登山日記
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■水晶岳(954m) 平成14年4月14日(日) 晴れ

コース紹介MAP
朝明渓谷駐車場【写真】 朝明渓谷駐車場

昨年末の入道ガ岳での車上荒らし事件以来、鈴鹿山系から足が遠ざかっていたが、急に思い立って水晶岳と国見岳に登ることにした。何だか嫌な予感がしたが、気持ちを切り替えて、菰野町の朝明渓谷に向かった。

年末に登頂した釈迦ガ岳と同じ朝明渓谷の大駐車場に車を停め置く。前回は無料だったのに、今日は500円徴収された(~~;

 

見返橋から【写真】 見返り橋から見事な渓谷美が眺められる

駐車場からすぐの朝明川にかかる見返橋を渡る時、明るく開けた谷間の中の花崗岩をぬう清冽な流れと新緑がまるで絵を眺めるようで、しばし足を止めたくなるほどだ。

なるほど、鈴鹿山系の中でも一、二を争う人気の渓谷だというのも頷ける。

 

水車小屋【写真】人声がする水車小屋

橋からキャンプ場、売店、伊勢谷小屋をやりすごして、鈴鹿の主稜線を前方に見ながら歩いていくと、国見岳へ向かう根ノ平峠への道と水晶岳の右手に出る中峠への道と分ける分岐点に出る。ここで一旦、根ノ平峠へと進んだが、何となく気が変わってまた分岐点へ戻り、中峠から水晶岳へ先に登ることにした。
これが、悪夢の始まりだった(;。;)

分岐点からさらにまっすぐ林道をすすむときれいに整備された水車小屋のある公園が左手に見えてきた。聞くともなく歩いていると、水車小屋の中から大勢の人声が聞こえてくるのだ。思わず誰かいるのかと振り向いたが人影はなく、ただ水車が回っているだけだった。

悪夢の時間
水車小屋を過ぎると大きな堰堤があらわれ、右から左に回りこんで登りにかかると「中峠→」という指導標が立ててあり、そのまままっすぐ進むと、また大きな堤にぶちあたり「羽鳥峰峠→」と書いてあったので、ここで地図を広げ確認をし、中峠への最短コースである左の林道をすすんだ。途中までは、マーキングもあり道もしっかりしていたが、大きな堰堤の前からマーキングも消え、そこで引き返せばよいものを、その大きな堰を乗り越え、さらに崩壊している谷をぐんぐん上に登ってしまった。稜線近くまできて、背丈位の笹の藪こぎに根をあげ、結局退散を余儀なくされたが、往きはよいよい帰りは恐い(@@)崩落した傾斜面で足場もなく、ロープを使っての死闘の末、生還したのだった。°°(>_<)°°。
2時間のロス(新記録樹立!)


瀧【写真】落差が見事な無名の滝

一旦、羽鳥峰峠との分岐点まで戻り、近くで水汲みをしていたおじさんに中峠への道を聞いたら「少し下った河原のところから入るんだよ」という言葉のとおりに水車小屋近くまで戻ったら、後からおじさんが呼び止めて「行き過ぎぢゃあ〜!」。。(^o^)親切にそこまで案内してくれた。
「こりゃ、わからないわ〜。うん、絶対わかりっこない!!」
おじさんも「鈴鹿国定公園がこれではあかんね!菰野町に言ってやらにゃ〜」「うんだ!うんだ!2時間もさまよったんだぞ〜〜」

気を取り直して、「中峠→」の指導標からすぐ左手のでこぼこ道を下り、河原の中をじゃぶじゃぶ渡渉し、やっとこさ中峠への登山道に入った。やれやれ(^^A
道も安定し、ところどころ指導標も出ている。これぞ、鈴鹿の登山道!
途中、豪快な滝で一服の清涼感を味わう。

釈迦が岳をバックに【写真】釈迦ガ岳が雄大である

滝からはしばらく静かな谷合の中を進み、次第に高度を上げていくと、樹林帯の開けた道に一旦出る。釈迦ガ岳のお釈迦様の顔がよく見える。
さらに、大笹のトンネルの中を掻き分けながら進んでいくと、やっと中峠に着いた。
下からたった1時間程なのに、ここまで長〜い道のりであった(~~;

中峠【写真】 中峠

右は、羽鳥峰峠(猫岳〜釈迦ガ岳)
まっすぐは、下水晶谷道(愛知川へ)
左は、水晶岳

中峠でやっと一人目の登山者と出合う。

水晶岳【写真】 水晶岳で負け惜しみの笑顔

中峠からは、急勾配の大笹の中を20分も進むと、T字路になった地点に「水晶岳→」の指導標が出ていた。つい最近までは、この指導標がなく、水晶岳がわからず行き過ぎてしまう登山者が多かったとか。
こんな気遣い心があるなら、下にも指導標つけろ!って〜の。
今回は言葉が荒くてごめんなさいm(__)m

分岐から5分で水晶岳。頂上はまずまずの大展望。雨量観測塔が少々じゃまだが・・・国見岳は拝んでまた次回に!

■コース上で出合ったお花
アセビ ハルリンドウ ショウジョウバカマ


ワンポイントアドバイス

<参考コースタイム>

朝明駐車場(15分)登山口(55分)中峠(25分)水晶岳(15分)中峠(45分)登山口(15分)朝明駐車場

往き 1時間35分
下り 1時間15分

◆登山形式:往復登山
コース紹介MAP

<見所>

朝明渓谷でバーベキューするだけでも楽しい行楽スポットである。
水晶岳からは、鈴鹿セブンマウンテンが丸見えと言っても言い過ぎではない。

<注意点>

踏み跡うすい箇所もあるが、コース上特に不安はない。
中峠へいく登山口が分かりにくいので注意!

<アプローチ>
岐阜市からは、306号線で上石津町を抜けて菰野町方面へ向かう。
菰野町に入ったら、標識に気をつけていると「朝明渓谷」の案内看板が出ているので、そこを右折すれば後は道なり。


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