登山日記
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■荒島岳(1524m) 平成14年5月12日(日) 晴れ

コース紹介MAP
荒島岳登山口【写真】 勝原(カドハラ)登山口

岐阜市の自宅を4時半に出発し、北陸自動車道・白鳥西ICで下り、福井の大野市へ向かう。R158沿いの勝原スキー場の駐車場に車を置き、準備を整えて6時半にスタート。
先客は2組のみ。登山届を出して、トイレ右手の車道をゲレンデに向かって登る。リフト終点までは急坂で、足元のゴーロのせいもあり、辛い登りだ。

 

リフト終点から大野市内を望む【写真】 リフト終点地点からの眺め

上級者用のコースを蛇行しながら登りつめるとリフト終点。眼下に大野市と勝山市街、田園風景が広がる。



 

ブナ林の登山道【写真】ブナ林の登山道が1時間半続く

リフト終点の先から本格的な登山道が始まる。昨日の雨で道はどろどろのぬかるみ状態。雪道より始末が悪い(~~;;
潅木帯を過ぎるとじきにブナ林の登山道が始まり、天空を見上げると、ブナの葉の重なりから木漏れ日がふりそそぎ、生命の躍動を感じる。
黄緑のブナ林では、アケボノツツジのピンク色が目を引く。

シャクナゲ平【写真】シャクナゲのないシャクナゲ平

1時間半をかけてやっとぬかるみ道を抜けると、シャクナゲ平に着く。
名前の由来はわからないが、この辺りにシャクナゲは咲いていない。雨でだらしなくなったコブシの花が朽ちかけて一層だらしなく見えるのが目に付く位か・・・
このシャクナゲ平で中出コースと出合う。

しゃくなげ【写真】 ホンシャクナゲ

シャクナゲ平から少し下ると、右手(南方)から佐開(さびらき)コースと出合う。鞍部まで下ったら、今度は「モチが壁」という急登にかかる。階段にクサリがついていたりして、ちょっと???という感じでもないが、確かに足元は不安定だし、登りより下りの方が恐ろしい気がする。
途中、本物のシャクナゲに出合ったので、ちょっとごあいさつ!

前山と荒島岳【写真】 前山の先に荒島岳が見える

胸を突くような登りが一段落すると尾根道に出る。
両サイドの脇には、カタクリ、イワウチワ、遅咲きのショウジョウバカマが満開。どこまで群生しているのか見定めているうちに前山に着く。はじめ、前山が荒島岳だと思い込んでいた。
最後の起伏を越えると、荒島岳山頂。

荒島岳山頂【写真】 荒島岳山頂と白山

山頂の一角には反射アンテナと祠が建っている。ガスでしばらく眺望がきかなかったが、山頂で一人coffeeを飲みながら待っているうちに白山が顔を出してくれた(^-^)

途中で追い抜いた先発隊(多分ご夫婦)が、やれやれと手拭で汗を拭きつつ御登頂。ごくろうさまm(__)m

帰りは往路をまっしぐら!どろどろ、べっちょべっちょ状態で下山!
近くに日帰り温泉「平成の湯」がなかったら、救われない一日だったかも・・・
(談)
深田久弥氏の百名山の中で最大のえこひいきの山といわれる荒島岳。
姿かたちや山頂からの眺望、歴史など色々な要素を鑑みて選定されたということですが、山が百あれば百通りの感想がある、と思いました。しばらく時間を置いてから、また季節を変えて登ってみたいと思います。

■コース上で出合ったお花
ユキザサ アケボノツツジ ムシカリ カタクリ イワウチワ


ワンポイントアドバイス

<参考コースタイム>

◆コース
登山口(35分)リフト終点(1時間25分)シャクナゲ平(50分)荒島岳(40分)シャクナゲ平(1時間10分)登山口

往き 2時間50分
下り 1時間50分

◆登山形式:往復登山(単独)
コース紹介MAP

<見所>

荒島岳山頂からは、白山連峰はいうまでもなく、冠山、能郷白山が雄大で、御嶽山、乗鞍岳もハッキリと遠望でき、特に、白山は雪のある時がひときわ印象的。

<注意点>

雨の後はご用心(~~;;
ストックなしでは、冷や汗もの。

<アプローチ>

岐阜市内からは、東海北陸自動車道の白鳥ICから158号線を福井・大野市方面へ。
九頭竜ダムを過ぎて、勝原に入ったらすぐ左手に勝原スキー場が見えてきます。
トイレ完備、駐車場は無料。

<下山後の入浴>

158号線を岐阜方面へ戻る途中、和泉村に日帰り温泉「平成の湯」があります。
泉質:アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性低温泉)全国でも数少ない泉質らしいです。
入湯料:500円
営業時間:10〜21時、
補足:石鹸、シャンプーあり。タオル持参のこと
他にレストラン棟、コテージ棟などの食事・宿泊施設もあります。


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