登山日記
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天狗岩1171m(藤原岳) 平成15年3月30日 晴れ
まえがき・・・先週西穂独標に登ってからは、まるでセミの抜け殻のような虚脱感に襲われ、次はどこの山に行こう・・・というターゲットになる山も思い浮かばず、それならうんざりするくらい銀座状態が予想できそうな藤原岳の天狗岩まで登って福寿草を見てこようと思う。

一合目【写真】聖宝寺(裏道)コースの登山口

藤原自然科学館近くの有料駐車場で300円払い、聖宝寺横の林道から登山口に入る。
沢を左へ渡り、ジグザグに登っていくと、2合目から今度は山肌を巻くようにしていくが、だいたい10分間隔程度で3合目、4合目を通過していく。
4合目からはアマナを見ることができる。



セツブンソウ【写真】セツブンソウ

6合目から目を凝らして登山道を見ていると、終わりかけのセツブンソウが2つ、3つ咲いていた。
やっぱり、歩いていてみつけたセツブンソウは感激もひとしお。
一輪だけ、けなげでかわいいなあ〜







なんだろう?【写真】なんだろう…この可憐な白い花は?

これはズームで撮ったので大きく見えるけど、実際は指先ほどしかない小さな小さな花で、首が長く、葉っぱはほとんどない。

自宅に帰ってから図鑑を調べてみたけどみつからなかった。
知っている人がいたら、おしえてください。

※ご親切な方から早速メールで「セリバオーレン」だと教えていただきました。この場を借りてお礼申し上げますm(__)m



フクジュソウ
【写真】ぼく、フクジュソウだよ!


7合目あたりから姿を見せ始めたフクジュソウ。
個人的には一輪だけ、精一杯背伸びして、これから咲こうとしているフクジュソウのほうが好きだなあ〜♪








フクジュソウ 8合目で大貝戸コースと出合う。
いきなり、登山者が一気に増える。
8合目から9合目にかけては、フクジュソウの群生地となる。
まさにフクジュソウが繚乱している感じ。
だけど、心無い登山者が登山道をはずれてカメラを向けているのには心が痛む。思わず、そこは登山道じゃありませんよ!と叫んでしまった(^^A;






藤原山荘【写真】おなじみの藤原山荘

雪解けの登山道は、どろどろ、ぐしゃぐしゃ、にゅるにゅる、べしょべしょ、もういくら言葉を並べても言い尽くせないくらい、汚ない。。。。。

日頃、あまりストックを使わないようにしているので、一層慎重に歩く。
が、ストックを使っていても滑って転んでいる人はたくさんいるので、あまりストックに頼りすぎてもいけないということだ。
やっとぬかるみを脱出して無人の避難小屋・藤原山荘へ。

天狗岩へ【写真】庭園風の登山道を歩いて天狗岩へ

山荘前のベンチには、まだ人だかりはできていない。
が、ここでノンキにしていると後から後からワンサカ人で溢れかえることは目に見えているので、ただちに通過して、カルスト地形特有の庭園風の道を歩いて天狗岩へ。

静かで、気持ちのよいコースだ。
展望もよくなって、振り返れば藤原岳がボタッとおおきく映える。



フクジュソウ【写真】岩陰からこんにちは!

登山道脇にはフクジュソウの群生が続く。
8合目、9合目のにゅるにゅるの登山道から撮影しなくても、こちらでゆっくり心ゆくまで撮影ができるのにみんな知らないのかな?・・・と思うと気分が爽快になる。





天狗岩【写真】誰もいない天狗岩

山荘から25分ほどで白船峠(白瀬峠)への道と分け、5分で天狗岩。
信じられないけど、誰もいない。
天狗岩というけれど、どれが天狗岩なんだろう???
周りを見渡しても、よくわからない。

ここでお昼にしようかと物色するが、落ち着き場所がみつからないので、あきらめる。








藤原岳【写真】天狗岩から藤原岳を見る

天狗岩からみた藤原岳は、鋭角でなかなか格好がいい!
山荘前から眺めるボタ山とはまるで違った山に見える。





天狗岩まえの広場【写真】天狗岩そばの広場

天狗岩から少し戻ったところに、休憩するのにちょうどよい広場がある。
コッヘルを出して、料理を作ろうとしたら肝心の箸を忘れてきたのに気づいた(;0;)なんと、間抜けなことか!
やれやれ、しょうがない。それほどおなかもすいていないので、美味しいコーヒーとラスクでティータイムにしようかな〜(悔しまぎれ)




御池方面【写真】広場から御池岳を眺めながらティータイム

御池岳と丸山を眺めながら1時間ほどぼーっとする。
暖かい小春日和だ。

最初は私ひとりだったのに、ぽつぽつ人が増えてきた。
重い腰を上げ、片付け物をして白船峠への分岐へ向かう。
分岐から白船峠へ向かい、冷川谷を下りてくる予定だったのに、考え事していたのか、いつの間にか通過してしまったらしい。
これは、白船峠へは行かないほうがよい・・というお告げかもしれない(^-^)・・・と、勝手にきめこみ、また往路の藤原山荘へと向かう。

大貝戸入口【写真】大貝戸コースの登山口

藤原山荘に戻ってみれば銀座状態。とっとと下り始めたはいいが、登ってくる人で待ち状態が続く。また、どろどろ、にゅるにゅるの道を悪戦苦闘して8合目まで下りる。
ここから先は大貝戸コースをとり、勇み足で一気に下った。






スハマソウ【写真】スハマソウ

大貝戸登山口から遊歩道を歩いていたら、西藤原小学校の裏手で「スハマソウ」の群生に出合った。このスハマソウに似ている花でミスミソウという花があるが、葉っぱが三分裂して葉の先が尖っているので「三角草」という別名もあるので、区別がつく。スハマソウの葉は丸い。




(談)
フクジュソウの花盛りもすごかったけど、人盛りもすごかった一日でした\(^o^)/
コース紹介マップはこちら
フクジュソウフクジュソウ(キンポウゲ科フクジュソウ属)

福寿草とも書き、新年を祝うめでたいお花としてよく知られています。日本特産の野生植物で気温が15〜20度になると開花し始めます。花の時期は葉が小さいので、果実になり葉が大きく広がると「フクジュソウ」とわかる人は少ないようです。

<参考コースタイム>

天狗岩
◆7時50分スタート、12時50分帰着

・聖宝寺登山口(80分)8合目の分岐(40分)藤原山荘(30分)天狗岩(30分)藤原山荘(35分)8合目分岐(40分)登山口

・歩行時間 登り/2時間30分 下り/ 1時間45分
・行程時間 5時間

◆登山形式:周回登山(単独)
コース紹介マップはこちら

<見所>

この時期のフクジュソウは見事だけど、人盛りも見事。

<注意点>

8合目からの登山道は雪解けでかなりの覚悟あれ。くれぐれもズックやおろしたての白い運動靴で行かないこと!長靴のほうがいいくらい。


<アプローチ>

岐阜市からは365号線を通って、上石津町から藤原町へ入る。
黄金橋の信号を渡ったら、次の信号を右折、後は道なりに走れば藤原岳専用の有料駐車場がいやでも目に入ってくる。


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