登山日記
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仏ケ尾山(1,139m) 平成16年1月25日 晴れ

まえがき・・・南飛騨地方には下呂御前山、萩原御前山、川上岳、白草山など名山が多く、この時期になると雪も一段と深くなってラッセルも一筋縄ではいかなくなるのだが、それでもこちらに足が向くのは岐阜市から比較的アクセスが良いのと下呂温泉があるからかもしれない・・・その中でも『仏ケ尾山』はJR上呂駅から歩いていける距離に登山口がある。

登山口【写真】仏ケ尾山登山口

国道41号線で下呂温泉を過ぎ、JR高山本線「上呂」駅交差点で飛騨川にかかる浅水大橋を渡り、JA益田の裏を左折してしばらく行くと仏ケ尾山登山口につく。
駐車場はないので、もう少し先の空き地に停めておく。

登山口の近くには小さなログハウスが建っており、登山口にはそれとわかる標識が立ててあった。
トレースの跡はない・・・きょうは、きょうとて、どこまでいけるやら・・・(^^;A
9時40分スタート。

急傾斜を四つん這いで【写真】急傾斜を四つん這いでラッセル

はじめのうちは杉林の中を登っていくが、すぐに急登がはじまる。
200mごとに標識が立ててあって、残りの行程がよくわかるので疲れの解消には一役かっているかも。
じきにヒノキ林に変わると、いきなりの急勾配になり、しかも雪の深さが怪しくなってきた。
無雪期にはロープが張ってある地点だ。
先頭は四つん這いになって登っていく。
後続者は楽チンだ(^-^)
と思っていたら、『はい、つぎ交代〜〜!』の声で笑っていられなくなる(~~;



展望どころ【写真】展望どころ

11時5分、展望どころ。
飛騨川と萩原町方面が眼下に広がる。



穴岩【写真】穴岩

展望どころから先、足元の雪はいよいよ深くなってきて、ラッセルの交代時間も次第に短くなってきた。
大岩がごろごろ点在している箇所を通過したところで、高さ2.5m、直径10mほどの巨岩「穴岩」が現れる。
その昔、雨乞いの場所だったというそれは、他の巨岩に比べ、いくぶん神々しい気がしないでもない。
岩に霊気が宿っているのかもしれないなぁ・・・とひそかに思う。
12時2分。


仏ケ尾山頂【写真】仏ケ尾山頂

さすがに12時を過ぎてくるとお腹も相当空いてくるし、雪は一向に減らないから(あたりまえか)いよいよ疲れてくる。

1120mのピークを踏んだのが12時48分。
山頂までは時間が読めてきたので、最後の力をみんなでふりしぼる。

13時15分。待望の仏ケ尾山頂。
残念ながら御嶽山はガスの中。

萩原御前山


中央の尖った山が萩原御前山

左に「御嶽山」が見える筈だったのに・・・



すきやき争奪戦【写真】すき焼きの肉、争奪戦はじまる!

一角の雪をよく踏み込んで、さっそくすき焼きの準備にはいる。
煮えたよ!の合図で欠食児童のように肉の奪い合いがはじまる。
山で生き残るには「遠慮」なんかしていられないのだ。
  ・・・無言・・・ひたすら無言・・・

お腹も膨れたところで、やれやれ腰を上げるか〜
14時50分、遅めの下山。
登山口には16時15分到着、そろそろ西の空にたそがれ時を迎えようとしていた。



(談)
雪山の時期はラッセルが一番辛いですね。私たちが山頂に着いたすぐ後に単独の男性がやってきましたが、彼は恐らく私たちの半分の時間で登ってこれたでしょう〜。ついてる人でした!
コース紹介MAP

<参考コースタイム>

◆仏ケ尾山
9時40分スタート、16時15分登山口帰着

登山口(1時間25分)展望どころ(1時間)穴岩(45分)1120mピーク(27分)仏ケ尾山(18分)1120mピーク(14分)穴岩(23分)展望どころ(30分)登山口

歩行時間 登り/3時間37分 下り/1時間25分
行程時間 6時間35分

◆登山形式:往復登山
コース紹介MAP

<見所>

山頂からは、運がよければ御嶽山、乗鞍岳、白山がみられる。

<注意点>

登山口からいきなり急登が始まるので、下りの時こそご用心!

<アプローチ>

岐阜市からは国道41号線で下呂温泉を過ぎ、JR高山本線「上呂」駅交差点で飛騨川にかかる浅水大橋を渡り、JA益田の裏を左折してしばらく行くと仏ケ尾山登山口につく。
登山口に駐車場はないので、もう少し先の空き地に停めておく。


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