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三ノ沢岳(2,847m)〜宝剣岳(2,931m) 平成15年7月27日 霧雨のち晴れ | |
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まえがき・・・三ノ沢岳は中央アルプスの主稜線からはずれているため静かな尾根歩きができ、しかもこの時期はお花畑が見事だと聞いてでかけることに・・・ |
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![]() 千畳敷からは、正面の神社を左にはいって極楽平へ続く道をとる。 チングルマをはじめ、色とりどりのお花畑の中を足取り軽くルンルン気分で歩いて行く。 道は総じてなだらかなので、朝の散歩コースとしては最高だ(^-^) 後ろを振り返れば・・・山友さんは睡眠不足で元気なさげ。顔色も冴えない(~~; |
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![]() 道脇のアオノツガザクラにそっと手をさしのべ、重たげな雨露を払ってやると嬉しそうに一斉に背伸びをした。 |
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![]() 最後の急登をこなすと極楽平。30分で主稜線に出たことになる。 左に行けば「檜尾岳」、右にいけば「三ノ沢岳、宝剣岳」だ。 稜線上に立つとチシマギキョウ、コマウスユキソウ、タカネツメクサ・・・など稜線特有のお花たちが広がっている。 極楽平から10分で三ノ沢岳と宝剣岳の分岐に到着。 ここで10分程小休憩をとる。 |
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![]() 三ノ沢岳へは、ゆるやかな斜面を下って大きな岩を飛び越え、ハイマツ帯の海原の中をかいくぐって行く。 ハイマツ帯に混ざってハクサンシャクナゲが咲き誇っている。 鞍部からコブを登ってまた下ってを繰り返し、遭難記念碑のケルンが立つ平坦な広場に出る。 何人かのザックがデポしてあった。 |
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![]() ケルンの右側を回り込んで山頂を目指す。 急な坂が続くが、登り切ると三ノ沢岳の東肩に出る。 ここからは尾根の左を巻いて進む。 登山道から派生する南斜面一帯は、「お花のじゅうたん」になっている。 最後の雪渓を登ったら、三ノ沢岳山頂。 |
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![]() 巨岩がいくつも重なっていて、最初はここが山頂かと見間違う。 「三角点はあっち!」と先着者に指差された方向に進むと、巨岩からはずれたところに三等三角点があった。 三ノ沢岳からの展望は、中央アの中でも唯一独立峰を誇るだけあってすばらしい!・・・とガイドブックにはあるが、本日は幕を下ろしたまま(;o;) ガスが切れるのを待ちながら早めのランチをしていたら、急に雨が降ってきた。 やれやれ・・・望むようにはいかない・・・ |
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![]() 三ノ沢岳からの大展望はあきらめて、宝剣岳へ向かう。 南斜面のお花畑には、ハクサンチドリ、ハクサンイチゲ、ミヤマダイコンソウ、ミネズオウ・・・(枚挙に暇がない)などがみられる。 宝剣岳との分岐点までは、往きと同じ時間がかかったが、やや登りが多いので往きよりはきつい。 |
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![]() 分岐点で小休止をとり、いよいよ岩場歩きの宝剣岳へ向かう。 きょうのハイライトである。 最初のクサリ場を過ぎ、ナイフリッジを渡る。 初めての人なら、ここの通過が一番緊張するかもしれない。 |
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![]() 宝剣の行程中、一番長いクサリの下りにであう。 小学生の女の子が3人下から登ってくるのを待ってから、最初のホールドをきめて下りにかかる。 クサリにはたよらず、岩にホールドを求めるほうが安心だ。 |
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![]() 通過してきた宝剣南稜を振り返ってみると、先ほどのクサリの長さがわかる。 登りも下りも、スリリングで面白い通過点のひとつだ。 |
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![]() 大岩の下をハイハイしてくぐり抜けると、短い鉄階段があり、下ってくる人を待ってから一登りすると、岩塔の立っている宝剣岳山頂に出る。 ・・・午後1時。 |
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![]() 山頂表示はないが、壊れた祠が岩陰に朽ちたまま「ちょこんと置いてある」といった感じ。 宝剣岳の名物でもある岩塔には、以前はなかったハーケンが一つ打ち込んであった。この春まではなかったらしいので、それ以降にだれかが打ったのだろう。 このハーケンをみて、岩塔に登ってみることにした。 登りはよいよい、下りはなんとやら・・・である。 足場を探るのに、冷や汗もの(~~;A |
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![]() 宝剣岳山頂からは、岩場の横通過(トラバース)になる。 クサリが架かっているので、三点支持を基本に通過する。 あとは、急峻な岩溝に架かるクサリを下れば、天狗岩の前に下りる。 |
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![]() ガスが切れてきて、伊那前岳、中岳方面が眺められる。 天狗岩の前で記念写真。 三ノ沢方面はあいかわらずガスで何も見えない。 宝剣山荘の前を素通りして、乗越浄土から一気に千畳敷まで下りる。 |
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![]() 恐ろしいことにロープウェーの待ち時間が3時間となっていた(;o;) 整理券をもらって、しばし思案する。 歩いて下れないかと係員に聞いたら、「夏道はない。雪のあるときなら下れるけどね」とそっけない返事。待つしかない・・・・ 日中といえども、気温15度の中の3時間待ちは体が冷え切ってしまい、かなり辛いものがある。 ガスが切れてきて、宝剣岳の全貌と千畳敷一帯が見えてきた。 やっとのことで、ロープウェー、バスを乗り継ぎコマクサの湯で体を温めることができたのは、それから4時間後のことだった・・・やれやれ(^^;A |
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(談) 三ノ沢岳は、8月号の「山と渓谷」で紹介されていたのでやはり通常よりは人が入っていたようでした。 三ノ沢の南面に広がるお花畑は中央アの中でも一際見事です。また、天気がよければ、主稜線上の木曽駒〜宝剣〜空木〜南駒ケ岳まで眺められたことでしょう。 宝剣岳はさすが人気コース!主稜線の通過点にもなっているので登山者が次から次へと行き交っていました。何度歩いてもスリリングで飽きない。そんな山です(^-^) |
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コース紹介マップ |
千畳敷〜極楽平のコース上で出合ったお花たち | 極楽平〜三ノ沢岳〜宝剣岳の稜線上で出合ったお花たち |
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<参考コースタイム>
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