登山日記
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 夜叉ケ池(1,099m) 平成14年10月27日雨&あられ
登山口【写真】 夜叉ケ池登山口

病み上がりのエクササイズに「紅葉の夜叉ケ池」を訪れることにし、天気予報を気にしながら駐車場に8時40分に到着する。
案の定、着いた途端雨がパラパラ降り出してきたので急いでレインコートに身を固め、整備された(されすぎ?)駐車場を通り抜け、登山口に向かう。


夜叉壁【写真】夜叉壁が顔を出す

登山口からはいきなり沢への下りで始まり、雨で増水した沢を渡渉したり、渡し板を2度ほど渡ると、登り下りを繰り返し、やがて平坦な登山道に出る。
ときどき雲間から射す光線の矢が山麓の紅葉に降りかかり、そこだけ生を受けたように輝きだす。
ほどなく夜叉壁が顔を出し、里山ながらもワクワクした気分になってくる。

豪雪をうかがわせるブナの幹【写真】ブナの幹に冬の厳しさが伺える

ブナ林に入ると、辺りは黄色の世界に変わる。
ブナの一様に反り返った幹が、冬の厳しさを物語っているようだ。

落ち葉を拾い集めながら、雨の紅葉にたっぷりと浸かるのもまたよし!と・・・♪



夜叉壁【写真】夜叉壁が大きく立ちはだかる

足を進めるごとに、夜叉壁が前方に大きく立ちはだかってきて、「あれを超えたら夜叉ケ池があらわれるんだ」とますます登高意欲がかきたてられてくる。
壁を登っている赤や黄色のレインコートの縦隊列がはっきり視界に入ってきた。

幽玄の滝

【写真】幽玄の滝


夜叉姫がこの滝の水で肌を清めて聖城に入り、
地底へくだり、身をひそめたという。

滝の水は肌を若返らせ、長寿が叶うとも伝わる。

(滝の案内板より)









いよいよラストスパート【写真】いよいよ夜叉壁の登り

幽玄の滝を過ぎたら、アルペン的な夜叉壁を目指す。
壁の右手から一条の白糸のような「昇竜の滝」を眺めやると、まもなくロープのある急な岩場にさしかかる。
雨で水がひっきりなしにその岩場に流れ込んでくるので油断ならない。
下ってくる人と交互に道を譲り合って、やっと夜叉壁の上に出る。

夜叉ケ池【写真】夜叉ケ池と三周ガ岳

この尾根上で福井県と岐阜県にわかれる。
眼下には、紺碧の夜叉ケ池が静かに横たわっている。
すぐには池に下りないで、池の南西の小ピークまでもう一登りして三周ガ岳と池を撮る。
最初、なんでこんなところに反射板を立ててあるのだろうと思ったらビデオカメラが池に向けて設置してあったので、その電源用のソーラーシステムかもしれない。

霰【写真】霰(あられ)で身もすくむ

また一旦尾根に下って、夜叉ケ池へ下る道に入り、りっぱな祠(竜神を鎮めるという)の先で、夜叉ケ池を眺めながら休憩していると、急に霰(あられ)が降ってきて一気に真冬の様相になってきた。雨避けにさしていた傘が吹っ飛んで夜叉ケ池に落ちてしまい、「どうしよう・・・」と困惑していると、強風で傘が押し戻され、同行者のNさんが池から拾い上げてくれた(~~;Aやれやれ・・・また問題提起するとこだった。あまりの寒さに震え上がり、風邪のぶり返しが心配になってきたので早々に下山した。

(談)
林道の前後で出会う車もなかったので「きょうは空いてるぞ!」と思いきや、なんのなんの駐車場はすでに満車状態で側道まで縦列駐車。下山してきた時には、さらに車が下のほうまで伸びて両サイドに駐車してあったので、この天気でこの人気はどうだぁ!と言わんばかりの盛況ぶりに驚いてしまいました(^-^)
紅葉の見頃はまだ2週間ほど先かな?・・・と思いつつも、樹木の種類をみると「う〜ん、こんなものかな?」とも・・・(^^ゞ
とにかく、寒かったです!!
コース紹介MAP

■静かに横たわる夜叉ケ池

<参考コースタイム>

◆9時10分スタート、13時帰着
・登山口(50分)幽玄の滝(30分)夜叉ケ池(1時間20分)登山口

・歩行時間 2時間40分
・行程時間 4時間

◆登山形式:往復登山
コース紹介MAP

<見所>
1、登山道から見上げる鎧のような夜叉壁
2、南西の小ピークから見下ろす紺碧の夜叉ケ池

<注意点>

  • 坂内川左岸の林道を走るときは、幅員が狭いので対向車に注意すること!
  • 夜叉ケ池までは枝沢が豊富なので、雨の日などは道が滑りやすくなるので注意。
  • この季節は、時として冬山の様相に変わるので手袋、帽子、防寒服など装備を万事怠りなく!
<アプローチ>

岐阜市からR303号線を藤橋村へ向かう。横山ダムで橋を渡り、坂内村役場の前を過ぎて川上集落に入ったらじきに夜叉ケ池への指導標が現れるので、看板に従い池ノ谷林道に入る。モトクロスレース場を左に見て、まもなく40台ほどの大駐車場に着く。トイレもあるのでここで済ませておくとよい。

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