登山日記
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 鈴北岳(1,182m) 平成14年11月4日曇り時々晴れ
鞍掛峠【写真】 鞍掛トンネル手前の登山口

朝の予報では岐阜県内はどこも午前中曇り時々雨。
三重県は何とか晴れそうなので、県境の藤原町にある鈴北岳を鞍掛峠から登ってみることにする。
上石津から南下し黄金橋の信号を右折してR306号線を鞍掛トンネルに向けて西上する。以前はよく通行止めになったりしたが、今は道路事情も良くなって便利になった。8時45分、トンネル手前の駐車場はほぼ満車状態。

鈴北岳への稜線【写真】鈴北岳の稜線が広がる

登山口は駐車場のすぐ右手にあり、指導標もあるのでそれとわかる。
沢に掛けられた鉄の渡し橋を進むとじきに左手から鞍掛峠への道が始まる。
送電線の鉄塔が目に飛び込んできて、鈴北岳の稜線が左手にまっすぐ伸びている。

鞍掛峠【写真】鞍掛峠(左は鈴北岳、右は三国岳)

道中振り返ると、駐車場が小さく見え、藤原岳が前方に大きく見えてくる。

15分も歩くと鞍掛峠。
風の通し窓になっているのでじっと立っていられない。早々に鈴北岳に向かう。

黄葉の登山道を歩く【写真】黄葉の登山道を歩く

峠からはやや勾配気味の登山道を歩いていくが、さほどきつい箇所もなく楽な尾根歩きといえる。
道なりの樹木にはカエデ科の木が多く、登山道は黄金色に彩られ、曇りがちながらも明るさを演出してくれる。






マユミの実

鈴北岳の山域でよく目にする「マユミ」の赤い実。
実はピンク色に熟すと4つに割れ、中から赤い皮に包まれた種がぶら下り、目を引く。
初冬まで残るので、枝にふりかかる雪との対比が美しい。


前山から鈴北岳を仰ぐ【写真】鈴北岳まで笹原の中を進む

前衛の1056mのピークを超えると目の前に鈴北岳が見えてくる。
いつから降ったのだろうか?
笹原の中に残った雪が靴に踏まれてカサカサと音を立てる。
新雪ではないらしい。
いくぶん融けて登山道がどろどろになっている箇所もある。
滑らないよう高度を上げていくと、コグルミ谷からきているタテ谷と合流し、ほどなく鈴北岳山頂に到着する。


鈴北岳【写真】鈴北岳

誰もいない山頂。
登ってきた方角を見ると、三国岳、烏帽子岳、そして眼下に広がる上石津の町と背後に広がる養老山がきれいに見える。
冷たい風と寒さでじっとしていられない。



樹氷【写真】天を突く樹氷

まだ時間が10時だったので、鈴ケ岳へ向かう。
笹原の中に立つ樹氷が美しい・・・
樹氷に見とれていると、道はだんだん不明瞭になり、笹原の藪こぎから始まって、ヌカルミの急降下、そして最後には目印にしていた赤テープがなくなり踏み跡はますます薄くなってきた。



鈴ケ岳【写真】撤退した鈴ケ岳(手前の白いのは樹氷)

下ること30分。地図を開いて現在地を確認したが多分ここだろうという位置関係は分かったが、道を探しながら行く場合大抵倍の時間がかかるので、鈴ケ岳登頂後の戻りの時間を考えると病み上がりの体にムチは振るえないと潔く撤退を決め込む(^^A;
鈴鹿のお山は水晶岳で痛い目に合っているのでちゃ〜んと学習はできている(^-^)
鈴ケ岳は又の機会に滋賀県側の御池谷から登ることにしよう!

(談)
一時間のロスはあったものの、鞍掛トンネルの駐車場についた途端、雪が舞いみぞれが降ってきたので、撤退して良かった!と胸をなでおろしたのでした(^-^)
コース紹介MAP

<参考コースタイム>

◆8時50分スタート、12時帰着
・登山口(16分)鞍掛峠(54分)鈴北岳(50分)登山口

・歩行時間 2時間+ロス1時間10分
・行程時間 3時間20分(ほとんど休憩ナシ)

◆登山形式・往復登山(単独)
コース紹介MAP

<見所>
  1. 鈴北岳の山頂からは、晴れていれば展望が約束されています。
  2. 春は稜線にカタクリをはじめたくさんの花が多くみられるとのこと(私はまだ見ていません)

<注意点>

  • 鈴北岳までは特になし
  • 鈴北岳〜鈴ケ岳は踏み跡薄し、ところどころ道案内のテープも切れているのでピストンするなら帰りの道用に自分でつけてくる必要あり
<アプローチ>

岐阜市からは上石津を通って、R365号線を南下する。三重県との境にある藤原町に入ったら黄金橋の信号を右折しR306号線を鞍掛トンネルに向かって走る。登山口は、トンネルの手前に駐車場があるのですぐ分かる。

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