登山日記
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湯ガ峰(1,067m) 平成15年3月2日 晴れ
寺田小屋山【写真】寺田小屋山(湯ガ峰から撮影)

まえがき・・・そろそろ気温も高くなってきたので、寺田小屋山に登ろうと乗政林道を走っていたら、黒谷林道口辺りから路面がアイスバーンになってきた。見るとアイススケートでもできそうな位凍っている。それを無視して先まで進んでいったらスタッドレスタイヤでも横滑りしだしたので、慌ててバックして白草登山口まで戻る。車から外に出てみると雪がちらついてかなり寒い(-_-)
ここから林道を歩くとなると薄着をしてきたので、なんだか腰がひけてしまい、寺田小屋山はやめて、もう少し標高の低い湯ガ峰に変更することにした。あ〜あ〜軟弱だなあ〜・・・

湯ガ峰登山口【写真】湯ガ峰の下の登山口

下呂の『森』交差点を右折し、合掌村、ふるさと歴史記念館を通って、小川谷の林道から次第に未舗装の林道へと移り変わり、湯ガ峰の「下の登山口」の少し下にあるガレガレの駐車場に車を止めて出発する。
他の車は一台もない。
少し林道を歩いていくと、左手斜面に申し訳程度の「登山口入口」の立て札を見つける。
痩せた草付きの斜面を登っていくと、今度は笹の下草で鬱蒼としたヒノキ林をジグザグにいく。
雪が解けて笹が登山道を塞いでいるので道がわかりづらい。
地図で確認しながら、正規の登山道をショートカットして尾根まで一気に上がる。


ヒノキ林の登山道【写真】おっとと・・・凍った道で危うく転びそうに・・

顕著な尾根に取り付くと、ヒノキ林の中の細い道を直登していく。
下から眺めるよりも傾斜がきついので、ふくらはぎがだんだん痛くなってきた。
標高800mくらいに差し掛かると壊れたベンチが打ち捨ててあり、傾斜も幾分ゆるやかになってくる。
それと引き換えに、今度は道がところどころ凍りついていてあやうく転びそうになる。
できるだけ笹を踏みながら歩くようにした。








湯が峰【写真】湯ガ峰

やがて、樹間から湯ガ峰が見えてくると、立ち止まってその山頂部をまじまじと眺める。
樹木の削られた部分が雪渓のように見える上部に、ぽつんと案内板のようなものが立っているのが見える。
あれが、湯ガ峰山頂だろうか?



湯の平【写真】ヒノキの植林が見事な「湯の平」

尾根上を歩いていると時折風の通り道に出くわし、すさまじい突風で何度も首をすくめる。
やれやれ、こんな筈じゃなかったのに。
踏み跡薄い笹の生い茂った痩せ尾根を進んでいくと、ヒノキの植林が見事な「湯の平」に出る。
広々としていて、赤テープがなかったら迷ってしまいそうな場所だ。





湯壷跡【写真】氷が張った湯壷跡

湯の平から、登山道を離れて10mほど東へ歩いていくと「湯壷跡」に着く。
凍っていて、浅いのか深いのか窺い知れない。。
湯壷というくらいだから、昔は湯が湧き出たのかな?
写真だけとって、本来の登山道へ戻る。




湯ガ峰【写真】湯ガ峰山頂から下呂温泉街を俯瞰する

湯の平からは、今までとは打って変わって整備された階段状の登山道を15分も登っていくと、下呂の一級展望地・湯ガ峰山頂に到着する。
ゆったりと飛騨川が下呂温泉街の中を流れている。
八尾山の姿かたちもなかなかいいもんだ。
遠くに白山も遠望できる。






白草山【写真】白草山

東を眺めれば樹間を通してなだらかな白草山、そして今日登る予定だった寺田小屋山も見える。
そそりたつ寺田小屋山(一番上の写真)がざまあみろ〜と笑っているようだ(~~;

小屋【写真】きれいな避難小屋で暖をとる(北の道は上の登山口へ続いている)

きょうは風がかなり強いので、体感温度はマイナスに感じる。すぐさま、避難小屋に入って暖を取ることにした。
小屋の内部はきれいに片付けられていて、小屋の外には簡易トイレまである。
備え付けの記録ノートを何気なくぱらぱら開いてみたら、山の友人4人が2月9日に登っていたことを発見!嬉しくなってしまう(^o^)

復路は往路を戻り、下呂温泉で冷え切った体を温め、帰路についた。



(談)
この日は山頂の気温が2度。風がかなり強かったので体感温度は−2度くらいでした。飛騨の春はまだまだ遠いなあ・・・
コース紹介マップはこちら

<参考コースタイム>

湯ガ峰
◆9時10分スタート、13時10分帰着

・登山口(40分)壊れたベンチ(50分)湯の平(15分)湯ガ峰山頂(10分)湯の平(50分)登山口

・歩行時間 登り/1時間45分 下り/ 60分
・行程時間 4時間

◆登山形式:往復登山

コース紹介マップはこちら

<見所>

☆湯ガ峰山頂から下呂温泉の町並みと遠く白山が見渡せる。また東の切り開きからは白草山と寺田小屋山が一望できる。

<注意点>

下草の笹が生い茂って登山道の踏み跡が薄くなっているので、尾根をはずさないようにいくこと!
また、この時期は積雪は少ないが、登山道がアイスバーンになっているので注意が必要。


<アプローチ>

岐阜市からは41号線を下呂方面へ走り、下呂のバイパスに入ったらすぐ「森」交差点を右折。合掌村を過ぎ、坂を上って「ふるさとの杜」への道を左に見て、そのまままっすぐ進んでふるさと歴史記念館を通り過ぎ、「小川谷」と書かれた標識の分岐を左折する。次に林道八谷・平沢線と交わるT字路を右へ取り、未舗装の林道を上っていくと登山口に着く。大きなジャリ場の駐車場がある。トイレは歴史記念館ですませておくとよい。

<立寄り温泉>
◆下呂クアガーデン
・入泉料:600円
・シャンプー、石鹸あり。露天しかない。

◆白鷺の湯
・入泉料:300円
・シャンプー、石鹸がないので持参すること。


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