見上げると、流れ星がひとつ流れた。満天の星だ・・・ 少し車の中で仮眠をし、4時30分にスタートする。 |
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![]() 登山口の休憩所を通り過ぎ、しばらくはダケカンバやシラビソなどの高木帯を過ぎると、ホタルブクロ、オンタデ、ムラサキモメンヅルなどの高山植物が咲く広大な草原帯にひょっこりでて、富士山の美しい全容があらわれる。 赤富士だ。 いよいよこれから始まるんだぁ・・・ |
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![]() 5時50分:六合目(標高2500m) やっと富士宮口と同じスタートラインに立てた。 6時30分:本六合目の瀬戸館 富士山の山小屋はシーズン中(7月1日〜8月31日まで)全天候型、24時間営業なので、時間におかまいなく人の出入りがある。 でも、各ポイント(山小屋)では大休みをとらないで、小屋で10〜15分ずつ休んでいこうと決めていた。 |
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![]() 緑豊かな裾野から白い富士山を眺めながら、いよいよ核心部にとりつく。 それにしても、登りと下りの登山道が分かれているので、思っていたより静かな歩きになりそうだ。 |
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![]() 山頂が近づくにつれ、今度は黒富士に変わる。まるで七変化だ。 7時45分:七合目太陽館(標高3100m) マラソンで有名な砂走りの下山道はここからはじまる。 8時45分:本七合目見晴館(標高3250m) ここまでは順調だったのに、標高が3000mを超えたあたりで、胃部がむかむかしてきた。 モノは試しに山小屋で酸素缶を1500円で買って試してみる。 う〜ん、吸った時はなんとなく気分が軽くなるが、歩き出すとやはりむかむか感は収まらないし、足取りも急に鉛をつけたように重くなってきた。 酸素缶ぐらいでは、血液中の酸素濃度を上げることはできないことがハッキリわかった。 |
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![]() 9時30分:河口湖口(吉田口)との合流点 標高3350mあたりを過ぎた頃、河口湖口(吉田口)からのコースと合流し、急に登山者が増える。 さあ、いよいよここからが本当の富士山の登りだといわれる。 標高差にしたらあと400mほどなのに、足に鉛どころか体全体が鉛のように動かなくなるのだ。 山頂に12時には到着するつもりで、嘔吐感と闘いながらざらざらの道を登っていく。 |
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![]() 10時10分:本八合目トモエ館・江戸屋通過 10時40分:八合五尺御来光館通過(標高3500m) |
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![]() 11時30分:九合目あたりで突然雷がなって落ちた。相当近い。 しかし山頂を目の前にして撤退などできよう筈もない。 しばらくしたら、こんどは霰(あられ)が降ってきた。 強烈だ!顔に当たって痛いのなんの。 レインコートを出して着ると、今度は雨が降ってきた(;o;) 最後のパワーをふりしぼって、12時20分富士山(吉田口頂上)に到着! 感動もそこそこに、最初に目に飛び込んできた社務所に逃げ込む。 大勢の登山者が座り込んでいたので、同様に私もヘタヘタと座り込む。 その途端に睡魔が襲ってきて、座ったまま眠り込んでしまった。 15分ほど全く意識がなく、目覚めた時には外の雨は止んでいた。 重い腰を上げ、お鉢めぐりをしようと火口に向かう。 が、下りの3時間を考慮するともう余力がない自分を悟った。 お鉢めぐり一周は1時間20分〜30分かかる。 富士山の火口に立ち、お鉢のはるか向こうにある「剣ケ峰」を眺める。 日帰りで「剣ケ峰」に立つのは私の体力ではもうエネルギー切れだった。 「剣ケ峰」に立つことだけが目的であれば、初めから富士宮コースを取っただろう。 富士山の火口に立てただけでもう自分を褒めてやりたい気分でいっぱいだったV(^-^)V |
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![]() 1時50分:下山開始 下山専用の須走道(砂走り)を下る。 登山口まで3時間で下るのが目標だ。 しかし、胃部のむかむか感は標高2700mまで続く。 時々、胃を押さえながら立ち止まって呼吸を整える。 |
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![]() 標高をぐんぐん下げていくと、ガスの切れ間から緑豊かな草地帯が見えてきた。 振り返ってみると、富士山はもうはるか彼方だ。 本当に、きょう自分は富士山に登ってきたのだろうか・・・とふと疑問に思う。 富士山に登るしんどさだけが印象に残り、本当の富士山を自分は見てこなかったのではないか・・・と また、にわか雨がふってきたので雨傘をさす。 静かなダケカンバ林を抜けたら、もうすぐエンド。 4時50分:須走口到着 休憩時間を含めて3時間で下山することができた。 登りの7時間50分の行程の長さが「登りのしんどさ」を物語っていた・・・ |
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(談) 富士山は確かに大衆の山でした。老いも若きも子も外人さんも、誰をも受け入れ決して拒みはしない。 下山して3日経った今でも、自分は富士山のなにを見てきたのだろう・・・と不思議な思いにとらわれています。 苦しみと闘うことで満足感と達成感を得ただけなのではないか・・・とも。 やはり富士山はつかみどころがない。それが「日本一」であることの証明なのかもしれません。 下山のとき、振り返って仰いだ富士山が今も目に焼きついています。 |
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