登山日記
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 厳冬の上高地【大正池から】 平成15年2月2日 晴れ
まえがき・・・午前3時半に岐阜市を出て東海北陸自動車道にのったが、予想以上にスキー客が多く高鷲ICまでのろのろ運転で行く。高鷲からは車は減ったが、気温がグングン下がり、霜取りを最強にしても窓ガラスの内側には氷が張り付いてしまってなかなか取れない。外気温はマイナス18度。清見ICを下りてから道路は凍結しており、平湯に入るまで緊張の連続だった。安房トンネルを抜け、中の湯への分岐に車を停めて上高地へ向かう。すでに10台ほどの先客がいた。かなりの冷え込みで外気が顔に突き刺さるので目だし帽が必要だった。

釜トンネル入口の梓川 釜トンネルのつらら トンネルから先は
圧雪された車道を歩く
幻想的な大正池へ


車道から穂高連峰が顔をのぞかせる
美しい樹氷と明神岳(右端)


西穂・ジャンダルム・奥穂・前穂・明神岳 ドッシリとした焼岳


早朝の大正池(張氷) 大正池に映る穂高の山々とケショウヤナギ


放射冷却で樹氷がキラキラと輝く 池面に映る山々と樹氷


穂高連峰と大正池(張氷) 樹氷と化した美しいケショウヤナギの群生


白樺と焼岳 ひととき 明神岳を見る ・・・
      
(談)
厳冬の上高地は限りなく蒼く、白く、美しく、人を寄せつけまいといわんばかりに静かに眠っていました。
夏の喧騒から冬の眠りに入った大正池は、幻想的。
ただ、朝の放射冷却で上高地は-15度前後。顔、手足の指先が凍傷になりかけ、とてもひとところにじっとしていられなかったので早々に引き上げて「ひらゆの森」で冷え切った身体を暖めました(^^A;
それにしても持参したパンがボロボロになり、ペットボトルの飲料水がシャーベット状態になってしまったのには驚きました

コース紹介マップはこちら

<参考コースタイム>

◆釜トンネル内はアイゼン、ヘッドランプなしでもなんとかOK、ただし2本ストックは必要。かなり路面が滑るので注意。トンネル出口から大正池までは工事車両で圧雪された車道を歩く。大正池ホテル前から大正池へ下る。車道を外れてからはスノーシューがあると自由に歩けるので便利。

・釜トンネルスタート:7時30分

釜トンネル入口(23分)出口(30分)大正池ホテル

・大正池周辺で撮影後、軽食をとってから往路を戻る
・駐車場到着:11時
・登山形式:往復

◆必携品
ストック2本、12本アイゼン、テルモス(暖かい飲み物が飲みたくなる)、ホッカイロ、サングラス、日焼け止め、目だし帽(又は顔を覆う大型マスク)、ティッシュ

<見所>

焼岳、穂高連峰、六百山、霞沢岳が一望のもと。大正池の幻想的な写真が撮れる。カラマツやケショウヤナギの樹氷が美しい。

<注意点>

  • 1月、2月の天気の良い朝は放射冷却でかなり気温が下がるので低体温症に注意!顔、手足の指先が凍傷にならないよう目だし帽や二重手袋、靴下の重ねばきなどに配慮をすること!
  • デジカメ2台+使い捨てカメラを持参したが、低温のためデジカメ1台は作動せず、かろうじてもう1台が動いてくれたが、念のため「デジカメ+銀塩カメラ+使い捨てカメラ」を持っていくといい。


<アプローチ>

高山市から平湯温泉へ。安房トンネルを抜けたら、中の湯への分岐道(ゲートの前)か車道に車を縦列駐車しておく。

<立寄り蕎麦>
◆東山(高山市)
東山高山市を通過するときには必ず立寄るお蕎麦やさん。
おすすめは
・えび天ぷら蕎麦 1300円
・ぶっかけ蕎麦 1椀 500円(2椀850円、3椀1200円)
※ただし、同じ人が食べる場合
(アプローチ)平湯から高山市内に戻る街道沿い(高山市本通りの最東端)にあります。


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