登山日記
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鎗ケ先(965.6m) 平成15年1月26日 晴
まえがき・・・昨日の晩、白馬から帰ってきたばかりで筋肉痛なのに、朝起きたらあまりにも天気がよいので、1年前のリベンジで鎗ケ先に登ることを思いつく(^^;A

鎗が先遠望【写真】 鎗ケ先遠望

1月12日国見平スキー場から撮影する






最初の登山口【写真】 最初の登山口

中瀬集落の橋を渡ったすぐの「中瀬」バス停前に2台分の駐車スペース(置いていいかどうかわからなかったけど)に車を停めて出発。
橋を少し戻ったところの階段が「鎗ケ先登山口」。
石段を7段登り、畑のあぜ道を左へと進む。





二つ目の登山口【写真】二つ目の登山口

階段から3分も歩くと「鎗ケ先登山口」と書かれた二つ目の指導標が出てくる。
畑の中の農道を少し登ると農機具を入れておく?小屋が建っていて、用水路に架けられた板を渡ると市瀬集落からの農道と合流する。




鎗が先へと続く農道【写真】鎗ケ先取り付きまでの農道(後の山が鎗ケ先)

車が一台ほど走れる農道は、誰も踏み込んでいない証拠に雪面にはケモノの足跡があるだけだ(~~;
きょうは一人でラッセルか・・・・・とほほ(;_;)
400mほど歩くと鉄のフェンスがあって、扉は開いたまま。
ここからが本格的な登山道になる。




杉林【写真】静かな杉林

取り付きから尾根歩きになるので、主尾根さえはずさなければ道を間違えることはないと友人から聞いてきた。
もちろん、トレースはない。金曜の降雪から誰も踏み込んでいないということだ。
1/25000の地図と赤ヒモだけがたより。
吹き溜まりでは、足が沈み込んで抜くのに大騒ぎ。標高500m辺りでこの格闘じゃあ先が思いやられる(~~;


一服小屋【写真】今にも崩れそうな小屋

杉林から雑木〜ヒノキ林へと移り変わり、傾斜のゆるやかな道を進んでいくと、標高635mあたりで小屋にでくわす。
最初は、炭焼き小屋かと思い、中を覗いてみるときれいに片付けられていて、木こりの一服小屋かも・・・と思い直す。
小屋から先がまた傾斜がきつくなり、足を抜くのに一苦労する。




トレースだ〜【写真】やった〜、トレースだ!

標高720m辺りで右から寺本集落からの道と合流。
このコースは1年前にリタイアしている。藪こぎの途中で雪が降ってきたので「これ幸い」と理由づけて撤退したことが思い出された。
見ると、行く手にトレースがついている!
「やった〜!」と思わず手を叩く。見たところ、昨日つけられたようだ。何人もの踏み跡があったのでグループらしい。
しばらくはルンルン気分で進む。



ブナの大木【写真】ブナの大木

しばらくなだらかな道を歩いた後、一旦初めて下る。
左から沢音がl聞こえてきた。谷のようだ。
地図で現在地を確認する。
じきに今度は急な傾斜となり、左に大きく回りこんだところにブナの大木が「お疲れさん」と待っていてくれた。
「春日村○森」と彫られていたが、一文字がよく分からなかった。



山繭【写真】山繭

雪上に山繭が落ちていたので拾う。
玄関の花瓶にでも差しておこう・・・


悪戦苦闘【写真】悪戦苦闘の岩場

ブナの大木から急傾斜になり、その先のトレースが消えていた!
撤退したのだ!が〜〜〜ん!
左手前方にはすでに鎗ケ先が見えているというのに・・・
。°°(>_<)°°。
1mも登らないうちから、その理由がわかった。
つぼ足の埋まり方が半端じゃなくなったからだ。こんなことならスノーシューを持ってくればよかったと悔やんだが遅かりし。12本アイゼンもこのふかふか雪じゃ効き目はない。岩場の吹き溜まりでは、四つん這いになって何度もずり落ち、「撤退」の2文字が頭にちらつき始めた。よ〜し、最後のもがきだ!と犬かきのようにもがいていたら、岩場にうまいこと手と足掛かりができたので、なんとか通過することができた。ここでの格闘15分。



美しい雪の波線【写真】美しい雪の波線

岩場を通過してからのつぼ足は余裕でこなせた。
やはりあのもがきがよかったのだ(^o^)こうなったら、なんでもこいだ。
傾斜が一段落したら大きく左に回りこんで、最後の尾根歩き。
美しい吹き溜まりの雪の中、ケモノの足跡と共に一気に山頂へ!



国見岳 貝月山

苦労してラッセルしてきた甲斐があって、国見岳、貝月山、伊吹山、奥美濃の山々がざ〜っと見渡せる。
山頂表示のプレートを探したが見当たらず。携帯で友人に聞いたら、下のほうにあるから埋まっているかも・・・という返事。掘リ出すのも一仕事になりそうなので、やめた。
誰もこない、これない?山は気分爽快だ♪♪v(⌒o⌒)v♪♪イエーイ

昼食後、下りはマラソン登山で豪快に降りた。

(談)
これで、1年ぶりにリベンジが果たせ、溜飲が下がりました。
コース紹介MAP

<参考コースタイム>

◆9時50分スタート、13時30分帰着
・最初の登山口(3分)二つの登山口(50分)小屋(20分)寺本への分岐(65分)山頂(25分)小屋(15分)最初の登山口

・歩行時間 登り/2時間15分 下り/ 40分
・行程時間 3時間40分

◆登山形式:往復登山(単独)

コース紹介MAP

<見所>

山頂からの眺望はあまり期待していなかったにもかかわらず、木の間から白銀の山々が見渡せました。

<注意点>

主尾根をはずさないように。

<アプローチ>
揖斐川町から県道32号線で春日村に入る。春日村役場の前を通り、国見平スキー場を越し、長者平スキー場へいく途中に平瀬集落があり、「平瀬」のバス停手前に登山口がある。指導標あり。


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