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薬師岳(2,926m) 平成16年7月3・4日 晴れ | ||||||||||||||
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まえがき・・・昨年、太郎平小屋から眺めた薬師岳は、日が暮れるまで終始ガスに覆われ、その全貌を現わすことは決してなかった。茜色に染まりゆく水晶岳と鷲羽岳を眺めながら、「来年こそ薬師岳を踏もう」と思ったものだ。 |
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![]() 明け方3時に岐阜市を出発して、飛越トンネルを抜けた有峰湖有料ゲートで1800円を払い、折立へ向かう。 このゲートは6時に開くが、ここから折立まで小一時間かかる。 途中、睡魔に襲われ、結局折立に到着したのが7時30分。 駐車場に車は20台もあったろうか、この好天気にしては少ない。 水場で水を汲んで、7時50分スタート。 |
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![]() 登山口から1時間30分ほど樹林帯を登りつめていくと展望のよい「1871m地点」に着く。三角点とベンチがある。 運がよければ、ここからずっと北面に「剱岳〜立山」を眺めながら歩くことができるのだが、今のところ雲が厚い。 整備された木道の両サイドには、ニッコウキスゲ、コバイケイソウ、イワイチョウ、チングルマなど夏の高山植物が咲き乱れ、登山者の目を楽しませてくれる。 |
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![]() 11時45分 太郎平小屋。 薬師岳、水晶岳、鷲羽岳、黒部五郎岳の展望がすばらしい・・・ |
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![]() お昼を済ませて、いよいよ薬師岳へ向かう。 12時55分スタート。 太郎兵衛平の広々とした木道を歩いて、キャンプ場指定地にもなっている薬師峠へ一旦下る。 |
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![]() 薬師峠(シーズン中は太郎平小屋の人が常駐する)からは沢づたいに登山道を登っていく。 やっと登山道らしくなってくる。 沢沿いには、花期のおわったミズバショウ、丸いギザギザ葉をもつリュウキンカ、シナノキンバイ、キヌガサソウ、サンカヨウ、ハクサンイチゲが走馬灯のようにあらわれ、シャッターをきるたびに足がとまる。 |
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![]() 登山道から振り返れば、昨年登った「雨の黒部五郎岳」が堂々とその姿を見せる。 昨年は一度も拝めなかった「黒部五郎岳」だ。 やっとご対面。しばし呆然とながめる・・・ |
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![]() 沢を登りつめ、ところどころ雪渓を横切って、薬師平へ。 広々とした薬師平からは、槍ヶ岳が鋭く立ち上がってみえる。 ベンチがあるので、ここでゆっくり景観を楽しむとよい。 |
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![]() 薬師平から回り込むと、いよいよ薬師岳の稜線に上がる。 今宵の宿・薬師岳山荘の赤い屋根が見えてくると薬師岳はもう目の前。 14時55分 薬師岳山荘着。 |
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![]() 薬師岳山荘のオーナーは女性で「素敵な方」と山仲間から聞いていたので、興味津々でいたらやはりうわさに違わず魅力的な女性だった(^-^) みこと言葉を交わせばその人柄がすぐわかる。 あたたかいおもてなしのお茶をいただいてから、ザックを小屋に置いて、薬師岳へ向かう。 |
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![]() 山荘から最初のピークを目指す。 はじめのピーク上に祠があったので山頂かと思ったが、まだまだ二つ先のピークだった。 山荘から50分で薬師岳山頂。 16時20分 やった〜〜〜! |
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その夜、山荘前の広場から満点の星と月明かりのもと、富山県大山町の灯がいつまでもキラキラと輝いているのがみえた。 |
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2日目 |
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![]() 翌朝、空は澄み渡り、ご来光も済んでしまってからもそもそ起きだして、朝ご飯を2杯もおかわりする(^^;A ゆっくり出発するつもりが、結局5時45分にスタート。 昨日登ってきた道を逆に下っていく。 薬師峠から一旦登り返して、赤い屋根の太郎平小屋に7時に到着。 薬師岳山荘からたったの1時間15分で、あっけなかった。 |
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![]() 太郎平で淹れ立てのコーヒーを飲みながら、ぐるっと一回り、北アルプスのダイナミックな眺めを味わう。 太郎平からは、整備された登山道を折立まで剱岳と立山三山を眺めながら下っていく。 「やったね、やったね!」と口元がゆるみ、梅雨の合間に大きな拾い物をした気分でご満悦だった(^-^)V |
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(談) 折立からの登山道は、昨年雨にたたられてあまり良い印象がなかったのですが、この2日間は天候と展望に恵まれ、こんなに素晴らしいコースだったのかと心あらたに感動して帰ってきました。毎週きている登山者の方が「週ごとに花が咲き変わって、花好きの人にはたまらないよ」と言っていたのが印象的でした(^-^)V |
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コース紹介マップはこちら |
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<参考コースタイム>
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