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■南八ヶ岳(編笠山〜西岳〜権現岳) 平成14年6月15・16日曇り | |
【写真】 ヒカリゴケが見られる観音平から 観音平は編笠山の登山口であると同時に、周遊道がつけられているのでファミリーで森林浴を楽しむこともできる。30台ほどとめられる無料駐車場はすでに一杯。 観光バスで乗りつけた30人ほどの団体さんの後からついて、最初の出合・雲海展望台へ向かう。 足元にはマイズルソウ、頭上にはサラサドウダンが初夏を彩っている。 |
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【写真】その昔、川が流れていたという押手川出合 雲海展望台を過ぎ、明瞭な尾根道を進むとやがて巻き道が合流する押手川出合の平坦地に出る。川といえど、水が流れているわけではなく川の源頭部という意味である。 |
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【写真】なだらかな編笠山頂(2523m)でくつろぐ登山者たち 押手川出合からは、編笠山を巻いて青年小屋へ出る巻道と編笠山へ直登するコースに分かれる。 左手の直登コースをとるが、傾斜の強い岩のゴロゴロした歩きづらい道を手を使いながら登りつめていく。 息が切れかけた頃、編笠山に到着! なだらかな山容とはうってかわって、岩塊だらけの広い山頂で、遮るものは何もない。時々、子どもに飴玉を見せるように、南アルプスが顔を出す。ここでお昼休憩。 |
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【写真】やさしい姿の編笠山直下に建つ青年小屋 編笠山から青年小屋まではハイマツ帯の切り開きを下っていく。シャクナゲ、ダケカンバの樹林帯を過ぎると大きな岩石がゴロゴロ転がっている露岩帯に出る。 ガスでも出たら迷いやすいので注意が必要だ。 赤マーカーをたよりに青年小屋まで慎重に下る。 青年小屋で宿泊の手続きを済ませ、一休止。 |
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【写真】八ヶ岳最西端の西岳(2398m) 青年小屋に荷物をデポして、西岳に向かう。小屋の裏にあるキャンプ場から西岳への登山道は始まる。5分ほどで唯一の水場・乙女の水に着く。明日の水を帰りに汲んでおくことにして、樹林帯を西岳に向かう。小1時間ほど散歩気分で源治新道を歩いていくと西岳山頂。 権現岳の秀峰が光り輝いて見える。 それに対し、編笠山のなんとゆったりと凡庸としていることか・・・ しばらく山の対比を楽しんでから青年小屋にもどる。夕食後、烈しい雷と雨で小屋の戸も震え上がったが、それも束の間。小屋の主人・竹内敬一さんのギター演奏に酔いしれて、夜は更けていった。 |
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二日目 | |
【写真】女性的な編笠山とは対照的に男性的な権現岳2704m 翌朝は昨夜の雨も上がり、まずまずの立ち上がりとなる。青年小屋からは、しばらく樹林道を登りつめていくとじきにノロシバに着く。以前はここから西岳への道がつけられていたそうだが、今は廃道になっている。 ギボシまでクサリ場が2ヶ所ほどあるが、慎重に進めば問題はない。道の両脇にはハクサンイチゲが満開。つぼみのクロユリ、黄緑のイワベンケイが開花を待っている。 |
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【写真】ギボシと権現岳の鞍部に建つ権現小屋 ギボシのピークには登らず、細い稜線を権現小屋に向かう途中で、ピンクがかったキバナシャクナゲの群生に出合う。下山後硫黄岳山荘の浦野さんに問い合わせたところ、このキバナシャクナゲには黄色いものや白にピンクがかったもの、八重のものがあり、花にも個性があるとのこと。また八ヶ岳の高山帯には、このキバナシャクナゲの他にハクサンシャクナゲ、キバナとハクサンを交配させたニッコウキバナシャクナゲが順を追って咲くそうだ。稜線上のシャクナゲを百束ひとからげにして眺めるのはお粗末すぎる。観察眼を身に付けたいものだ。 |
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【写真】権現岳(晴れていれば赤岳が目の前) 権現小屋で一休みしてから、小屋のすぐ上にある権現岳のピークに向かう。山頂から八ヶ岳全域が眺められる筈だが、生憎の曇り空で眺望がないのが残念。 すぐ西にある小さな祠が八ヶ岳権現を祀る桧峰神社。今でこそ最高峰の赤岳が八ヶ岳信仰の中心になっているが、それも江戸時代からのことで、古く平安時代から開山されたのは権現岳のほうであったという。 |
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【写真】八ヶ岳と南アルプス一望の展望台…三ツ頭 権現岳から直下のクサリ場を7mほど下り、ザレ場の稜線のハイマツ帯を三ツ頭まで歩く。三ツ頭からの展望も権現岳に負けず劣らず。ここからはダケカンバやシラビソの樹林帯を下り、木戸口公園、ヘリポート、早乙女河原展望台を過ぎて、途中レンゲツツジの群生地を通って一気に観音平まで下りる。 |
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コース紹介MAP |
■観音平〜編笠山〜権現岳で見られるお花たち | ||||||
サラサドウダン |
イワカガミ |
ミツバオーレン |
マメザクラ |
ゴゼンタチバナ |
ハクサンイチゲ |
クロユリ |
イワベンケイ |
ミヤマキンバイ |
キバナシャクナゲ |
テンナンショウ |
レンゲツツジ |
<参考コースタイム> ◆編笠山(観音平から)〜西岳 八ヶ岳の最南部を形成している編笠山、西岳、権現岳はどのピークからも八ヶ岳全体を見渡すことができる上、南アルプスも一望のもと。また、八ヶ岳は花の三大名所といわれるほど花の種類は群を抜いています。ポケット花図鑑を持って歩くのも楽しい。 <注意点>
<下山後の入浴> 日帰り温泉「鹿の湯」 富士見高原ゴルフ場内にあります。 効能:打ち身、くじき、筋肉痛、関節痛、疲労回復 入湯料:600円 |
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