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南木曽岳(なぎそだけ 1,677m) 平成15年8月10日 快晴 | |
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まえがき・・・南木曽(なぎそ)岳は御嶽山、木曽駒ヶ岳と並びかつては「木曽三岳」とよばれ、江戸時代から信仰登山の対象として盛んに登られていたが、それも現在では廃れてしまった感がある。避難小屋のある見晴らしの良い広場からは、前述の御嶽山や中央アルプスが目の前に広がっていると聞く・・・ |
![]() 中津川ICを出て国道19号線を北上し、妻籠宿で右折し国道256号線に入る。蘭(あららぎ)地区に入ると南木曽岳が見えてくる。 「南木曽岳登山口」と記されたりっぱな指導標に従って、南木曽林道に入る。 |
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![]() キャンプ場を過ぎ、しばらく走ると南木曽岳登山口の駐車場に着く。 避難小屋の建つ広場に車を止めて、7時40分にスタート。 きょうは往復4時間、短いコースタイムで登れる山なので山頂で舌鼓をうつための食料を背負って、のんびりと山岳宗教の名残りを味わいながら歩き出す。 ゲートから額付(ひたいつき)本谷林道に入る。 りっぱな堰堤を過ぎると本格的な登山道がその先からはじまる。 |
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![]() 静かな樹林帯の中に足を踏み入れるとホウバの葉があちこちに落ちている。昨日の台風10号で葉っぱが落ちてしまったのだろう。 まだ青々としている。ランチのお皿にしたら風情があるね・・・と誰が言いだしたのか・・・みんなめいめいに葉っぱを拾い出す。 額付川に流れ込んでいる沢水には勢いがあり、歩き出しからの暑さを忘れさせてくれる。 長い橋げたを渡るとじきに「左・登山道」「右・下山道」の指導標に出合う。 |
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![]() 「喉の滝」を過ぎ、最後の水場「金明水」にさしかかったところで、拾ってきたホウバの葉をきれいに洗う。 一服の清涼感を味わってから先に進んでいくと、ヒノキに混じって見慣れぬ巨木が何本か立っている。 幹は一見「ヒノキ」だが、葉っぱを見るとヒノキでも杉でもない。どちらかといえば松の葉に近い。 あとから調べたら「コウヤマキ」という珍しい木だそうだ。 花崗岩の大岩の重なるクサリ場では、右側に新しい木橋の木道が拵えてあったが、それではつまらないので敢えて岩場をよじのぼることにした。 |
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![]() クサリ場を過ぎると、今度は笹原を泳ぐように縫っていく。 途中見かけた大岩に攀じ登って「恵那山」を眺めてみる。 |
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![]() さらに樹林の中を進んでいくと展望のない「南木曽岳」山頂に出る。 展望もないのに二等三角点がで〜んと鎮座していた。 ここでは、記念写真だけ撮って展望のよい避難小屋の広場まで下る。 |
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![]() 山頂から少し下ると「南木曽嶽山大神」と書かれた岩の祠に出合う。 その昔、山岳宗教の対象の山として多くの人が参拝に訪れたのだろう・・・歴史を感じさせる祠だ。 祠の前には、木で拵えた階段があって「展望台」と書かれている。 登ってみると、御嶽山の雄大な山容と秀麗な乗鞍岳が望める。 ややガスがかかっているが、それもまた味わいぶかいものだ。 |
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![]() 【写真】雄大な御嶽山(中央)と乗鞍岳(右) |
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![]() 【写真】南から北にかけて走る中央アルプスの稜線を望む(避難小屋から) 展望台から下りて、クマザサの中を泳いでいくと、避難小屋の赤い屋根が見えてきた。 そこには予想をはるかに越えた大展望が待っていた! 南から順に摺古木、安平路、越百、南駒、空木、三ノ沢、宝剣、中岳、木曽駒・・・・と指を指して確認することができる。 ひとしきり大歓声の後は、ゆっくりとランチ。 台風10号に追いかけられながら、四国からご帰還したばかりの友人のお土産【じゃこ天】を網で焼いてビールの友にすると、これがまた絶品なのだ〜(^-^)う〜ん、しあわせ〜〜♪ 定番の焼きちくわ、焼きウインナーに加えて冷奴、サヌキうどん、タルト、わらびもちでもうお腹満腹! ・・・・広場で飲んで、食べて、寝て、景色眺めて、2時間半が経過・・・そろそろ腰をあげようか・・・・ |
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![]() 帰りは周回コースをとるので、広場から東の摩利支天山へ向かう。 笹の海原をかき分けて一旦鞍部に下りて、また登り返す。 20分程で摩利支天山。 大岩に登って、摺古木山から南に広がる山並み群や恵那山を眺める。 |
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![]() 摩利支天山からの下りは岩壁をはしごで下りたり、小刻みの急傾斜の階段を慎重に下りたりと、往きとは全く違うバリエーションルートで面白い。 こういう登山道は、先を急ぐと膝が痛くなるのでゆっくり下りるのが一番だ。 沢音が聞こえ出したら、往きの分岐点に出合う。 沢水で顔と腕を洗って、さっぱりとする。 あとは日差しの強い林道歩きをこなせば、駐車場だ。 富貴の森温泉「床浪荘」で汗を流し、道の駅・賤母の中にある「東山魁夷 心の旅路館」で悠遠の時を過ごし、最後は信州そばで仕上げをしたら本日はこれで締めくくり。。。。 |
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(談) 正直なところ、登ってみるまで南木曽岳がこんなに展望のよい、バリエーション豊かな山だとは思いませんでした。紅葉の時期にまた訪れたい山です(^-^) |
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コース紹介マップ |
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<参考コースタイム> <見所>
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