登山日記
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御嶽山飛騨頂上〜撤退編 平成16年4月11日 晴れ

まえがき・・・積雪期に濁河温泉から飛騨頂上を目指してみたいと前々から考えていたが、例年除雪車が積み上げた雪で登山口は完全に塞がっていて、入山を阻んでいた。それが、今年は雪が少ないと人づてに聞いてふらふら出かけてみることにした。

御嶽山登山口 濁河温泉登山口の橋の前。
今年は雪が少ない。
遠方にこれから目指す飛騨頂上(窪んだ地点)がハッキリ見える。
5時30分 スタート
5時58分 仙人橋
草木谷の雪解け水が豪快な音をたてて流れるさまを橋の上から眺める。
マリシテン山 7時6分 湯の花峠から摩利支天山を仰ぐ
樹林帯の中のトレースはうっすらついていたが、あまりあてにはならない(^^;
好き勝手に歩いていくが壷足で疲れる、疲れる。
8時15分 のぞき岩
そろそろ森林限界が近い
森林限界 やっと森林限界に到達
摩利支天山を見ながら、踏み跡のない山腹の雪上を横滑りしないように靴のエッジを利かせながらトラバース気味に進んでいく。
雪上歩行の練習にはもってこいの雪質だ。
撤退したポイント 五の池小屋まであと0.5Kmという指導標を過ぎ、遭難碑のある地点で足をとられ横滑りする。
この先からは、さらに傾斜が強くなり、アイゼンを装着すれば足元が安定することはわかっていたが、行きはどうにかいけても帰りは照りつける陽射しで雪渓がゆるみ、アイゼンが利かなくなる恐れがあった。このトラバース上で滑落すると谷底(草木谷)に一直線に落ちることになる。
10時55分 撤退決める
赤線は夏道だが、一旦滑落すると「滑落停止がきかないほど傾斜がきつい」ので谷底に落ちることになる
乗鞍岳

森林限界まで戻ってランチ。
天下泰平だ・・・
乗鞍岳、笠が岳はまだ真っ白。
それにしても、だれもこない・・・
12時20分 下山開始
14時25分 登山口帰着
七福神に合掌・・・
結局、この日は誰一人として登ってこなかった


下山後、露天風呂の宿「湯の谷荘」のご主人に聞いたところ、積雪期は森林限界からまっすぐ継子岳稜線上にある大岩を目指して直登するのが唯一のコースだという。
夏道は、私が撤退したトラバース地点での滑落が多く、谷底まで拾いにいくことが結構あるそうだ。『拾いに行く』と聞いて、正直なところ背筋がぞっとした。時には、勇気ある撤退も必要だ。

御嶽山




濁河温泉〜小坂線の途中にある展望所から御嶽山を眺める。
再度仕切りなおしだなぁ・・・・な〜〜んて思いながら(^-^)
(談)
積雪期のコースを事前に調べておくべきでした(^^;A ・・・・反省!



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